「政治塾」がはやり。
今や、有名さの筆頭は橋下大阪市長らの塾。隣の滋賀県の嘉田知事の塾も広がっている。
名古屋の河村市長のはやや見劣りがするけれど、動いている。
今日は、そんなところを見ておいた。
大阪の動きについて、読売新聞の解説はふむふむと読んだ。
自民党の党関係者は「維新は現状では政党要件を満たしていないため、資金面でハンデがある。近畿以外などで伸びるとは思えない」との見方を示す。
前回の衆院選で圧勝した民主党幹部の一人は
「維新も1年もすれば賞味期限が切れる。解散を延ばせば延ばすほど勢いがなくなる。その場合、獲得議席は30~40議席くらいだろう」と予測する。
維新の躍進を阻止するためにも、衆院議員の任期満了(2013年8月)まで衆院解散を先延ばしするべきだとの考えを示したものだ。
党内では「橋下氏が国政に出れば市政を投げ出したと批判され、市政にとどまれば、国政選のインパクトがなくなる」との指摘も聞かれる。
やはり、ふむふむだ。
なお、毎日新聞も
維新幹部は「選挙時期が遅れても、既成政党が有権者を引きつける政策を打ち出せるとは思えない」と強気の姿勢を示すものの、
「今の勢いを維持するのはきつい」と本音も漏らす。
ところで、今朝は早朝から、裏山でウグイスが二羽さえずっていた。じょうずに。
・・ところが、いま、外はみぞれっぽい雪模様。
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●首長政治塾、設立ラッシュ…地方発の政治潮流に
2012年3月24日17時21分 読売新聞
今春、知事や市長による政治塾が相次いでスタートする。
設立ラッシュの背景には既成政党への不信の高まりや、停滞する地方分権への不満があり、地方発の新たな政治潮流となった。
橋下氏に続き、開講の準備を進めているのは、愛知県の大村秀章知事、名古屋市の河村たかし市長、滋賀県の嘉田由紀子知事。
橋下、大村、河村の3氏はいずれも地域政党のトップで、政治塾を国政への足がかりと位置づける。
橋下氏の「維新政治塾」には、当初の定員400人の8倍超が応募、大村氏の「東海大志塾」にも300人超(9日現在)が集まっている。政治家の卵を育てつつ、次期衆院選をにらんだ足場固めをする狙いがある。
一方、嘉田氏は、女性や若者の政治参加の促進を設立理由に掲げる。インターネットの動画によるオンライン受講は26日まで募集中だが、これまでに約800人が申し込んだ。全国最年少の女性市長として1月に誕生した大津市の越直美市長らを講師に招き、次回の統一地方選を視野に、人材の育成を目指す。
●名古屋・河村市長ら政党トップが相次ぎ政治塾
サンスポ 2012.3.25 05:00
橋下徹大阪市長(42)が代表を務める大阪維新の会は24日、全国から2000人を超える受講生を集め「維新政治塾」を発足、大阪市内で開講式を開いた。
橋下氏同様に地域政党トップが政治塾を設立するケースが今春は相次いだ。名古屋市の河村たかし市長(63)の「河村たかし政治塾」や愛知県の大村秀章知事(52)の「東海大志塾」、滋賀県の嘉田由紀子知事(61)の「未来政治塾」などで、多数の応募者を集めている。
これに対し既存の政治塾としては、1979年設立の松下政経塾が最も有名で、野田佳彦首相(54)ら多数の政治家を輩出。また自民党が「中央政治大学院」、みんなの党が「みんなの政治塾」を開設しているほか、小沢一郎元民主党代表(69)は「小沢一郎政治塾」で塾長を務めている。
●維新政治塾 6月めどに塾生選考
NHK
大阪市の橋下市長が率いる大阪維新の会は、24日に開講した「維新政治塾」の2000人規模の受講生の中から、論文やディベートを通じて、ことし6月をめどに半数の1000人程度を正式な塾生として選び、衆議院選挙の候補者養成を進めることにしています。
「維新政治塾」は24日、全国から2000人規模の受講生が参加して開講式を行い、塾長の橋下市長は「国の体制を変える戦は選挙だ。きたるべき大戦に備えてしっかりと準備していこう」と訴えました。
受講生を都道府県別に見ると、最も多いのが大阪府の678人、次いで東京都の316人、兵庫県の272人、京都府の97人、神奈川県の85人などとなっています。
また、年齢別に見ると、最も多いのが30代で38%、次いで40代の31%、50代の15%、20代の11%などとなっています。
「維新政治塾」では、来月と5月に2回ずつ講義を行うことにしており、受講生たちは、およそ500人ずつ、4つの班に分かれて、次の衆議院選挙に向けた政権公約となる「維新八策」のうち、社会保障・税制や外交・安全保障の講義を受ける予定です。
