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てらまち・ねっと



 政権交代して5ヶ月。
 形式的には2回目の鳩山氏の施政方針演説に賛否が沸いている。

 「いのち」を24回使ったという。
 他に理解しにくいところもある。

 (東京新聞)「『新しい公共』は、市民が身近な課題の解決に自発的に参加することを意味する。だが『新しい公共』をどう実現するのか。そもそも政府が国民に求める筋合いなのか。社会はどんな姿になるのかも描き切れていない。 」

  ・・・というように。
 新しい公共は7回、だという。

 なお、草稿や演説スタイルをつくり演出したのは

   「旧通産省OBで参院議員の松井孝治官房副長官。
    昨年10月の所信表明演説に続き、
    首相の思いを酌み取って今回の施政方針演説を書き上げた     『脚本家』だ。
    本会議直前まで首相の執務室で話しぶりを徹底指導した
    劇作家の平田オリザ内閣官房参与は
    『演出家』の役割を果たした。」 (読売新聞)
 だそう。

 なお、今日土曜日は東京へお出でかけ。
    ⇒ ◆議員年金廃止運動/30日(土)は東京でシンポ/デモも/報告を依頼されたので行ってきます

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●鳩山首相:施政方針演説 「いのち守る」理念強調 普天間移設先、「5月決定」約束
       毎日新聞 2010年1月29日
 鳩山由紀夫首相は29日午後、衆参両院本会議で施政方針演説を行った。「いのち」を全体を貫くテーマとし、10年度予算案を「いのちを守る予算」と命名。「メリハリのついた予算編成ができたのは政権交代の成果」と強調した。米軍普天間飛行場(沖縄県)移設問題では「5月末までに具体的な移設先を決定する」と改めて約束。普天間を巡る日米関係冷え込みへの懸念からか、外交では米国への配慮を強くにじませ、日米安全保障条約改定50周年を機に「重層的な同盟関係へ深化・発展させる」と宣言する。(8面に解説と演説要旨)

 首相は演説を「いのちを、守りたい。いのちを守りたいと願うのです」と異例のフレーズで始め、「いのち」を24回も盛り込んだ。

 理念を重視し、マハトマ・ガンジーが唱えた「理念なき政治」「道徳なき商業」など「七つの社会的大罪」が「今の日本と世界が抱える諸問題を鋭く言い当てている」と指摘。「経済のしもべとして人間が存在するのではなく、人間の幸福を実現する経済をつくり上げるのがこの内閣の使命だ」と表明した。

 10年度予算案には、子ども手当の創設や診療報酬のプラス改定を盛り込み、「いのちを守る予算」を実現したと説明。景気の「二番底」を回避するため「切れ目ない景気対策を実行する」と強調。雇用の確保は「緊急の課題」とし、環境・エネルギー、医療・介護・健康などの分野の成長を促し、新たな雇用創出を図るとする。一方、市民やNPOの活動を「新しい公共」と位置付ける。

 財政健全化策として、今年前半に複数年度の財政指針となる中期財政フレームや財政運営戦略の策定を掲げる。特別会計の整理統合も含めた「事業仕分け第2弾」の実施のほか、中央省庁再編を「本年夏以降、私が主導して抜本的な見直しに着手する」と表明する。

 日米関係では、昨年10月の所信表明演説で強調した「対等な日米関係」に言及しない一方、持論の「東アジア共同体」実現の前提として「揺るぎない日米同盟は欠くことができない」と断言。普天間問題では「5月末までに移設先を決定する」と述べる。

 自らの偽装献金問題では「国民の皆さまに多大のご迷惑とご心配をおかけした」と改めて陳謝。民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体を巡る問題には触れない。【横田愛】(演説全文は30日朝刊に掲載します)

●『命を守る』前面に 首相施政方針演説 『新しい公共』5月具体案
         東京 2010年1月29日
 鳩山由紀夫首相は二十九日午後の衆院本会議で、就任後初の施政方針演説を行った。自身の政治理念として「命を守りたい」を掲げ、国民生活の安定や地球温暖化対策、核廃絶に取り組む決意を表明した。地域の子育てや介護に住民が参加する「新しい公共」の具体案を五月にまとめる考えを示した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題では、五月末までに移設先を決定する方針を強調した。

 首相は「人の幸福や地域の豊かさは政治の力だけでは実現できない」と指摘し、教育や福祉など身近な課題の解決に住民が取り組む活動を「新しい公共」と位置付けた。二十七日に初会合を開いた有識者会議で「新しい公共」の担い手を増やす社会制度の具体案を検討する考えを示した。

