三重県と和歌山県境に近い山奥、紀和町に「丸山千枚田」「木津呂集落」という絶景ポイントがある、と観光案内の写真に載っていました。
「丸山千枚田」は、棚田百選にも選ばれた日本一枚数の多い棚田。
「木津呂集落」は、川が極端に蛇行して集落を丸く取り囲んだような地形。
ぜひ一度見て見たかったので行ってみました。
丸山千枚田のビューポイントは、熊野古道通り峠をさらに登ったところ。
熊野市街から国道311号線を和歌山方面へ15kmほど行き、途中から県道40号線に入って山へ上がって行くと熊野古道通り峠の登り口があります。
車を少し先の路肩空きスペースに駐車して通り峠をめざします。
いかにも熊野古道といった雰囲気の山道。
15分ほど登ると通り峠。
ここからさらに千枚田ビューポイントまで階段を上る。
着きました。丸山千枚田の眺望。
確かに絶景ではありますが、昼間よりも早朝とか夕方の方がより絶景度が高そう。
6月に行われる虫送り行事では、たくさんの松明が焚かれてそれはそれは圧巻のよう(な写真を見ました)。夜にこのビューポイントに上って来るのはちょっと勇気がいりそうですが。
次に「木津呂集落」をめざして山道を走っていると、途中それらしき景色が見えました。
中央の集落っぽいところ。
近くの鉄塔付近で何やら作業の準備をしているらしき男性を見つけ、「何かの工事ですか」と尋ねたところ、工事ではなく「観光ガイドをしていて、瀞峡へのハイキング道の整備をしようとしていたところ」だとのこと。で、いろいろと教えていただきました。
「木津呂集落」のビューポイントは県道沿いではなく、写真の集落のさらに向こうに見える山の上とのこと。そこまで登るのに普通の足で2時間はかかるそうです。そんな余裕はない、残念。
「この近く、木津呂集落を囲んで流れる北山川の中州に苔の道が美しい森がある」と教えていただき、行ってみることに。
本当にきれいな苔道が縦横に続く幻想的な森でした。
これらの苔の道は、その昔、山で切り出した木材を筏に組んで川伝いに麓まで運んだ筏師と呼ばれた人たちが、山へ帰ってくる際に歩いた道だったそうです。
出会ったガイドの方は、そうした地元の歴史遺産や自然を守るため、私的な観光協会として観光ガイドをしているそうです。なかなか大変そうですが頑張っていただきたいものです。機会があれば今度は木津呂集落を山の上のビューポイントから見てみたい。
丸山千枚田から木津呂集落や苔の森へ向かう道中に、昨年できたという道の駅「九郎兵衛の里」があります。規模は小さいのですがユニークな地場産品を販売するなかなか良いところでした。
お昼に食べた地鶏親子丼。味が濃厚で歯ごたえがあって美味しい地鶏でした。
地鶏ラーメンも美味しかった。
地元産柑橘類を使ったユニークな飲み物など。
新姫サイダーの新姫はここでしか採れない夏ミカン?だそう。柚子でもスダチでもオレンジでもない、沖縄のシークワーサーに近いかもしれない風味でした。
なんか、昔の大砲を模したようなオブジェ。