昨年から刑事事件になっている「郵便不正」。
その中に、国の女性幹部が犯人にされている部分がある。
(関連) 2009年7月10日ブログ
⇒ ◆厚労省局長を逮捕 その背後にあるものは/事件構図に疑問も /厚労省前局長を起訴 完全否認のまま
元厚労省女性局長は、
「女は一生に一度理不尽な目にあうもの」
という。
そして、裁判に向けては、
「真実を曲げずしっかりと主張をして、無実を証明したいと思います。
がんばります」。
検察の意図が疑われるような、おかしなケースだと私には映る。
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上記とは別に、私が記録していた記事など。
●郵便不正:村木被告の初公判27日に 厚労省元局長
毎日新聞 2010年1月5日 19時51分
障害者団体向け割引制度を悪用した郵便不正事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪で起訴された厚生労働省元局長、村木厚子被告(54)=官房付=の初公判が27日、大阪地裁で開かれることが決まった。
村木被告は09年11月、保釈直後の記者会見で、事件への関与を全面否定しており、公判でも無罪を主張する見通し。公判は集中審理で、4月末までに少なくとも20回の期日が予定されている。
●【郵便不正】村木元局長の初公判は27日 厚労省の公文書偽造事件
サンケイ 2010.1.5 16:13
郵便制度悪用に絡む厚生労働省の公文書偽造事件で、大阪地裁は5日、虚偽有印公文書作成・同行使罪で起訴された同省の元局長村木厚子被告(54)=官房付、休職中=の初公判を27日に開くことを決めた。
村木被告は保釈中。捜査段階から一貫して起訴状の内容を否認し、初公判でも無罪を主張する。
起訴状によると、村木被告は障害保健福祉部企画課長だった平成16年6月上旬、実体のない「凛の会」を障害者団体と認める課長の公印入りの証明書を部下に偽造させ、凛の会会員らが旧日本郵政公社に提出したとしている。
●厚労省元局長の指示を否定 郵便不正事件で元係長側(1/2ページ)
朝日 2010年1月6日4時2分
厚生労働省から偽の証明書が障害者団体を自称する組織に発行され、郵便割引制度が悪用された事件で、虚偽有印公文書作成・同行使の罪で起訴された厚労省の担当係長だった上村(かみむら)勉被告(40)=現・主査=側が、「偽の証明書は独断で作った」という趣旨の主張をし、当時の上司で元雇用均等・児童家庭局長の村木厚子被告(54)=同罪の共犯で起訴、休職中=の指示を否定していることが5日、関係者の話でわかった。
弁護側と検察側、裁判所の間で争点を話し合う公判前整理手続きの中で、そうした主張が明らかにされたという。
大阪地検特捜部の調べでは、上村元係長は捜査段階で、村木元局長の指示で証明書を作ったことを認めたとされ、検察側は元局長の関与を示す重要な証拠と位置づけている。検察側は今後、ほかの厚労省関係者の証言も踏まえ、公判で元局長の共犯性を立証する方針だが、元係長側が指示を否定したことは、大きな争点になりそうだ。
村木元局長の初公判は、27日に大阪地裁で開かれることが決まった。元局長側は全面無罪を主張する方針。
検察側の構図では、上村元係長は障害保健福祉部企画課係長当時の2004年、企画課長だった村木元局長の指示で、自称障害者団体「凛(りん)の会」(現・白山会、東京)を郵便割引制度の適用団体と認める偽の証明書を作成。元局長は、凛の会元会長の倉沢邦夫被告(74)=同罪の共犯などで起訴=の依頼で国会議員が口添えの電話をした当時の部長(退職)から、発行を指示されたとされている。
倉沢元会長の公判で明らかにされた元係長の捜査段階の供述調書や検察側の冒頭陳述によると、元係長は、元局長から「部長から下りてきた話でもあるから、すぐに証明書を作って下さい」と催促され、完成した際には「あとは私に任せて下さい」と言われた、とされている。
●郵便不正「元局長の指示」否定へ…厚労省元係長
(2010年1月6日03時03分 読売新聞)
郵便不正に絡む偽証明書発行事件で起訴された厚生労働省元雇用均等・児童家庭局長の村木厚子被告(54)(起訴休職)の公判に、共犯とされる当時の部下の厚労省元係長、上村(かみむら)勉被告(40)(同)が証人出廷し、「村木被告から指示を受けた」とする捜査段階の供述を覆し、元局長の関与を否定する方針であることが関係者への取材でわかった。
自らの関与は認めるという。村木被告は27日から大阪地裁で始まる公判で無罪を主張する方針で、上村被告の証言は公判に大きな影響を与えるとみられる。
村木被告は、厚労省障害保健福祉部企画課長だった2004年6月、上村被告や自称障害者団体「凛(りん)の会」元会長、倉沢邦夫被告(74)(公判中)らと共謀。実体のない同会を障害者団体と認める偽の証明書を発行したなどとして、虚偽公文書作成などの罪で起訴された。
