日本一の原発銀座の若狭、敦賀あたり。
ここからの風は、1年の多くが南東の岐阜県方面に来ている。
当然、原発事故の時の心配は高い。
かつて、私たちは、その現地から風船を飛ばしてみた。
もう25年も前のこと。
その頃は、原発の危険といっても、??という人が多かった時代。
それでも、風船を拾ったという連絡がそれなりにあった。
今回、今の運動の人たちが昨日、飛ばした。
今は、原発の危険性が認知されているから、報告も多くなるのではと想像する。
原発銀座の風下地帯の「岐阜の事実」。
そんなことの報道を記録。
なお、1988年の私たちの時の記録の関連はこのブログ末に再掲しておく。
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●風船放ち放射能拡散方向を調査
中日 2012年3月3日 15時05分
原発14基が立地する福井県で原発事故が起きた場合、風に乗って放射性物質がどのように広がるかを調べるため、岐阜、愛知、三重、福井4県の有志ら約40人が3日、福井県美浜町の関西電力美浜原発近くの海岸から風船1000個を飛ばした。
原発を間近に臨む水晶浜に集まった参加者は、事務局の連絡先を記したカードを付けた赤い風船を一斉に放った。風船はこの時季の風下に当たる岐阜県方向の南東の上空へあっという間に舞い上がった。
調査は、岐阜県笠松町の主婦笠松希代美さん(54)が発起人となり、脱原発を求める活動で知り合った仲間たちにメールを通じて呼び掛けた。笠松さんは「放射能漏れ事故があれば風下の影響は計り知れない。身近な問題と捉えてほしい」と話している。
風船を拾った人からもらった電話で飛んだ範囲を調べる。10、11の両日に愛知、岐阜両県内である脱原発パレードの中で結果を報告する。
風船を見つけた場合の連絡は、事務局の石井伸弘さん=電070(5643)5464=へ。(中日新聞)
●放射性物質 飛散先探る風船1000個
(2012年3月4日 読売新聞)
美浜原発(左後方)からの風向きを調べるため、風船を飛ばすメンバーたち(美浜町の水晶浜海水浴場で) 放射性物質がどう飛散するかを調べるため、福井と東海3県の住民らでつくる市民団体のメンバーら約40人が3日、美浜原発にほど近い美浜町竹波の水晶浜海水浴場で、1000個の風船を飛ばした。
福島第一原発事故から1年がたつのを前に、事故の影響について考えようと、岐阜県内で環境問題を考える市民団体の代表を務めている笠松希代美さん(54)(岐阜市)が知人らに呼びかけて実現した。
調査地を美浜町としたのは、1988年3月に別の団体が同じ地点で同様の調査を行っており、比較できるため。当時の調査では、風船は北西の季節風に乗って風下の岐阜、滋賀、愛知県などに流され、計11人から、風船を拾ったとの連絡を受けたという。
今回は、美浜原発で事故が起き、放射性物質が大気中に漏れ出したとの想定で実施。メンバーらは赤い風船にガスを入れて膨らませ、拾った人に連絡してもらうためのメッセージや連絡先を書いた紙をくくりつけ、約2時間かけて飛ばしていった。88年の調査にも参加した岐阜市、小笠原まやさん(52)は「多くのデータがほしいので、拾ったらぜひ連絡して下さい」と呼びかけている。
●水晶浜から風船千個で風向き調査 原発事故想定し4県住民ら
福井(2012年3月3日午後7時14分)
原発事故の際、放射性物質の広がる方向などを把握しようと、福井県内や岐阜県などの住民が3日、美浜原発近くの美浜町水晶浜海水浴場で風船千個を飛ばす「福井の原発からの風向き調査プロジェクト」を行った。
東京電力福島第1原発事故から1年を迎えるのを前に、福井、岐阜、愛知、三重の4県の住民ら約40人が参加した。風船を持った参加者が一斉に手を放すと、海風で風船は勢いよく空に舞い上がっていった。
風船のひもには「拾われた方は日時・場所をお知らせください」と記したメッセージカードを結び付けた。事務局では風船を拾った人からの連絡を基に、どこまで飛んだかを地図に記してまとめる。結果は10、11日にそれぞれ愛知と岐阜県内で行われる脱原発パレードの会場で報告する。
岐阜などのグループはチェルノブイリ原発事故を受けて、1988年3月にも同じ水晶浜から風船千個を飛ばした。この時は岐阜や滋賀県内から11件の連絡があったという。
呼び掛け人の一人で岐阜県笠松町の主婦、笠松希代美さん(54)は「福島の事故を見ると、風下でどういう影響があるかが心配。原発から離れていても、多くの人に自分の問題として関心を持ってほしい」と話していた。
●■市民グループ 放射性物質の広がりを風船で調査
(03/03 18:32)
原子力発電所で事故が起きた場合、放射性物質が風によってどのように広がるかを調べようと、市民グループが福井県にある美浜原発の近くから風船1000個を飛ばしました。
福井県の関西電力美浜原発に近い海岸に、福井県や滋賀県などに住む市民グループのメンバー30人あまりが風船1000個を持ち込みました。
この調査は原発事故が起きた場合に放射性物質がどのように広がるかをつかむのが目的です。
風船には「拾われた方は日時と場所をお知らせ下さい」というメッセージが添えられています。
市民グループは今後風船を見つけた人から寄せられた情報をもとに調査結果をまとめ、公表するということです。
●伊方原発:事故時の放射性物質、拡散予測実験 風船、原発から85キロ先に--NGO /愛媛
毎日新聞 2012年2月16日
国際環境NGO「グリーンピース・ジャパン」は15日、四国電力伊方原発(伊方町)で事故時に放射性物質がどう拡散するかを風船を飛ばして調査した実験で、風船が原発から約85キロ離れた高知県四万十市などで見つかった、と発表した。
実験は11日、同NGOと地元住民ら約30人が、伊方原発近くから風船200個を飛ばした。その結果、開始3時間後に四万十市で風船が見つかり、翌12日に67キロ離れた松山市でも見つかった。
同NGOは他の原発でも同様の実験を実施する予定で、「実験結果をみると拡散は周辺自治体にとどまらず県境を越える。16日の県の原子力避難訓練では、福島の事故と同等の拡散範囲を想定する必要がある」と訴えていた。【栗田亨】
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