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てらまち・ねっと



 北アルプス奥穂高岳近くで、岐阜県の防災ヘリが墜落、
 県職員が3人死亡した事故は、
 昨年9月11日午後3時20分ごろに起きた。

 ところが、ずっと遅れて、先日発覚したこと。

 「知事は、事故のあと、報道陣に姿をみせず、夜は女性幹部らとの懇親会に出かけていた」

 新聞報道の断片をつないでみる。
 なぜ今頃・・・それはたぶん、「これはいかにもマズイこと」と考えていた職員らから外に出た話ではないかと思われる(話の出所は記事では見つらない)。

 ともかく、「危機管理意識」の問題とともに、「知事2期目になって緊張感の欠如」を直感した人は少なくないだろう。
 責められて当然のこと。

 それにしても、以前から毎年1回開かれていたけれど、
 「実際に知事が出席した回数は少ない」というのに、
 大事故のあった日の夜にわざわざ出かける知事の意識。

 もちろん、大事故の夜に「予定通りに懇親会を開いた」県の女性幹部の意識もかけ離れてはいるけど・・・

 
岐阜県知事は事故の発生直後に県庁内で一報を聞いたものの、この日は報道陣の前に姿を見せず。

 懇親会はその日の夜に開かれた。
 課長級以上の女性幹部職員約70人による団体が主催、約40人が参加。
 梶原拓・前知事の代から年1回開かれている。

 知事は、担当幹部が記者会見中の午後7時40分に退庁。
 懇親会には午後8時過ぎに現れ、職員とテーブルを囲んで座り、
 酒を飲み、食事をしながら、約1時間にわたって意見交換。

 例年、知事をゲストに招いているが、公務と重なることが多く、実際に出席した回数は少ない。
 
 事故当日、懇親会の参加者には、「知事の出席は難しそうだ」と伝えられていた。
 ある参加者は「こんな時に来て大丈夫かと思った」。

 古田知事は、
   「会合は女性職員の意見を聞くためのもので、公務として必要だった。」
   「酒を飲んだかは覚えていない。飲んだかもしれない。」


 以前、神戸の地震の時、兵庫県知事が「外泊」していて県庁に駆けつけるのがだいぶ遅れたことがあったような覚え・・・

 今回の岐阜県知事、さらに悪く映るのは、
 「公務」だとか、「飲んだかは覚えていない。飲んだかもしれない」だとかの言い訳。

 緊張感のなさゆえの釈明だろうし、
 すっと、「今から思えば、配慮に欠けた」とか謝らないのは、2期目の甘さ、慣れなのだろうと私は思う。
 こうはなりたくないもの。

(墜落事故のことの関連 2009年9月26日ブログ)
   ⇒ ◆穂高・ジャンダルム/ヘリ墜落のこと

 ところで、今日13時10分からは、今の古田知事らが、前・梶原知事の退任後の秘書を、県費で県職員にさせていた問題に関しての住民訴訟の裁判が一件。

 明日16時30分からは、県議選の選挙カーなどの公費負担分を返せの住民訴訟と別の計2件の住民訴訟。

 この3件いずれも、被告は岐阜県知事。

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●ヘリ墜落事故当夜に酒宴 岐阜知事「対応問題ない」
   2010/01/15 12:24 【共同通信】
 岐阜県の北アルプス・奥穂高岳で昨年9月、遭難者の救助活動に当たっていた県防災ヘリコプターが墜落、3人が死亡した事故当日の夜、古田肇知事が県職員主催の懇親会に出席していたことが15日分かった。

 古田知事は酒席への参加を認めた上で「事故の一報が入ってから断続的に指示を出して対応した。(懇親会の後)翌朝4時まで自宅で対応しており、抜かりはなかったと思う」と釈明した。

 事故は昨年9月11日午後3時20分ごろ、山中で救助活動中の防災ヘリが墜落し乗員3人が死亡。懇親会は同日夜、岐阜市内のホテルで開催され、知事は約1時間にわたり職員らと意見交換を行ったといい、飲酒については「何かに口をつけたかもしれないが、泥酔したとかではない」などとしている。

 県は事故の当日、記者会見を2度行ったが、知事は書面でコメントを発表。事故については16日になって定例会見で言及していた。
 墜落事故をめぐっては、岐阜県警が昨年9月、ヘリの運航を管理する県防災課などを業務上過失致死容疑で家宅捜索し、安全管理に問題がなかったか捜査を進めている。


●岐阜ヘリ墜落:知事が事故当夜に宴席 女性幹部との懇親会
        毎日新聞 2010年1月15日 14時07分
 事故当日の行動について語る古田肇岐阜県知事=岐阜市内で2010年1月15日午前10時5分、山田尚弘撮影

