とあるニュータウンにある保育園のご依頼で竹のドームを作りました。
”産官”に時に+”学”、自然たっぷりの山間丘陵地を大規模開発するニュータウンの手法は、手っ取り早く儲けるシステムとして日本のお家芸です。
昨年、訪れたときには周辺はまだ宅地造成中で見通しが良かったのですが、今回再訪してみると周囲は似たりよったりのメーカー住宅が立ち並び、すっかり見通しはきかなくなってしまっていました。
こうしたニュータウンのご多聞にもれず、出来立ての今のところは対象となる子供たちも多いようで保育園も大繁盛しています。しかし、各地の先輩ニュータウンで一斉高齢化に伴うニュータウン自体の高齢衰弱問題が起きているのに、いつになったらたくさんの教訓は生かされるのか。まあ、ニュータウンでチョチョイと一儲けスタイルに「構造改革」が行われる気配はない。
さて、保育園からのご依頼は園庭に日陰が無いので日陰を作ってほしいというもの。
いろいろ検討の結果、保育園周囲にわずかに残る開発前の自然の名残りの林に生える竹を活かそうということになりました。世界中で竹やその他の素材でこうしたドームづくりが行われているようで(YouTubeなどにたくさんアップされています)、それらを参考に作ってみようということになりました。
サッカーボールのデザインを踏襲した骨組みはほぼ完成。あと、これに日除けシートを被せます。子供たち、喜んで遊んでくれるかなあ。
ちなみに背景の住宅群は、昨年訪問時にはありませんでした。