岐阜市長選挙は来る31日(日)から始まり、2月7日の投票。
ここ山県市は岐阜市の北側に続いているから、近いところの話。
その岐阜市、この数年、大きな混乱状態が続。
岐阜市制、岐阜市議会とも混乱。
岐阜の市長選は、11月末ごろまで、「2人」の候補と見られていた。
市議は、自民党も民主党も議員団が分裂して、市議らは別々の候補につく。
政党公認どころか、推薦も支持という「態度表明」に関して、現職についても新人についても、自民党も民主党格闘とも自民党も民主党も特定候補を支持しないことを決めている。
共産党は珍しく、新人候補の側に一本化。自民、民主、共産の市議が一緒に推しているらしい。
ところが、12月になって1人が立候補表明、その後も1人ないし何人かが表明、もしくは意思を示しているという。
そんなことでか、選管も「ポスター」の看板を6人用を設置したところに追加で発注したとか。
でも、激戦で注目度があがっているかといえば、そうでもない報道も続く。
その象徴とも言うべきなのは、典型的なのが選管の公式Webページかも。
下記のとおり、今の時代では見たこともないような、なんとシンプルで眠たそうなページ。
仕方なく選挙をやっている、そんな雰囲気をかもす。
これらの状況を簡潔にまとめた読売新聞・25日の記事
「県都40万人のリーダーを決める市長選は
ねじれ切ったまま、今月31日に告示される。」
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岐阜市選管 公式ページ (2010年1月20日更新) から
日程について
岐阜市長選挙の日程が決まりました。
岐阜市長選挙
告示日 平成22年1月31日(日)
投票日 平成22年2月7日(日)
岐阜市長選挙の立候補手続等説明会を次のとおり開催しました。
日時 平成22年1月9日(土)午前9時半から
場所 岐阜市今沢町18番地
岐阜市役所 本庁舎低層部3階 大会議室 |
●岐阜市長選 候補予定の5人 市民前に公開討論
2010年1月27日 読売新聞
岐阜市長選立候補予定者ら5人が参加した公開討論会
31日告示、2月7日投開票の岐阜市長選を前に、立候補予定者5人による公開討論会(岐阜青年会議所主催)が26日、同市内で開かれた=写真=。
出席したのは、現職の細江茂光氏(61)、新人の浅野真氏(41)、新人の岩田良子氏(52)、新人の大西隆博氏(44)のいずれも無所属で立候補を表明している4人と、立候補を検討している新人の中根理記(まさのり)氏(61)。
公開討論会で、浅野氏が細江氏に対し、市長と議会、職員との関係構築について質問し、細江氏は「3者は市民のために行動することが求められている。それに従えば、おのずと実りある議論がなされる」と答えた。
一方、細江氏は浅野氏に、公約に掲げる法人市民税、国民健康保険料の各10%引き下げで、財源確保のため職員数や議員定数の削減、給与カットを行うかと質問。浅野氏は「事業仕分けで無駄を排除する」と述べるにとどめた。
●2010岐阜市長選:ポスター掲示区画8人分に 岐阜市選管、増設を決定 /岐阜
毎日新聞 2010年1月28日
岐阜市選管は27日、同市長選(31日告示、2月7日投開票)のポスター掲示板の掲示区画を6人分から8人分に増設することを決めた。告示日に6人を超える立候補があった場合、平等性を確保するための緊急措置。選挙活動に必要な腕章やポスター用のシールなども2人分増やす。約80万円の追加費用がかかるという。
岐阜市長選では、これまでに現職、細江茂光氏(61)▽新人、浅野真氏(41)▽新人、大西隆博氏(44)▽新人、岩田良子氏(52)ら5人が立候補の事前審査を完了している。しかし、先週から今週にかけて、立候補書類の書き方などの匿名の問い合わせが市選管にあり、告示日目前になって、ポスター掲示可能な人数を超える可能性が出てきた。
市選管によると、掲示板の発注をした12月中旬に出馬を表明していたのは、2人。同市選管は「予想外の事態。万が一に備えて増設を決めた」という。30日までに市内447カ所で増設作業をする。【石山絵歩】
●2010岐阜市長選:導水路問題で立候補予定者にアンケ--市民団体 /岐阜
毎日新聞 2010年1月28日
