文部科学省が先日9月29日に公表した放射能汚染データのマップ。
航空機を使って測定した放射性セシウムの蓄積量について、千葉県と埼玉県の汚染マップを公表したもの。
翌日、同省がWebページに15ページのデータを掲載したのでじっくり見てみた。
リンクし、一部を下記に転載しておく。
広範であること、帯状もしくはスポット・エリア的。
以前は紅葉を見によく出かけたあのあたりも・・・・
率直にそんなことも思ってしまう。
そこに住み続けるしかないのだから複雑な思いの人は多いだろう。
関連する新聞報道も見た。
各地の地域版のほうが具体的に報道していた。
(朝日)文科省によると、千葉県では、原発から放出された放射性物質を含んだ雲がいったん太平洋に流れ、再び茨城県の霞ケ浦付近を通り、埼玉県境まで広がったと推測できるという。
埼玉県では、原発から250キロ離れた秩父市の山間部の一部で3万~6万ベクレルにのぼった。放射性物質を含んだ雲が原発から南西方向に流れ、群馬を過ぎて、埼玉県に回り込み、地上に沈着したようだ。
(毎日) 柏市は、周辺よりも放射線量が高い「ホットスポット」と指摘されており、土壌のセシウム沈着量でも確認された。また埼玉県秩父市南部の山中の一部でも、沈着量の多い場所があった。
これらの地域では、事故後に放射性物質を含む雲が風で運ばれ、雨が降った際に地表に沈着したとみられる。
(ゆかしメディア)千葉県柏市は、05年のつくばエクスプレス開通以来人口は増え続けてきたものの、減少に転じたことが明らかになるなど、放射線量を意識して転出する人も出るという現象も起きている。
放射性ヨウ素の汚染マップも初めて公表された(21日)
(朝日)東京電力福島第一原発事故によって放出された放射性ヨウ素について、文部科学省は21日、周辺の土壌の汚染マップを初めて公表した。放射性セシウムの汚染では、原発から北西に放射線量の高い地域が広がることが分かっていたが、改めて同じ傾向を示した。
調査は6月から約1カ月間、福島第一原発から100キロ圏内の約2200カ所の土壌を採取し、日本分析センターや東京大などが分析した。
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●..セシウム汚染の帯、首都圏に 千葉・埼玉の汚染地図公表 汚染マップ
朝日 2011年9月29日21時9分
文部科学省は29日、航空機を使って測定した放射性セシウムの蓄積量について、千葉県と埼玉県の汚染マップを公表した。東京電力福島第一原発事故によって飛散した汚染の帯が、薄まりながら首都圏まで広がっていることが示された。
両県とも9月8~12日、ヘリコプターで測った。放射性物質の量が半分になる半減期が30年のセシウム137の蓄積量をみると、千葉県で高かったのは柏や松戸、我孫子、流山市などの県北部。1平方メートルあたり3万~6万ベクレルにのぼった。他は木更津市の一部を除きほぼ1万ベクレル以下だった。チェルノブイリ原発事故では3万7千ベクレル以上が「汚染地域」とされた。ただし強制避難の基準は55万ベクレル以上。
文科省によると、千葉県では、原発から放出された放射性物質を含んだ雲がいったん太平洋に流れ、再び茨城県の霞ケ浦付近を通り、埼玉県境まで広がったと推測できるという。
埼玉県では、原発から250キロ離れた秩父市の山間部の一部で3万~6万ベクレルにのぼった。放射性物質を含んだ雲が原発から南西方向に流れ、群馬を過ぎて、埼玉県に回り込み、地上に沈着したようだ。
両県とも蓄積量の多い地点では放射線量が毎時0.2~0.5マイクロシーベルトで、このほかの多くは0.1マイクロシーベルト以下だった。学校において、校庭の除染を行う目安は1マイクロシーベルト以上とされている。
文科省は東日本全域で航空機による測定をしている。測定を終えた県の汚染マップを順次、ウェブサイトで公表している。(佐藤久恵)
●埼玉、千葉汚染マップ公表、千葉北部が高い
ゆかしメディア 2011年09月30日 11時35分
文部科学省は29日、千葉、埼玉両県の放射性セシウムの蓄積量を示した、汚染マップを公開した。
両県とも9月8~12日まで航空機を使って計測した。
マップによると、地表面、空間などの線量は、かねてから言われてきたように千葉県の北部、柏市、我孫子市、松戸市、流山市などが他所よりも比較的に高目となっている。
また、埼玉県では、福島から距離がある西部の秩父市山中から他所よりも高い値が出ている。
千葉県柏市は、05年のつくばエクスプレス開通以来人口は増え続けてきたものの、減少に転じたことが明らかになるなど、放射線量を意識して転出する人も出るという現象も起きている。
