WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

古レコードの再生

2007年12月19日 | すぐれもの
 あまり持ち物自慢をするのは下品だし好きではない。ただ、今回手に入れた品は自分で使ってみてお勧めできると思ったので紹介したい。

 私の宝物の一つに数10枚の古いレコード群がある。青春時代の思い出が詰まったもので、聞くと様々な記憶がよみがえり懐かしい。しかし引越しで古いステレオを手放してからは、より手軽なカセットテープや近年ではCD、MDを利用しいつしかレコードたちは“押入れの肥し”と化していた。
 好きなレコードでも世間的にマイナーなものはCD化されていないものも多いし、アナログにはデジタルにはない面白さもある。しかしステレオを手放して以来、聞きたくなっても聞けない状態で、なんとかCD化できないものかと適当な機器や方法を探していた。雑誌広告でアメリカ製のレコードから直接CDへコピーできるというステレオもしょうかいされていたが、約70,000円という価格がためらわれた。

 そんなとき新聞の通販広告で見つけたのがこれだ。通販商品には多少の不安はあったが他に適当なものが見つからないし、12.800円なら万一ダメでもあきらめはつくかと、「ものは試し」で購入してみた。
 結果は思いのほか優れものであった。懐かしいレコードをCDとしてよみがえらせ、車やパソコンでも楽しめるようになったのだ。

 もちろん、問題も無いわけではない。2つの点で少々面倒であり、時間も取られる。まず、直接CDにコピーしてくれるわけではなく、いったんUSBまたはSDのフラッシュメモリにコピーし、それをパソコンでCDに書き込むという二段階を経なければならない。また、レコードの1曲1曲を識別してくれるわけではないから、連続してコピーするとレコード半面分が1曲扱いになってしまう。それでも聞くことは聞けるが、デジタルのメリットである一発頭出しや選曲再生ができない。なので、一曲ずつコピーしなければならない。1曲コピーの間は装置に付きっきりで、レコード途中の曲は頭に当たるようにうまく針を落とさないといけない。

 しかし、そういった面倒さも懐かしいレコードがCDとなってよみがえる嬉しさからすれば我慢できるというものだ。今日は、学生時代にフォークギターを始めるきっかけとなった、スリーフィンガーと美しいハーモニーのPPMをCD化してみよう。

大忘年会

2007年12月19日 | まつたけ

 12月18日、まつたけ十字軍の「大忘年会」が盛大に開催された。今年は京まつたけ1号の発生を見るなど、まつたけ十字軍にとって実り多い年であった。詳しくはまつたけ十字軍のブログを参照ください(写真はまつたけ十字軍ブログから借用しました)。

 それにしても、である。平日火曜日の朝から50人もが集まっての大忘年会。「ニッポンの常識」からすると「平日の昼間っから仕事もしないでヒマ人どもが集まってなにをやっとるのか!」ということになるのだろう。しかし、ちょっと待った、そもそも「平日の昼間、仕事もしていないのはヒマなダメ人間」などという固定観念は、誰によって何のために刷り込まれたのか、よく考えてみる必要があるのではないだろうか?

 私はむしろ、「平日の昼間っから好きなことを楽しめる社会」こそが、人間らしい喜びのある幸せな社会だと思っている。もちろん、働き盛りのいい年の連中が、年がら年中好き勝手なことをして遊んでいるのが良いという意味ではないのは言うまでもない(京都市や大阪市の市役所には仕事もせずに給料をもらっている結構なご身分の御仁もいたようだが)。

 それともう一つ。まつたけ十字軍の活動には年配のリタイア組みが多いのは確かだ。がしかし、皆さん元気で生き生きと思い思いに自分の好きなことを、自らその場を作って楽しんでおられる。夫婦で中睦まじく共同作業に汗を流しておられる方も。家庭内離婚や熟年離婚とは無縁だ。高い金を使って海外へ行ったり、物を買ったりしなくてもこんなにも人生を豊かにできるのだ。心身の健康は結果として医療費の節約にもつながる。心も体も元気で日々を楽しみ満足して死ねればこんな結構なことはない。

 まつたけ十字軍の活動には「まつたけと里山再生」という範疇にとどまらない、自然との共生、環境に負荷をかけすぎない、金をかけずに豊かな人生を送れる「持続可能な社会」づくりのヒントがたくさん示されている。マスコミも一般受けする「マツタケ山再生」ばかりに注目するだけでなく、そうした柱の活動から広がりを見せている、より広範囲な可能性に気づく感性を持って報道していただきたいものだ。