徳山ダム(揖斐川町)の水を長良川を経由して木曽川に流す「木曽川水系連絡導水路事業」について、市民団体の長良川市民学習会は27日、岐阜市長選(31日告示、2月7日投開票)の立候補予定者に対して行ったアンケートの結果を公表した。
同学習会は「長良川に徳山ダムの水はいらない」として、木曽川水系連絡導水路事業に反対する立場から、市長選立候補予定者のうち現職、細江茂光氏(61)▽新人のコンサルティング会社経営、浅野真氏(41)▽新人の元市立中学校教諭、大西隆博氏(44)の3氏にアンケートを実施したという。
同学習会によると、導水路事業が実施されて長良川へ放流されることについて、細江氏は「環境への影響などを十分に調査・検討し、慎重に決めていくべきだ」と回答。浅野氏は「放流しない方向で市民コンセンサスをつくりたい。事業の見直しを図るべきだ」と回答した。大西氏は「環境悪化が懸念され、放流は認めない」とした。
長良川河口堰のゲートを開放することの適否については、細江氏は「試験的ゲート開放を実施し、水利用・塩害などへの影響調査を行ってみるべきだ」とした。浅野氏は「ゲートの開放のために、まず試験的ゲート開放の実施を」とした。大西氏は「長良川の環境改善のためにゲート開放を求める」と回答した。
同会の武藤仁事務局長は「長良川は岐阜市の象徴。立候補予定者と市民が川についてもう一度考えるきっかになってほしい」と話した。【石山絵歩】
●2010岐阜市長選:図書館建設で市民団体が質問状 3氏から回答 /岐阜
毎日新聞 2010年1月27日
市民団体「図書館の未来を考える会」(田中寿子代表)は、岐阜大病院跡地で計画されている図書館建設について、岐阜市長選(31日告示、2月7日投開票)の立候補予定者に公開質問状を送り、26日、回答内容を公表した。同時に「岐阜市の新図書館構想についての提言」を発表した。
質問状は今月9日、現職、細江茂光氏(61)▽新人、浅野真氏(41)▽新人、大西隆博氏(44)に送付し、回答を得た。
新図書館を自治体が直轄で運営すべきかどうかについて細江氏は「指定管理者制度は、情報センターなどとの複合施設としての管理の観点から検討したい」と回答。浅野氏は「指定管理者制度などは、公共図書館の崩壊につながるので反対」とし、大西氏は「市立図書館の規模では、行政の支えと管理が必要」と答えた。
提言は、市民参加の準備理事会の設置▽教育委員会直轄で運営▽司書資格を持った専任図書館長の公募▽専門職員の正規雇用制度--の4点。田中代表は「どの候補者が選ばれるとしても、ぜひ、図書館運営に提言を反映してほしい」と話している。【石山絵歩】
【関連記事】
●共産が反現職で大同団結、候補擁立見送り 岐阜市長選
朝日 2009年12月12日22時35分
岐阜市長選(来年1月31日告示、2月7日投開票)をめぐり、共産党や労働団体でつくる「清潔で住みよい革新岐阜市政をつくる会」は12日、候補者擁立を断念すると発表した。候補者を立てないことで、3期目を目指す細江茂光市長(61)に対する批判勢力と「大同団結」し、無所属で立候補を表明している会社社長浅野真氏(40)を支援するという。
共産党が同市長選に候補者を擁立しないのは、無投票だった今年1月の出直し選挙を除くと、最初に候補者を立てた1970年以降初めて。
同会は浅野氏から協議の申し入れを受けて対応を検討。市政に対する基本姿勢などを浅野氏が了承したことから支援を決めた。具体的な支援方法は同会を構成する各団体の自主的な判断に任せる。
岐阜市内で会見した同会代表幹事の堀田信夫市議は「擁立断念は苦渋の決断だが、市民の利益を第一に、最善の策だと判断した」と話した。
●岐阜市長選の各陣営、活動本格化 現職の細江氏がマニフェスト
中日 2010年1月10日
来月7日投開票の岐阜市長選まで1カ月を切り、主な立候補予定者は9日、活動を本格化させた。3期目を目指す細江茂光市長(61)は「後世に先送りしない政治の実現」をキャッチフレーズに、市の将来像として人間中心都市を掲げるマニフェスト(政権公約)を発表。新人の会社社長浅野真氏(40)は事務所開きをして、幅広い支持を呼び掛けた。(竹田佳彦、松山祥子)