●東日本大震災:千葉・柏市周辺では6万~10万ベクレル--汚染マップ公表
毎日新聞 2011年9月30日
文部科学省は29日、東京電力福島第1原発事故で生じた放射性セシウムの土壌への沈着量を、東日本全域などで航空機から測って作製を進めている汚染マップのうち、千葉県と埼玉県分を公表した。千葉県では柏、流山、我孫子、松戸市にまたがる10平方キロほどの一帯で、セシウム134と137を合わせると、福島県内の比較的汚染が少ない地域に匹敵する1平方メートルあたり6万~10万ベクレルが測定された。
柏市は、周辺よりも放射線量が高い「ホットスポット」と指摘されており、土壌のセシウム沈着量でも確認された。また埼玉県秩父市南部の山中の一部でも、沈着量の多い場所があった。
これらの地域では、事故後に放射性物質を含む雲が風で運ばれ、雨が降った際に地表に沈着したとみられる。【野田武】
●空間放射線量測定 沼田など高い数値 県「除染の必要なし」
東京 2011年9月28日
文部科学省が二十七日に公表した県内の放射性セシウムの汚染マップでは、沼田市北部と川場村の一部、桐生、みどりの両市の北部などで空間放射線量(地表一メートルの高さ)が一時間当たり〇・五~一・〇マイクロシーベルトと比較的高く出た。これらの地域で県は同日、職員を派遣し緊急に測定し直したが、いずれも同〇・五マイクロシーベルト以下だった。
同省が校庭の使用基準の空間放射線量を同一マイクロシーベルト未満としていることから、県は表土の除去など除染が必要な基準を同一マイクロシーベルト以上としている。県環境保全課の担当者は「さらに詳細な調査を行うが、現時点で除染の必要な所はない。あとは市町村の判断」と話した。
このほかに空間放射線量が〇・五~一・〇マイクロシーベルトだった地域は、渋川市と高山村の境目、みなかみ町や中之条町の一部。同課の担当者は「山間部で民家は数軒程度。大きな集落はない」と話している。
県職員による緊急測定は、これらの地域のうち、人が立ち入れる場所で実施。沼田市北部と川場村で測定した十三カ所は同〇・一八~〇・四六マイクロシーベルト、桐生市とみどり市で測定した十四カ所は同〇・一三~〇・四〇マイクロシーベルトだった。
汚染マップの基になった調査は、八月二十三日~九月八日に県防災ヘリで実施した。文科省や県のホームページで公開している。 (伊藤弘喜)
●放射線量ヘリ調査 山間部やや高い地域も 桐生、みどり市など
(2011年9月28日 読売新聞)
「文科省 マップ 放射線」の記事をお探しですか?最新関連記事が 4 件 あります。県「健康に影響ないレベル」
県と文部科学省は27日、福島第一原発の放射能漏れ事故を受け、県内の上空からヘリで実施した空間放射線量調査の結果を発表した。桐生、みどり両市北部の山間部で、やや線量が高い地域があることが判明し、県は同日、緊急の実測調査を実施。土壌撤去など除染の目安とされる毎時1マイクロ・シーベルトの半分以下で、人家が非常に少ない地域だったため、県は「健康に影響がないレベル」としている。
調査は8月23日~9月8日に行われ、ヘリを延べ11回、約3キロ間隔で飛ばし、県内を網羅する形で測定。地表1メートルの線量と、地表に蓄積した放射性セシウムの推計値を、段階別に色分けした汚染地図を公表した。
その結果、線量は最高でも毎時0・5~1マイクロ・シーベルトの範囲内で、該当地域は桐生、みどり、沼田、渋川、みなかみ、中之条、川場、高山の8市町村の一部に分布していた。
県では地図公表を受け、「毎時0・5~1マイクロ・シーベルト」だった地域から68か所を選び、簡易型放射線量測定器による緊急調査を実施したが、毎時0・12~0・48マイクロ・シーベルトだった。線量を平均化して地図を作成する前の段階では、みどり市北部で1か所(毎時1・03マイクロ・シーベルト)だけ、除染の目安を超えた地点があった。県は今後、さらに詳細な実測調査を実施し、市町村が対策を取る場合は協力していく。
また、放射性セシウムの蓄積量は、最高で1平方メートル当たり100~300キロ・ベクレルの範囲内で、米の作付けが制限される基準(1キロ・グラム当たり5000ベクレル)に換算すると、基準の30%以下だった。ワカサギから国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された赤城山・大沼(前橋市)も蓄積量が高い地域に入っていた。
汚染マップは、文部科学省のホームページ内で閲覧できる。