 北アルプス奥穂高岳で昨年9月、岐阜県防災ヘリコプターが墜落して同県職員3人が死亡した事故当日の夜、古田肇知事(62)が、岐阜市内のホテルで開かれた酒宴に出席していたことが、15日分かった。古田知事は「酒に口をつけたかもしれないが、報告は逐次受けており、事故への対応にぬかりはなかった。何かを犠牲にして会合に出たわけではない」と話している。

 事故は昨年9月11日午後3時20分ごろ発生。古田知事によると、懇親会は女性幹部職員との親交を深めるため年1回開かれている。知事は午後7時40分に退庁し、約30人が出席する中、午後8時ごろから1時間近く参加したという。会場の女性職員に事故の担当者はいなかった。08年は給与をめぐる職員組合との交渉のため、出席しなかったという。

 古田知事は「会合は女性職員の意見を聞くためのもので、公務として必要だった。遺族対応についても、他の職員に、遺族の気持ちを大切にするようにと指示していた。会合後も午前4時まで、自宅から電話やファクスで対応を職員に指示していた」と話し、酒宴への出席に問題はなかったとの考えを示した。

 古田知事は通産省出身。2005年1月初当選し、現在2期目。【山田尚弘】

●ヘリ墜落の夜、岐阜県知事が酒宴に 県職員3人死亡事故
      朝日 2010年1月15日6時37分
 岐阜県高山市の北アルプスで昨年9月、県防災ヘリコプターが墜落し、県職員の乗員3人が死亡した事故当夜、古田肇知事(62)が、岐阜市内のホテルで県職員が私的に開いた懇親のための酒宴に参加していたことが、朝日新聞の調べでわかった。古田知事は取材に対し、「参加したが、(事故についての)必要な指示はした」と説明している。

 事故は、昨年9月11日午後3時20分ごろに起き、懇親会はこの日の夜に開かれた。

 関係者によると、課長級以上の女性幹部職員約70人による団体が主催し、約40人が参加していた。いずれも事故担当ではなかったという。

 古田知事は事故の発生直後に県庁内で一報を聞いた。この日は報道陣の前に姿を見せず、午後7時40分に退庁した。懇親会には午後8時過ぎに現れ、職員とテーブルを囲んで座り、酒を飲み、食事をしながら、約1時間にわたって意見交換をしたという。

 懇親会は年に1回で、職員の親交を深めるのが目的。例年、知事をゲストに招いているが、公務と重なることが多く、実際に出席した回数は少ないという。事故当日、懇親会の参加者には、「知事の出席は難しそうだ」と伝えられていたといい、ある参加者は「こんな時に来て大丈夫かと思った」と話したという。

 古田知事は「酒を飲んだかは覚えていない。飲んだかもしれない。指示をしてから参加し、会合後も家から電話をして指示をしている。どこかで落ち度があったとか、打つべき手を打たなかったとか、そういうことはありません」と説明している。

 県によると、知事は翌日の午前4時まで幹部から報告を受けていたとしている。
 古田知事は岐阜市出身。東大卒業後、旧通産省に入省し、2005年の知事選で初当選した。昨年1月に再選され、現在2期目。

●防災ヘリ墜落の夜、岐阜県知事は酒宴出席
    2010年1月15日12時22分 読売新聞
 岐阜県高山市の北アルプス奥穂高岳で、救助活動中の県防災ヘリコプターが墜落し、乗員3人が死亡した事故があった昨年9月11日の夜、古田肇知事が県職員主催の懇親会に参加していたことが15日、わかった。

 古田知事は「参加はしたが、事故発生から断続的に必要な指示はしている。手抜かりがあったとか、打つべき手が打てなかったことはなかったと思う」と話した。

 事故は同日午後3時20分頃に発生。古田知事は同7時40分に退庁し、8時過ぎに岐阜市内のホテルで、県の課長級以上の女性職員約40人が参加した懇親会に出席、約1時間にわたって飲食、懇談したという。

 この間、県庁では多くの職員が夜を徹して情報収集や事故の対応などに追われた。古田知事は記者会見に顔を出さず、深夜に「不慮の事故により殉職されたことは誠に痛恨哀惜の情を禁じ得ません」という知事コメントを出した。

 古田知事は15日、知事公舎前で取材に応じ、「職員との貴重な意見交換の場なので会の終わり頃から参加した。酒に口をつけたが、泥酔はしておらず、会合後も家から午前4時頃まで電話で職員に指示をしている」と話した。

