周知のとおり、ノーベル生理学・医学賞をiPSセルの山中さんが受賞した。
そして昨日は、物理学賞に米のワインランド氏と仏のアロシュ氏。
2人は量子物理学の定説「不確定性原理」を打ち破る、原子1個、光子1個の観測・操作方法を開発した。この方法を応用することで137億年で5秒しか狂わない時計だとか、半導体コンピューターの1万倍の処理能力を持つ量子コンピューターの可能性を示した。
この業績に比べれば、日本の一部が受賞を期待したブルーレーザーなんぞ“屁”みたいなものでしかない。ノーベル賞選考委員会もなかなかやるもんだ。
もっとも137億年で5秒しか狂わないことを証明するには、それ以上に正確な時計が必要なはずなのにどうしてそう言えるのかが分からないけれど。
この2つの大発明・発見には、個人的に大いに期待するところがある。
私は緑内障。視神経細胞がだんだんと死んで減っていくという病気。iPSセルで視神経再生が可能になれば治るかもしれない。現に「加齢黄斑変性症」という似たような病気の再生治療研究が理化学研究所の再生医療研究部門ですでに行われているらしい。もっとも私が生きているうちにはムリっぽいが。
処理能力が格段に早く、情報操作を目的とした介入が極めて難しい量子コンピューターが実現すれば、1億人の民意が瞬時に判断可能なシステムが実現できる可能性がある。欠陥だらけの代議制度は不要になり、政党も存在する意味が無くなり「一党独裁」の概念自体が消え去る、文字どおり革命が起こることになるだろう。
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