◆ ◆ ◆ ◆
県内の放射線量は安全なレベルで、以前から比較的線量が高いと指摘されていた地域の自治体や観光関係者は冷静に受け止めたが、予想外の結果に困惑する自治体もあった。
今回の調査でやや線量が高い地域が見つかったみどり市は「初めて聞いた話。確認を急ぎ、対応策を考えたい」と戸惑いを隠せない様子。草木湖(みどり市)と梅田湖(桐生市)で、10月初旬にワカサギ釣りの解禁日を控える両毛漁協の中島淳志組合長は「県の検査で両湖のワカサギは、国の暫定規制値を下回っているが、釣り人が減る心配はある」と表情を曇らせた。
一方、学校施設の調査で県内最高値の毎時0・62マイクロ・シーベルトを記録し、住民説明会などを行ってきた川場村は「想定内の結果」と落ち着いた反応。同村では近く、放射線に関する村内の総合的な情報を公開する予定で、「数字が大げさに受け止められないよう、専門家の知見を添えて情報発信したい」としている。沼田市は「急な対処は不要だが、新たな対応が必要かどうかは、引き続き検討する」とした。
中之条町は「詳しいデータを入手し、分析してみたい」と、対策の必要性は今後、検討する方針。同町の柏原益夫・四万温泉協会長は「健康に影響がある数値ではないと思う。今後、風評被害が起きるようなら、安全をPRする行動を起こしたい」と語った。
●放射性ヨウ素汚染マップを初公表 セシウムと同じ傾向
朝日 2011年9月21日23時50分
東京電力福島第一原発事故によって放出された放射性ヨウ素について、文部科学省は21日、周辺の土壌の汚染マップを初めて公表した。放射性セシウムの汚染では、原発から北西に放射線量の高い地域が広がることが分かっていたが、改めて同じ傾向を示した。
調査は6月から約1カ月間、福島第一原発から100キロ圏内の約2200カ所の土壌を採取し、日本分析センターや東京大などが分析した。ヨウ素は量が半分になる半減期が8日と短い。3カ月たつと約2千分の1に減る計算で、検出できたのは約400カ所だった。
最も濃度が高かったのは20キロ圏内の福島県富岡町の地点で1平方メートルあたり5万5千ベクレルだった。30キロを超えて北西方向に高い地点が広がった。
●【社説】 食品汚染 内部被ばく対策本腰を
東京 2011年9月30日
実りの秋なのに不安は尽きない。放射性物質に汚染された食品の監視体制は十分なのか。内部被ばくとの闘いは今後、長期間に及ぶ。監視網の精度を高め、防御に本腰を入れるべきだ。
厚生労働省が八月から始めた「抜き打ち検査」で、心配していたことが現実となった。
埼玉、千葉両県産で既に市販されていた製茶から、暫定規制値を超える放射性セシウムが出た。自治体の監視網をすり抜けていた。
農水産物の検査は、都道府県が定期的にサンプル検査を行う。法的義務はなく、自治体に任せてきた。だが、検査にばらつきがあることが分かった。
水産物もサンマやサケなどの漁獲が増える。特にサンマは三陸沖で漁が行われる。水産庁は北海道から神奈川県までの太平洋側九都道県に、主な漁港で水揚げされる海産物の検査を週一回以上実施するよう要請している。検査で暫定規制値を超えた水産物は漁を自粛している。
ただ、日本原子力研究開発機構の最近の試算では、海洋への放射能放出総量が東京電力の推定の三倍を超えていた。海洋汚染の実態はいまだ不明だ。食品の監視網の目を小さくする努力が必要だ。
食品を介しての放射性物質の内部被ばくはやっかいだ。体内に入った放射性物質は長期間にわたり放射線を出し続ける。低線量でも長期間浴びると、がんになる可能性が高まる。
累積被ばく線量は一〇〇ミリシーベルト超だと、健康への影響を指摘されている。一方、それ以下の低線量による影響は分からない。ただ、八月の参院東日本大震災復興特別委員会で古川俊治氏(自民)が、原子力発電所の従業員に対する調査で、一般に比べがんになる率が一・〇四倍になり、その平均累積被ばく線量は一三・三ミリシーベルトだったと指摘した。
低線量といえど極力被ばくしない体制整備が必要だ。監視精度を上げるには多くの食品を検査することだ。児玉龍彦東大先端科学技術研究センター教授は、高速で検査できる機器の使用を提案している。検討に値するのではないか。
厚労省は長期戦に備え、緊急的に設けた食品の暫定規制値を見直す作業を始める。規制値はこれまでより厳しくなる見込みだ。
食品検査の監視網を密にし、規制のハードルを上げる両面で、長く続く闘いに本格的に取り組むべきだ。
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