細江氏は岐阜市金町の市文化センターで開かれた後援会の決起集会で、支持者ら約2300人を前にマニフェストを発表。従来、医療・健康立市と教育立市、産業・雇用立市を提唱してきたが、新たに「地産地消立市」を加えて4つの立市を提案した。
医療・健康立市では子どもの医療費の負担軽減へ向け、中学校卒業まで入院と通院の医療費無料化を提唱。教育立市では、子ども・若者総合教育支援センター(仮称)の設置を提案する。
細江氏は「岐阜の教育や子育てを総合的に支える中核的施設にする」と位置づけた。新たな地産地消立市では「食の安全を守るため地元の農業をしっかり支える」と説明した。
決起集会で、松波英一後援会長は「細江市長は2期8年間、行財政改革を進めてきた。総仕上げをしてもらいたい」とあいさつ。細江市長が「市民のための仕事を精いっぱいする。改革を絶対止めない」と宣言すると、会場は拍手に包まれた。
◆浅野氏は事務所開き
昨年10月に一番乗りで出馬表明した浅野真氏は、岐阜市若宮町に事務所を開設。支持者約500人とともに「閉塞(へいそく)感を打ち破り、新しい市をつくろう」と気勢を上げた。
事務所開きには、浅野氏を支援する自民から共産まで超党派の市議や経済人らが参加した。
浅野氏は「市民の思いを受け止める政治が必要。もう一度、輝く市を取り戻したい」と決意を語った。
森川幸江選挙対策本部長は「現職への挑戦は大変だが、新しい風を巻き起こしましょう」とあいさつ。渡辺嘉蔵元衆院議員も「(現職が進めた)駅前の整備は20年以上前の計画で時代錯誤。市政の正常化には、浅野さんしかいない」と“政権交代”に向けて結束を呼び掛けた。
◆大西氏、車で遊説
元教諭の大西隆博氏(44)は、岐阜市内を3時間ほどかけて車で遊説。「一人一人が大切にされる社会を築きたい」などと、市長選に向けた思いを繰り返し訴えた。
◆新たに2人が出馬検討
岐阜市長選の立候補予定者向け説明会が9日、市役所であった。5陣営が参加し、これまでに出馬表明している3氏の陣営のほか、新たに2陣営が出馬を検討していることが分かった。
新たな2陣営の参加者は、同市内の主婦と同市在住で愛知県犬山市の鵜飼い関係者の男性。取材に対し、主婦は自ら出馬を前向きに考えていると説明し、男性は「所属団体と候補者の擁立を相談したい」と話した。
今回の市長選には、3期目を目指す現職の細江茂光市長と会社社長浅野真氏、元教諭大西隆博氏の3氏が既に出馬を表明している。
●浅野氏がマニフェスト 法人市民税10%減など
中日 2010年1月23日
岐阜市長選(2月7日投開票)に出馬表明している会社社長浅野真氏(41)が22日、中学卒業までの医療費無料化や、法人市民税と国民保険料の10%減などを盛り込んだマニフェスト(政権公約)を発表。同日夜、同市金町の市文化センターで開いた決起集会で、約2500人の支持者らに説明した。
「岐阜の元気といのち」をキャッチフレーズに、健康を軸にした「健康文化産業都市」を目指す。浅野氏は産業界と岐阜薬科大を連携させての新産業創出を掲げ、「健康という万民の願いを融合させ、県都岐阜の再生を果たしたい」と語った。中学卒業までの医療費無料化を同様に掲げる現職の細江茂光氏については「これまでかたくなに(無料化を)拒んできた」と批判した。
ほかに中小企業支援のため新規事業資金の信用保証料無料化や、小人数学校の実現などを掲げた。 (石井宏樹)
◆名古屋の河村市長も声援送る
決起集会には、名古屋市の河村たかし市長も応援弁士として駆けつけ「しっかりやってちょーよ」と声援を送った。
名前を染め抜いたのぼりを先頭に河村市長が姿を現すと、超満員の会場は大きくどよめいた。壇上に上がった河村市長は開口一番、市民税の減税に取り組む“先輩”として減税の必要性を強調。自身が反対を表明している木曽川水系連絡導水路事業にも言及し「止めてもらわにゃいかん」と語り、岐阜と名古屋両市の連携を求めた。
河村氏の応援に、陣営幹部は「人気があるので、一般市民の目を浅野氏に引きつけることができる」と歓迎する一方「キャラクターが濃いので浅野がのまれたんじゃないか」と懸念ものぞかせた。
(竹田佳彦)
●選択基準76%が「施策」 岐阜JCの市長選アンケート
中日 2010年1月20日
来月7日投開票される岐阜市長選挙を前に、岐阜青年会議所(JC)は19日、会員に政策への関心を質問したアンケート結果をとりまとめた。76%のメンバーが候補者の「施策」を選択基準として市長を選ぶと回答し、マニフェスト(政権公約)への関心の高さをうかがわせた。