そして、大阪維新の会のおよそ100人の地方議員らが、受講生の論文やディベートを評価して、6月をめどに半数の1000人程度に絞り込んで正式な塾生とし、衆議院の解散・総選挙の時期をにらみながら、候補者の養成を進めることにしています。
●塾生たちはこんな人…「日本を変えたい」「単なるミーハーです」
産経 2012.3.24 20:54
橋下徹大阪市長率いる地域政党「大阪維新の会」が次期衆院選をにらんで24日に開講した「維新政治塾」。受講した“候補者の卵”たちは「強力なリーダーのもとで国を変えたい」と目を輝かせた。衆院の解散総選挙を念頭に、2千人規模の養成機関を立ち上げ、勢いに乗って突き進む維新。他党には警戒感も広がっている。
■「今がチャンス」
維新によると、受講者の地域別内訳(1次選考終了段階)は、近畿が最多の1147人、次いで関東の516人。そのほか、北海道13人▽東北27人▽北信越40人▽中部99人▽中国65人▽四国28人▽九州・沖縄82人-で、海外からも8人が応募していた。年12万円の受講料を納めなければならないことを考えれば、驚異的な人数と広がりだ。
受講者たちは、橋下氏の国家への危機意識や「統治機構の変革」「決定できる民主主義の構築」というテーマに強い賛意を示す。
兵庫県尼崎市のIT会社経営、山崎元彰さん(51)も「停滞し、閉塞(へいそく)した日本を変えたい」と考え、受講を決めた。今は「頑張っている人が報われる社会になっていない」と常々感じており、政治経験はないが「維新が躍進している今がチャンス。しっかり学び、挑戦したい」と話す。
大阪府藤井寺市の医師、古松慶之さん(36)は、みんなの党の政治塾1期生だ。「現状ではだめだとみんな分かっているが、動かない。橋下さんが強いリーダーシップで、本当に行動を起こそうとしている」と感じ、真剣に国政への立候補を考えている。
■職業もさまざま
受講者の職業もさまざま。現職の地方議員や公務員も参加している。
那覇市在住の大村雅彦さん(62)は、元国土交通省那覇空港事務所の航空管制情報官。「自立した個人、地域、国家」という維新の価値観に共感して応募した。「今、立ち上がらないといけない。米軍普天間飛行場移設問題など、さまざまな課題を抱える沖縄を何とかしたい」と語る。
東京都の公立中臨時体育教員、宮島大輔さん(32)は、維新の教育改革に共鳴する。「今の教育現場にはいろんなひずみがある。頑張っている先生を応援できる仕組みに変えたい」と意気込んだ。
■「祭り」に参加?
一方で、「維新ブーム」の波に乗ろうと参加した人もいる。東京都の男性会社員(38)は、自ら「単なるミーハーです」と断言し、「有名人もいっぱい来るし、お祭り騒ぎに参加したいという気持ち」。
横浜市の税理士、岡野雄志さん(40)は「意気込みをみせたい」と、約10万円を投じた特注の真っ赤なスーツ姿で出席。「橋下さんは迫力があった」と興奮気味に話し、「機会があれば国会議員を目指したい」と話した。
●クローズアップ2012:「維新政治塾」に2000人 「橋下ブランド」へ全国から
毎日新聞 2012年3月25日
◇「変えたい」「関わりたい」
大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が次期衆院選に向けて候補者を養成する「維新政治塾」が24日、開講した。全国から集まった受講生は約2000人。5月下旬から6月上旬をめどに約800~1000人を「塾生」として選抜、街頭演説などを課して次期衆院選の「候補者予備軍」を絞り込む。既成政党離れが加速するなか、どんな人が、どんな思いで政治塾に集まったのか。手探りの候補者選びが始まった。【堀文彦、林由紀子、佐藤丈一、青木純】
初日は堺屋太一・元経済企画庁長官と中田宏・前横浜市長が、非公開で維新の政権公約「維新八策」の大きな柱である「統治機構改革」をテーマに講義。中田氏によると、「大阪都構想」や道州制、首相公選制について説明し、「我々はお茶を濁すような物事の決定の仕方はしない。今の国会議員とは違う質を求めており、本当に覚悟しない限りやめた方がいい」と話した。質疑応答では、競い合うように次々と手が挙がったという。
中国・天津市から参加した日本語教師の日本人男性(42)は、橋下氏が開講式で強調した「自立する個人 自立する地域 自立する国家」が印象的だったという。「維新なら変えられるし、改革に関わりたい。頑張って中国から飛行機で通いたい」と意欲を見せた。
