WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

アフリカ美術館

2015年08月27日 | アート

八ヶ岳周辺には数多くの美術館がありますが、小淵沢のクラフト市に行ったときに隣の長坂町で面白い美術館を見つけました。

アフリカ美術館


私達日本人は日本や西洋、中国や朝鮮の芸術には比較的よく親しんでいるのですが、アフリカ、北米先住民や中南米、東南アジアの芸術にはあまり触れる機会がありません。しかし、これらの地域には日本や西洋にはない独特の魅力的な芸術文化が脈々としてあるのです。

アフリカの芸術は欧州ではわりとポピュラーで公共施設や愛好家の家庭などにはわりと普通に飾られているらしいです。植民地からの略奪という負の歴史の現れであるといえなくもないのですが。

欧州を旅したときにそんな情況を目の当たりにして衝撃を受けた館長の方が、自力でアフリカ系や南太平洋の島国(ポリネシア、ミクロネシアなどなど)の美術品を蒐集し、2010年に個人でこの美術館を開設されたとのこと。その行動力にはまこと敬服いたしました。

滋賀のMIHOミュージアムや静岡のMOA美術館など、新興宗教団体が信者から巻き上げた金にあかせて世界中から美術品を買いあさって立派な美術館を作った例はありますが、普通の一般人(といっても美術関係の仕事をされてはいたそうですが)がこのような美術館を創設するのは大変なことだと思います。

詳しくは当館のHPでご覧いただきたいと思いますが、目録から個人的に面白いと思った所蔵品の一部を紹介いたします。いずれにしても八ヶ岳方面へ行かれる機会がありましたら一見の価値大いにありで、ぜひお勧めいたします。

面。
アフリカ芸術の真髄は、慶事や弔事の舞踊、信仰と呪術など様々な場面で活躍する面にあるといっても過言ではありません。
アフリカでは母系信仰が多い。また、精霊を具現化した独特の面も。

日本の能面のように、見る方向で表情が変化する面。

首の像に立像。
写実的なものから、西洋や東洋にもない独特の感性のデフォルメまで。
ブッチャー?              アフリカのレーニン?
 
山ちゃん似の...          タイソン・ゲイまたはテリー伊藤?