検察側は、昨秋に始まった倉沢被告の公判で、倉沢被告から依頼を受けたとされる民主党の石井一参院議員(75)が、村木被告の上司だった当時の障害保健福祉部長に協力を要請、元部長から指示を受けた村木被告が倉沢被告と共謀し、部下の上村被告に偽の証明書を発行させた、という構図を明らかにした。
村木被告の公判では、石井議員も証人採用された。
●郵便不正・厚労省元係長、村木元局長の関与否認へ
(2010年1月6日 読売新聞)
27日初公判
郵便不正に絡む偽証明書発行事件で起訴された厚生労働省元雇用均等・児童家庭局長の村木厚子被告(54)(起訴休職)の公判に、共犯とされる当時の部下の厚労省元係長、上村(かみむら)勉被告(40)(同)が証人出廷し、「村木被告から指示を受けた」とする捜査段階の供述を覆し、元局長の関与を否定する方針であることが関係者への取材でわかった。自らの関与は認めるという。村木被告は27日から大阪地裁で始まる公判で無罪を主張する方針で、上村被告の証言は公判に大きな影響を与えるとみられる。
捜査段階の供述覆す
村木被告は、厚労省障害保健福祉部企画課長だった2004年6月、上村被告や自称障害者団体「凛(りん)の会」元会長、倉沢邦夫被告(74)(公判中)らと共謀。実体のない同会を障害者団体と認める偽の証明書を発行したなどとして、虚偽公文書作成などの罪で起訴された。
昨年5月、大阪地検特捜部に逮捕された上村被告は調べに対し、「(上司である)村木被告から『決裁なんかいいんで、すぐに証明書を作ってください。上村さんは心配しなくていいから』と指示された」「偽の証明書は村木被告に直接、渡した」などと供述した。
ところが、関係者によると、上村被告は自らの公判前整理手続きの中で、自分が証明書偽造にかかわったことは認めたが、村木被告の指示や、同被告に偽証明書を渡したことを含め、村木被告の関与を否定したとされる。
検察・弁護側双方が上村被告を大阪地裁に証人申請していた。
石井一議員も証人採用
上村被告が村木被告の関与を否定すれば、情状面で自身に不利に働くだけに、証言の信用性は高まる。一貫して無罪を主張している村木被告の公判は、予断を許さない状況になった。
検察側は、昨秋に始まった倉沢被告の公判で、倉沢被告から依頼を受けたとされる民主党の石井一参院議員(75)が、村木被告の上司だった当時の障害保健福祉部長に協力を要請、元部長から指示を受けた村木被告が倉沢被告と共謀し、部下の上村被告に偽の証明書を発行させた、という構図を明らかにした。
しかし、倉沢被告は公判で「証明書は村木被告から受け取った」と供述したが、「村木被告とは名刺交換もしていない」として共謀を全面否定したうえで無罪を主張。石井議員への依頼についても「証明書を違法に取得しようという意識はなかった」とした。
村木被告は昨年11月、保釈後に開いた記者会見でも元部長からの指示や倉沢被告について「記憶がない」とし、上村被告への指示についても、改めて否定した。
村木被告の公判は、とりあえず4月28日まで20回分の日程が決まった。弁護側は上村被告の証言を基に公判を有利に進めたい考えだが、検察幹部の一人は読売新聞の取材に対し「公判では、上村被告の捜査段階の供述調書も証拠採用されるはずだ」と話し、有罪立証に自信をみせている。
◇ 村木被告の公判では、石井議員も証人採用された。村木被告の弁護側が申請した。石井議員はこれまでの読売新聞の取材に対し、秘書を通じて元部長への要請などを全面的に否定しており、証言内容が注目される。
●「民主議員に口添え依頼」 郵便制度悪用で被告が証言
2009/12/17 19:23 【共同通信】
郵便制度悪用に絡み、障害者団体の証明書を厚生労働省側に偽造させたなどとして虚偽有印公文書作成・同行使罪などに問われた障害者団体「凜の会」設立者倉沢邦夫被告(74)の公判が17日、大阪地裁(横田信之裁判長)であり、倉沢被告は被告人質問で民主党の国会議員の実名を挙げ「証明書発行の口添えをお願いした」と述べた。
倉沢被告は「以前にこの議員の秘書をしていた」と説明。2004年2月、議員会館を訪れ「このたび障害者団体を設立し、厚労省の認可がいる」と口添えを頼んだところ、議員は「障害者を支援する活動はいいことだ。厚労省に連絡しておく」と応じたとし、「厚労省の担当者の名前も伝えた」とも述べた。
一方、共犯として起訴され、一貫して無罪を主張している元厚労省局長の村木厚子被告(53)=休職中=については「証明書を庁舎内で村木さんから受け取ったのは間違いない」と述べた。村木被告は「倉沢被告と会った記憶はない」とし、渡したことも否認している。
●厚労省元女性局長はクロかシロか? 郵便不正事件 検察、弁護側ともに自信を深めるワケは…
サンケイ 2009.12.26 18:00