 首相はインド独立の父マハトマ・ガンジーが唱えた「理念なき政治」「労働なき富」「良心なき快楽」など「七つの社会的大罪」への共鳴を表明。「まさに今の日本と世界が抱える諸問題を言い当てている」と、政治理念を語ることこそが重要だと訴えた。

 二〇一〇年度予算案については、公共事業を削減し、社会保障費を増やした点を挙げ、「命を守る予算」と強調。年金記録問題や医師不足、雇用対策に取り組む考えを示した。

 普天間問題では、日米同盟を基軸にしながら、沖縄県民の負担軽減となる最善策を政府・与党の沖縄基地問題検討委員会で協議し、「政府として五月末までに具体的な移設先を決定する」と重ねて表明した。

 日米安保条約改定五十年を機に、安全保障にとどまらない「重層的な同盟関係に深化、発展させていく」考えを示した。持論の東アジア共同体構想も「揺るぎない日米同盟が前提条件」と強調した。

 自身の偽装献金問題では「国民に多大の迷惑と心配を掛けた」と陳謝。小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる事件には言及しなかった。

 地域主権実現を「鳩山内閣の改革の一丁目一番地」として重視する姿勢を打ち出した。公益法人と独立行政法人、特別会計を対象とした事業仕分けに取り組む方針も示した。

◆理念偏重、具体策欠く
<解説> 演説は意表を突くセリフから始まる。

 「命を守りたい。命を守りたいと願うのです」。劇作家の平田オリザ内閣官房参与の演出だ。首相が施政方針で国民に訴えたかったことは、このひと言に尽きている。

 内政・外交にわたるすべての政策を「命を守りたい」をキーワードに語り、「命」という言葉が二十四回も登場。演説は昨年十月の所信表明に増して情緒に流れた。

 首相は、阪神大震災で生き埋めになった息子が目の前で息絶えた父親との会話を引き、命の尊さを説く。ボランティアが駆けつけ、復興に寄与した経緯に触れ、「命を守る」ための「新しい公共」の理念に結び付けた。

 「新しい公共」は、市民が身近な課題の解決に自発的に参加することを意味する。だが「新しい公共」をどう実現するのか。そもそも政府が国民に求める筋合いなのか。社会はどんな姿になるのかも描き切れていない。

 首相は、対米関係、景気、年金、財政といった眼前の難題の解決に向けては既定方針を説明するにとどめ、書生っぽい理想をてらいなく並べた。結果として演説は、つかみどころのない「宇宙人」と呼ばれる首相の個性をそのまま映した。

 首相は、母親からの巨額の資金提供を連想させる「労働なき富」に言及してまで、政治理念を説明することにこだわった。もちろん政治に理念は必要だ。指導者の言葉が国民を鼓舞することもある。

 同時に、国民は今日の暮らしの安定、職の確保を望んでいる。就任から四カ月余。冗舌に語るだけの時期は過ぎた。求められているのは具体策、そして成果だ。 (政治部・竹内洋一)

●「いのち」を24回、異例構成=施政方針演説
      時事 2010/01/29-14:14
 鳩山由紀夫首相の施政方針演説には、「いのち」という言葉が計24回盛り込まれた。演説は「いのちを、守りたい」「いのちを守りたいと、願うのです」で始まる異例の構成。その後も「働くいのちを守りたい」「世界のいのちを守りたい」「地球のいのちを守りたい」と続いた。

 生活を営む上で基本となる「いのち」を多用することで、子ども手当や雇用の確保など「国民生活が第一の政治」の実現に取り組む姿勢を印象付ける狙いがありそうだ。

 首相は2010年度予算案を「いのちを守る予算」と名付け、「日本の新しい在り方への第一歩とする」と宣言。「大きくメリハリをつけた予算編成ができたことは、国民の皆さまが選択された政権交代の成果」とアピールした。

 演説の分量は1万3626字。施政方針演説としては、近年では1996年1月の橋本龍太郎首相の演説に次いで長い。

●「いのち」連発、初の施政演説に鳩山カラー
      2010年1月30日01時20分 読売新聞
 「いのちを、守りたい」。29日午後1時、衆院本会議場。鳩山首相のややうわずった声が響いた。

 傍聴席には、「主役」の晴れ舞台を見守る側近2人の姿があった。旧通産省OBで参院議員の松井孝治官房副長官。昨年10月の所信表明演説に続き、首相の思いを酌み取って今回の施政方針演説を書き上げた「脚本家」だ。

