いわゆる”手づくり市”ではありませんが、商売優先ではなく、「純粋にモノ作りを楽しみ遊ぶ、イベントがあったらいいのに」と思っていたところへ、まさに「渡りに船」で出展しました。
フェアの詳細はこちら。
会場は、「けいはんなオープンイノベーションセンター(旧わたしの仕事館)」。
結構広いスペース(4.2mX4.2m)をいただけて、大物も展示できありがたかった。
WESTWOODの屋号で出展。
出展テーマは、
「間伐材、自然木で作るスツール、ベンチ、テーブル、木工雑貨」
里山は、人々がそこに入って活用することでいろいろな生き物が仲良く暮らせる豊かな環境を作り、守ることができます。里山をきれいにする活動で出てくる間伐材や自然木を活用して田舎風の素朴な家具や木工雑貨などを製作することで里山に入ることがもっと楽しくなります。自然の木の風合いを生かし、お金もかからず、難しい加工技術を使わなくても誰でも作れる世界に一つだけの作品で日々の暮らしが楽しく豊かになります。
「3脚スツール作り」や「バードコール(鳥寄せ)作り」ワークショップは好評で全部なくなりました。よかったー。
お隣は京都造形芸大、IT工作機械で合板を加工するデジタル木工の展示。期せずしてアナログ木工の私とは好対照の展示と相成りました。
中2階入口側から展示会場を俯瞰。ブースは写真の1階最奥。(建物の構造上入口は2階)
手前はスポンサー企業(島津、オムロンなど10数社)のブース。企業もイベント趣旨を理解してかあまり商業ベースの展示はなく、遊び心を感じられて好感を持てました。
2階。
入口付近ではデジタル音楽、演奏のピコピコ音が響き渡っていました。
写真を撮って回る余裕がなく、会場の様子が分かる写真が撮りきれませんでした。
上の写真中央のブース。デジタル自走式魔法のほうき。モチーフはさておき、セグウェイのような乗り物としてのオリジナリティーと遊び心が感じられ印象に残っています。
地元木津川市からの出展。
旧加茂町で活動されている「当尾(とうの)OhBaaaaaz(おばあーズ?)」さん。
変わりコンニニャクなどの出展。やはり地元からの出展は大事です。なんかホッとします。
同じくぢもぢも、木津高校生の「お茶クラブ」。
撮影が開場直前の朝のためまだ準備中、頑張れ高校生!
ロボットコーナー。
やはり圧倒的に9割はデジタル関連技術の展示。今の世の流れか、もともとイベント自体がIT、ロボティクス目的なのか、私の超アナログ展示はなんか来てはいけない場違いな所へ来てしまった居心地の悪さも感じてしまいましたが。
写真撮ってませんがスターウォーズのR2D2がピコピコ歩き回っていて、子供たちや”インスタ映え”を狙う大人たちに大受けでした。
子供を預かるキッズスペース。
でもなんか”おざなり”感が...。
子供たちが対象の展示も多い割には子連れの家族が一休みできるスペースがほとんどなく、私のブースは展示もさることながら、ベッドのエアマットでトランポリンに興じる子供たちなど、家族連れの休憩スペースと化してしまいました。まあ、喜んでいただければそれでいいんですが。
手づくりプラネタリウム?
中見たかったけれどかなわず。
外国からも。3Dプリンターの会社らしい?
全体として、デジタルに偏りすぎという印象を持たざるを得ませんでしたが、純粋にモノ作りを楽しむ」という基本コンセプトは実現できていてこうしたイベントをもっと発展させてほしいと思いました。
余談ですが、会場の「けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)」。「仕事の歴史」など、旧「わたしの仕事館」の名残をとどめる案内板がそこここに残されたままになっていて、「兵どもが夢の後」みたいな哀愁を漂わせていました。
一部はレンタルラボやレンタルオフィスとして利用されているようですが、天井が高くて明るく広いホールや会議場などは「しごと館」後の使い方に迷走し、たまにこういうイベントで使われる以外は超近代的で立派な「廃墟」。廃墟マニアには新しい発見があるかも。それにしても、580億円もかけてもったいない。
中2階などあって3次元的不定形に分断されている分かりにくい部屋割り、京都駅のような建物の仕様から鑑みるに、見本市などのようなイベント会場には向いていない。天井の高いホールを周囲を取り巻く中2階を含む各階や階段、スロープのいろんな角度から俯瞰できる仕様は、現代美術館みたいな使い方が最も妥当なのではないかと感じました。
当初たくさんあった研究所も目立った成果を出せないまま撤退も相次ぎ、近年は工場や物流センター誘致に舵を切っているんだとか。車で街を走っていると、確かにそんなのが増えている感じがしました。学研都市よ、どこへ行く?