27日、YB(ユンドヒョンバンド)のコンサートに行ってきた。
期待にたがわないすごいバンドだった。
2002年、日韓共催ワールドカップの応援歌「Oh!Korea」?(あの「アリラン」のアレンジ。正式タイトルは知らない)の圧倒的な歌唱をTVで聞いた時、韓国にもすごいアーティストがいるもんだくらいに思っていた。
そのユンドヒョンが京都でコンサートをするという。それも全くの手弁当のチャリティーコンサート。 「丹波マンガン記念館」再開を応援するための。
抜群の声量、ドスの効いた迫力のある声(あまり適当な表現ではないが)、そして忌野清志郎亡き今の日本の牙も骨も抜かれたただの悪ガキバンドにはないロック本来の強烈な反骨魂。
彼は「政治には興味はない」と言っていた。しかし、それは彼の差別や戦争といった不条理なものへの反抗心と民族愛が、何か構えたものではなく、人間として音楽のベースとして彼の心に普通にあるものなのだということなのだろう。
だからこそ今回のチャリティーコンサートも実現した。ちなみにチケットは「ぴあ」や「セゾン」といった大手プレイガイドでは扱っていない(扱ってくれない?)。
京都の京北に「丹波マンガン記念館」なるものがあるというのは、私も数年前に京北を訪れたときに気づいてはいた。しかし、恥ずかしながらその重い意義について思い至ることもなく、「そのうち行ってみよう」くらいの意識でしかなかった。
今回のコンサートをきっかけに、あらためて「丹波マンガン記念館」にまつわる日本の加害の歴史を確認できたことは、私にとって意味のあることではあった。が、それ以上に生YBを体験できたことは幸運であった。
また日本公演があったら必ず行きたい。