 本会議直前まで首相の執務室で話しぶりを徹底指導した劇作家の平田オリザ内閣官房参与は「演出家」の役割を果たした。


 ◆作・演出は側近の2人◆

 内政から外交まですべての政策を「いのちを守りたい」というフレーズで結び、「いのち」を24回も連発した演説は、3人が年末からひそかに練り上げたものだった。自民党政権下なら、官僚主導で「首相のカラーがない」と批判されるのが常だった国会演説はこの日、「鳩山カラー」一色に染まった。

 昨年12月30日、インド訪問から帰国した首相は、松井氏に「自分の政治理念と非常に重なる」と告げ、インド建国の父、マハトマ・ガンジーの言葉を演説に盛り込むよう求めた。ニューデリーのガンジー廟(びょう)で見た「七つの社会的大罪」だった。

 だが、26日の閣議で演説全文を目にした閣僚たちは、仰天した。「七つ」の中には、「労働なき富」という言葉があったのだ。首相が実母から毎月1500万円もの資金提供を受けていた問題を想起させないか――。

 「『労働なき富』というのは、大丈夫ですか?」。閣僚の一人がおそるおそる切り出すと、首相は「自分のことを言われるのはわかっている。だからと言って(ガンジーの言葉が)間違っているんですか?」とむきになった。

 この場で演説を読み上げた松井氏は「途中で感極まって涙を流した」(閣僚)といい、手直しを求める雰囲気ではなかったという。

 ◆「労働なき富」に「それはあんただ」◆

 閣僚らの不安は的中した。参院本会議場で首相が「労働なき富」と読み上げた瞬間、野党席からは「それはあんただ」と激しいヤジが飛び交った。

 それでも、首相の危機感は薄い。「国民の心に響いたらと思っている。批判も覚悟で思い切ってやらせていただいた」。29日夜、首相は満足そうに語った。

●首相、初の施政方針演説 「守る」前面「変革」陰に
         2010/01/29 13:36 【共同通信】
 鳩山由紀夫首相は29日午後、衆院本会議で就任後初の施政方針演説を行った。「命を守る」をキーワードとして多用し国民生活の下支えや地球温暖化対策への積極姿勢を強調。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題は、5月末までの決着を目指す方針を重ねて示した。就任後初の昨秋の所信表明では政権交代の高揚感で繰り返した「変革」の主張は「守る」の陰に隠れる形となった。

 自身の偽装献金問題は「国民に多大の迷惑と心配を掛けた」と陳謝。しかし小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体をめぐる政治資金収支報告書虚偽記入事件には触れなかった。政治理念やエピソードが多い一方、政策は新味に欠け、既に発表した方針の列挙にとどまった。

 首相は、公共事業を減らし社会保障、文教科学費を増やした2010年度予算案を「政権交代の成果」と自賛し、引き続き年金記録問題や医師不足、雇用対策に取り組む決意をアピールした。

 当面の政策課題では、景気の二番底回避に全力を挙げる意向を表明。地方に関し「経済の疲弊は極限に達している」との認識を示し、地方交付税増額によるてこ入れや農林水産業活性化などを進める姿勢を打ち出した。

●首相施政方針演説、テーマは「いのち」 資金問題おわび
        朝日 2010年1月29日13時21分
 鳩山由紀夫首相は29日午後、衆参両院の本会議で施政方針演説を行った。持論の「友愛社会」実現に向け、市民やNPOに活動の場を提供する「新しい公共」に道筋をつける考えを前面に掲げる理念先行型の内容だ。自らの政治資金問題について「国民に多大の迷惑と心配をおかけしたことをおわびする」と述べ、改めて謝罪した。

 首相は演説のテーマを「いのち」と位置づけた。2010年度予算案は公共事業費を削って社会保障費や文教科学費を増額したとして「『いのちを守る予算』に転換した」と主張した。

 「目指すべき日本」の項目では、インド独立の父、マハトマ・ガンジーの「七つの社会的大罪」を引用し、「労働なき富」や「道徳なき商業」などを制御していくとした。

 「これまで『官』が独占してきた領域を『公』に開く」として、「新しい公共」実現に向け、NPOなどが活動しやすい環境整備のため寄付税制の拡充などを検討すると表明。今年5月をめどに具体的な提言をまとめる方針を明らかにした。

 「地域主権の確立」では「ひも付き補助金の一括交付金化や出先機関の抜本的な改革などを含めた地域主権戦略大綱を策定する」と表明。
 夏以降に抜本的な省庁再編に取り組むことも表明した。議員定数削減や歳費見直しなどにも踏み込むとし、「改革を行う上でまず国会議員が範を垂れる必要がある」と指摘した。ただ、企業・団体献金については「開かれた議論を行っていく」として、全面禁止の方針は示さなかった。