●岐阜県ヘリ事故の当夜、知事が酒宴出席
      中日 2010年1月15日
 岐阜県高山市の北アルプスで昨年9月11日、県防災ヘリ「若鮎2」が墜落し乗員3人が死亡した事故の当日夜、古田肇知事が県職員の親睦会が開いた酒宴に出席していたことが分かった。県によると、親睦会は女性管理職でつくる団体で岐阜市内のホテルで約30人が出席し、懇親会を開いた。松川礼子県教育長も出席していた。

 知事は午後3時50分に県庁内で事故の一報を受け、担当幹部らと断続的に協議し事故への対応などを指示。午後7時40分に県庁を出発し同8時ごろから酒宴に参加して午後9時に自宅へ戻った。

 知事は取材に対し、「事故対応に手抜かりはなく必要な指示を出していた。酒に口を付けたかもしれないが泥酔などはしていない」と語り、問題はなかったと強調した。懇親会の出席理由は「職員から率直な意見を聞ける場なので最小限の時間だけ出た」と説明した。

 知事が県庁を出たころ、担当幹部が記者会見中で、その後も県は深夜まで対応に追われた。県幹部は「担当職員は知事と未明まで電話やファクスで連絡し、必要な指示を受けていた」と話している。

 知事が酒宴に出席していたことについて、遺族の一人は「県からまだ何も聞いていないので、コメントしようがない」と話した。

●知事、ヘリ墜落当日に宴席=県幹部職員主催-岐阜
     時事 2010/01/15-12:24
 岐阜県の北アルプスで昨年9月、県防災ヘリコプターが救助活動中に墜落し、3人が死亡した事故で、古田肇知事(62)が事故発生直後の当日夜、岐阜市内のホテルで開かれた県職員主催の宴会に出席していたことが15日、分かった。

 古田知事は同日午前、自宅前で「会をすべてに優先したつもりはない。断続的に作業をしていく中で、必要な指示はした。事故対応に手抜かりがあったことはなかった」と説明。飲酒については「口を付けたかもしれないが、泥酔していたとかの状況では全くない」と語った。

●高山の防災ヘリ墜落:当日の酒宴、知事「会合は公務」 /岐阜
       毎日新聞 2010年1月16日
 北アルプス奥穂高岳で県防災ヘリが墜落した昨年9月11日の事故当夜、酒宴に参加していたことが判明した古田肇知事(62)。15日午前、古田知事は「事故対応について一通り指示をし終えて会合に参加した。酒に口を付けたかもしれないが、泥酔していたとかの状況では全くない」と述べ、問題はなかったとの見方を示した。

 古田知事によると、懇親会は「酔花会(すいかかい)」の名で、女性幹部職員との親交を深めるため梶原拓・前知事の代から年1回開かれている。

 事故は昨年9月11日午後3時20分ごろ発生。古田知事は午後7時40分に退庁し、約30人が出席する中、午後8時ごろから1時間近く参加したという。会場の女性職員に事故の担当者はいなかった。

 古田知事は「会合は女性職員の意見を聞くためのもので、公務として必要だった。時間が許せば参加してほしいといわれ、会の最後に顔を出した。事故対応が長引けば、出席はしなかったと思う」と述べた。【山田尚弘】

   岐阜県 公式ページ  
事故(11日)後、最初の記者会見(平成21年9月16日)



知事記者会見
平成21年9月16日(水)午後3時
知事 私の方からいくつか申し上げたいと思います。まず、何と言いましても9月11日、岐阜県の防災ヘリコプター若鮎Ⅱの墜落事故がございまして、大変優秀な防災航空隊員3名の尊い命を失うという大変残念な結果になりまして、私どもとしては痛恨の思いでございますし、誠に申し訳なく思っているところでございます。

今回の事故は、とりわけ人命救助を行っているその最中で発生したものでございまして、返す返すも無念でならないという思いでございます。11日以来、日を重ねるごとに無念さと言いますか、悲しみを大きくしているということが正直なところでございます。ご遺族のお悲しみはお察しするに余りあるわけでございますが、大変胸のつぶれる思いで、お通夜や告別式に出させていただいた次第でございます。

その際に、ご遺族から、本人にとっても家族にとっても防災航空は誇りであるということをおっしゃっていただいた方もおられますし、また、今回の大変残念な事故を無駄にしないようにしっかりとした再発防止策に取り組んでもらいたいという話もございました。私としてもこうした言葉もしっかり噛みしめながら、全身全霊を傾けて取り組んでいきたいという思いでいる次第でございます。
・・・・・


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