果たしてクロなのか、シロなのか。郵便不正事件で、障害者団体証明書を偽造したとして虚偽有印公文書作成・同行使罪で大阪地検特捜部に起訴され、11月24日、逮捕から約5カ月ぶりに保釈された厚生労働省元雇用均等・児童家庭局長、村木厚子被告(53)の初公判が平成22年1月下旬に開かれる。敏腕弁護士とともに臨んだ保釈後の会見ではきっぱりと自らの関与を否定した村木被告。対する検察幹部も「立証に問題はない」と自信をのぞかせ、捜査にあたった特捜検事を公判に立会させて万全の態勢で臨む。公判では村木被告の元同僚らも証人として出廷する予定で、証言内容に注目が集まっている。
「100%無実」
「全く身に覚えがない」
11月25日、保釈翌日に開かれた記者会見。村木被告は繰り返し自らの“潔白”を公の場で訴えた。同席した弘中淳一郎弁護士はロス疑惑など数々の著名事件で無罪を勝ち取った“無罪請負人”だ。その弘中弁護士も「村木さんは全く無実。検察側の証拠を見てもその核心は揺るがない。公判で無実を明らかにしたい」と自信たっぷりに語った。
また、夫で厚労省総括審議官の太郎さん(55)も会見に同席し、「妻は100%無実」と訴えるなど、まさに異例の会見になった。
村木被告はこの会見で、これまで報道などで明らかにされた大阪地検の捜査内容をことごとく否定した。
国会議員から依頼を受けた障害保健福祉部の元部長(57)に指示され、部下の元係長、上村勉被告(40)=起訴=に偽造を命じたとされることは「記録にも記憶にも残っていない。通常、直接指示したり報告を受けたりすることはない」。さらに、障害者団体「凛の会」主要メンバー、倉沢邦夫被告(74)=公判中=に偽造証明書を手渡したとされる点も、「郵送するのが普通で、役所内で手渡すことはあり得ない」と検察の言い分を真っ向から否定した。
“闘い”に備えて六法全書
会見では最後まで強気の姿勢を崩さなかったが、保釈後に支援者へ送ったメールには本音をにじませる。6月14日の逮捕から5カ月以上に及んだ拘置所生活を振り返り、「期間が長くなるに従い、いつまでこうした生活が続くのかと、不安も大きくなってきておりましたので、私も家族も本当にホッといたしました」と心情を吐露。折れそうになる気持ちを支え続けたのは家族や支援者らの存在だったという。
接見禁止が解けてからはほぼ毎日、のべ約70人が面会に訪れ、届いた手紙は約500通に及んだ。「拘置所の中で悲しくて泣いたことが一度もないとは申し上げませんが、その何十倍も、自分がいかに周りの方に恵まれているかを思ってうれし涙を流しました」と感謝の言葉を記した。
有り余る時間を使って、支援者らから差し入れられた本150冊を読破。六法全書にも目を通し、来たるべき“闘い”に備えた。“麦飯ダイエット”の効果もあって体重は6キロ減少。暑さや寒さなど長期間の拘置所生活はやはり体に堪えたようで、年内は体調を整えることに専念するとし、最後は公判への決意で結んでいる。「真実を曲げずしっかりと主張をして、無実を証明したいと思います。がんばります」。
3月中にも結審
支援者が数百人規模に増え、盛り上がる村木被告側に対し、検察側は全く動じる気配を見せない。「村木被告は部下に責任を押しつけているだけ。捜査段階では上司や部下、関係者ら全員が村木被告の関与を証言した。縦、横、斜めすべてガチガチに証拠が固まっている」。
保釈後の会見に、厚労省事務次官に次ぐポストの夫が同席したことに触れ、「省の最高幹部級の現役官僚が公然と被告の肩を持つのはどうか。今後、証人として出廷する部下への無言のプレッシャーになり、真実を証言できない恐れがある」と批判し、「なりふり構わない異例の会見は逆にそれだけ村木被告側が追い込まれている証拠だ」と有罪立証に自信をのぞかせる。
ただ、検察側の立証も万全とはいえない状況だ。凛の会主要メンバーの倉沢被告は先行して開かれている自らの公判で村木被告との共謀を否認した。
倉沢被告の検察側冒頭陳述によると、村木被告は上村被告に「(国会議員の)先生からお願いされていることだし、部長から下りてきた話だから、決裁なんかいい。すぐに証明書を作って」と依頼。倉沢被告の前で、当時の日本郵政公社幹部に電話をかけ障害者割引の適用を依頼した、と主張している。
倉沢被告は公判で、村木被告から直接、証明書を受け取ったことは認めたものの、「厚労省の担当係長から一度、村木被告を紹介されてあいさつしたが、名刺交換はしていない」「村木被告から郵政公社に電話してもらったとされる日には、結局、村木被告とは会わなかった」と捜査段階と供述を変遷させている。その理由について、「担当検事から『あなたの記憶違いだ』といわれ、そうかなと思ってサインした」と証言した。
倉沢被告の供述の変遷が“アリの一穴”となるのか。村木被告の公判では、倉沢被告に加え、元部長や上村被告も証人として出廷する見通し。捜査段階では村木被告の関与を認めた3人がいかなる証言をするのか。無罪が明らかになれば復職したいという村木被告。いつかその日はやって来るのか。3月中にも結審する予定の公判から目が離せない。
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