 経済財政政策では、「景気の二番底に陥らせない」として過去最大規模の当初予算を組んだことに理解を求めた。デフレ克服に向け「日銀と一体になって」経済政策を進める方針を打ち出した。一方、財政再建に向けた具体策は示さず、今年前半に「財政健全化に向けた長く大きな道筋を示す」とするにとどめた。

 外交では、東アジア共同体について、「揺るぎない日米同盟」が構想実現の前提条件だとの認識を強調。今年、日米安保条約改定50周年を迎えたのを機に「重層的な同盟関係」を目指す考えを示した。また、沖縄の普天間飛行場の具体的移設先を5月末までに決める方針を表明した。

●「いのち」に気負い=「上滑り」批判も-首相演説
       時事 2010/01/29-20:47
 鳩山由紀夫首相は29日の衆参両院本会議で、就任後初の施政方針演説を行った。冒頭と締めくくりで「いのちを守る」と繰り返す型破りの演説。「100年に1度」と言われる深刻な不況、格差拡大など厳しい環境に置かれる国民に寄り添う姿勢を鮮明にしたのが特徴だ。
 「いのちを、守りたい。いのちを守りたいと、願うのです。生まれくるいのち、そして、育ちゆくいのちを守りたい」。

 鳩山内閣の政策運営の「羅針盤」ともなる施政方針演説。その重要なスピーチを、首相はこう切り出した。

 雇用不安に脅かされる「働くいのち」、飢餓や感染症、紛争の犠牲となっている「世界のいのち」、そして、環境破壊が進む「地球のいのち」…。公共事業予算を削り、生活重視に軸足を移す「コンクリートから人へ」の考え方をより鮮明にするため、あらゆる「いのち」を守ると訴えた。

 演説のキーワードとして、首相が「いのち」を使いたいと周辺に漏らしたのは昨年暮れ。劇作家で内閣官房参与の平田オリザ氏が首相の思いを受け止め、詩的なリズムの文章に練り上げた。

 「一生懸命演説をしましたから、できれば国民の皆さんの心に響いていただけたら、と思っています。やはり、政治には理念が必要で、理念なき政治はばらまきになります」。演説を終えた首相は、記者団を前に気負った表情でこう語った。

 ただ、「いのち」を守るための具体策では、「肩すかし」の印象もぬぐえない。子ども手当の創設、高校の実質無償化、診療報酬のプラス改定、派遣労働の見直しなど、政府が既に決めた施策の説明がほとんどで、首相の意気込みを裏付けるに足る明確な方向性が示されたとは言い難い。

 「具体性という意味での批判も覚悟の中で、演説を思い切ってやらせていただいた」。首相が案じたように、野党からは早速、「いのちという言葉が上滑りしている。言葉の重みに応じた政策の中身が伴っていない」(山口那津男公明党代表)との批判が上がった。

●【鳩山ぶら下がり】施政方針演説「批判覚悟で思い切った」(29日夜) (1/4ページ)
      サンケイ 2010.1.29 20:11
 鳩山由紀夫首相は29日夜、同日の国会で述べた施政方針演説について「一生懸命演説したから国民の心に響いていただければなと思う。理念型で具体性が乏しいという批判が来ると思ったが、政治には理念が必要だ。批判も覚悟で思い切ってやらせていただいた」と述べた。首相官邸で記者団に答えた。

 ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。
・・・・・・
 --施政方針演説の関係だが、昨日、党が企業・団体献金の禁止を盛り込んだ政治資金規正法の改正案を通常国会に提出する方針を決めたが、一方で今日の演説では、開かれた議論を行って参りたいという表現にとどまっている。党との調整や連携がうまくいっていないという指摘があるが

 「うん、これはもう、昨日の段階でわれわれつくりましたから。皆さん方にもおわかりの通り、昨日の実質、おとといですけれども、昨日の朝の段階で、もうすべて、書かせていただいたもんですから、その後、党がお決めになったと。決めたということで、入らなかったんですが、当然、やることはやると前向きに決めていただいたことは、それは大変ありがたいことでね、国民の皆さんにとっても、ここはしっかりやってもらいたいと。企業・団体献金を禁止すべきだと」

 「まぁ、有識者の声をうかがって、そのようにされたもんだと思いますが、その方向で、やりたいと思いますが、当然、この、施政方針演説には、ギリギリのタイミングというものがあるものですから、直前に決まったものは、必ずしも入ることにならなかった。それだけの話です」

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