アンケートは5~10日までメールで実施し、対象の188人中185人が回答した。市長の選択基準は、施策のほかは「人柄」が14%、「実績」7%だった。
施策については、経済対策や福祉政策、地域発展など8項目で関心があるものを選んで回答。
経済政策で最も関心が高かったのは地域活性化で、39%の73人が選択した。2位は景気対策の30%で、中小企業対策の26%が続いた。
財政問題では市議会の定数削減が33%と最も関心を集めた。市議会では細江茂光市長(61)に近い市議と批判的な市議の対立が続いており、メンバーの冷ややかな視線がうかがえる結果となった。
岐阜JCは、26日午後7時から同市橋本町のじゅうろくプラザで、立候補予定者全員の公開討論会を開き、アンケートは進行手順の参考資料に活用する。 (竹田佳彦)
そのほかの施策の項目で最も多かった回答は次の通り。
▽福祉政策 子育て支援(46%)▽地域発展 岐阜ブランド創出(66%)▽農業政策 岐阜特産品開発(58%)▽教育政策 学校誘致(43%)▽医療政策 高齢者医療費(31%)▽その他 市長としての重点政策(62%)
●岐阜市長選31日告示 「立命館誘致」対立解けぬまま
2010年1月25日 読売新聞
岐阜市長選立候補予定者
細江 茂光 61 市長 無現《3》
浅野 真 41 会社社長 無新
岩田 良子 52 主婦 無新
大西 隆博 44 元中学教諭 無新
(並びは現職、新人の順。新人は五十音順。《 》数字は当選回数)
2月7日投開票の岐阜市長選は、立候補を表明している4人のうち、事実上は4選を目指す現職・細江茂光氏(61)と新人の会社社長・浅野真氏(41)の一騎打ちとなる様相だ。
市議会の自民、民主会派の市議が分裂して両陣営の支援に回ったため、主要各党は自主投票という異例の対応を決めた。県都40万人のリーダーを決める市長選はねじれ切ったまま、今月31日に告示される。
同市中心部の市文化センターで22日に開かれた浅野氏の支援集会は、2000人以上収容できる会場が支援者らで埋まった。
その場で浅野氏は、法人市民税の10%減税や国民保険料の10%減額などの追加公約を発表。これまでも中学卒業までの医療費無料化などの公約を掲げていたが、細江氏も無料化を打ち出していることなどから、さらに公約を上積みした形だ。
同じ会場では今月9日、細江氏の後援会決起集会も開かれ、会場の外にも支援者があふれた。「決定的な差を見せつけたと思ったが、浅野さん側も追いついてきたな」。細江派の市議は危機感をあらわにした。
同市長選は昨年1月に行われたばかりだ。立命館の中高一貫校誘致を進めた細江氏が、「民意を問う」と辞職。反対派が候補を擁立できず無投票当選したが、市議会で計画は否決され、白紙撤回された。
任期満了に伴う今回は、その対立構図がそっくり持ち込まれた。細江氏を支援する市議は、立命館誘致に賛成した自民12人、民主3人、無所属1人の計16人。計画反対派を主体とする自民12人、民主1人、共産3人、無所属6人の計22人が浅野氏の支援に回った。
民主、自民、公明、共産の各党は自主投票を決め、静観の構えを見せる。夏の参院選を前に分裂選挙を避けたいのが理由だ。連合岐阜も自主投票を決めたが、市職員労働組合連合会(市労連、約2900人)は、「職員を削減するなど、細江氏の市政運営を評価できない」と浅野氏を推薦する。
国会議員の動きも複雑だ。浅野氏は2003年の衆院選岐阜1区に民主党から出馬、自民党の野田聖子衆院議員に敗れた。野田氏は中立の立場だが、後援者らに「浅野氏は有能な人材」との思いを吐露。自身の後援会連合会副会長を浅野氏の選対役員に送り込む。
一方、昨年の衆院選で野田氏を破った民主党の柴橋正直衆院議員は「政策を評価した」と、細江氏の推薦を党県連に働きかけた。様々な思惑が複雑に絡み合う。
ベテラン市議は「市長と市議会があらゆる場面で対立するようでは、市政の停滞を招きかねない。対立の根は深く、誰が当選してもしこりは残るだろう」と沈痛な表情を見せる。
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