福岡県の40代の保守系市議は「地方政治を変える手法を勉強したい」と、所属会派に内緒で参加。「講義は刺激になったが、地元は農村なので、学んだことをそのまま実践するのは難しい」と語った。
維新は次期衆院選で300人の候補を擁立し、200議席の獲得を目指す。橋下氏は開講式で、既成政党について「政治家がいくら変わっても動かない。政策が実現される気配も見受けられない」と批判し、対立姿勢を鮮明にした。
今後は、6~7月に街頭演説やディベートなどを課して「候補者予備軍」を絞り込むスケジュールを描く。年内に衆院解散があれば、直ちに「卒塾」させ、予備軍も含めて候補者を公募。既成政党の国会議員にも、維新からの立候補を呼び掛ける。橋下氏は「必ず地方の動きから中央の体制がひっくり返る。これは歴史の繰り返しだ」と強調した。
一方で、懸念するのは衆院解散が来年以降に先延ばしになったケースだ。維新への期待感は知名度のある橋下氏頼みの側面が大きい。6~7月に予定している候補者予備軍の絞り込みを延期し、来年以降も講義を続けて発信力を保つ構えだ。維新幹部は「選挙時期が遅れても、既成政党が有権者を引きつける政策を打ち出せるとは思えない」と強気の姿勢を示すものの、「今の勢いを維持するのはきつい」と本音も漏らす。
維新との選挙協力を模索する公明からも「年内解散がなければ維新は息切れしかねない。今後のつきあい方も変わるかもしれない」(大阪府本部幹部)との声が出ている。
◇「維新優位」選挙恐れる各政党
「政治を使い捨てと考えずに大事に養成すればいい。どういう方が集まって、どういうふうに巣立っていくかを見たい」
自民党の谷垣禎一総裁は24日、維新政治塾について、大阪市内で記者団に対し今後の動向を注視していく考えを示した。一方、維新との連携については「国政をどうしていくか、よく分からない。協力できるところはしていったらいい」と述べるにとどめた。
自民党総裁の歯切れの悪い発言は、維新を見詰める既成政党側の複雑な視線を象徴している。毎日新聞の3月全国世論調査で政党支持率をみると、民主党14%、自民党13%。2大政党がそろって低支持率に苦しむなか、維新政治塾に2000人余りの受講生が集まった現実こそ、既成政党への不信感を映し出しているからだ。
維新は次期衆院選に向けた政権公約「維新八策」のたたき台で、「決定でき、責任を負う統治機構」をうたった。参院で野党が多数を占めるねじれ国会を抱え、意思決定が遅れがちな国政への問題提起に他ならない。このまま衆院解散・総選挙になだれ込めば、維新優位の展開になりかねず、民主党の輿石東幹事長らは解散先送りを模索している。
民主党幹部は「維新の会が上り坂の時に解散することはない。早くても秋以降だ」と漏らす。一方、次期衆院選に向けた維新との選挙協力で、他党に先行する公明党内にも「『橋下人気』がどこまで続くかも見極める必要がある」(党幹部)との指摘が出始めている。
民主党は23日、橋下氏が掲げる「大阪都構想」などの実現に向け、新法の骨子案をまとめた。自民、公明両党も地方自治法改正案を月内にも国会に共同提出する考え。みんなの党を含め主要政党が都構想への取り組みを急ぐのは、維新の取り込みと併せ、都構想などが衆院選で争点化しないよう布石を打つ思惑もある。
各党とも党勢低迷に自信を失い、維新の動向に目を凝らし、振り回される構図だ。輿石氏は24日夜、訪問先の中国・北京で同行記者団に対し、「維新が期待される空気はある。だからこそ、民主党、それから自民党も含めて既成政党がきちんと政策で国民に応えていくことに尽きる」と述べ、まず各党の実績づくりが先決との認識を示した。
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◆受講生のひと言◆
証券会社勤務の男性(30)=東京都墨田区
リスクを負って決断し、実行していかないとしょうがない。そういう橋下さんに共感した。将来は政治家にという思いもある。
公認会計士の男性(43)=東京都江東区
今の仕組みを逆転させるため協力したいと思った。橋下さんのあいさつも熱くて良かった。
会社経営の女性(38)=神奈川県茅ケ崎市
家族の介護を通して格差社会を見た。安心して暮らせる社会を築くため、国政を目指す。
フリーアナウンサーの男性(52)=千葉県
今度こそ日本が変わる可能性を信じて、維新旋風の中に身を投じ、自ら動いてみたい。
会社員の男性(37)=群馬県高崎市
橋下代表の改革姿勢に共感。アメリカの大学で学んだスキルを生かし、政策立案に関わりたい。
会社員の男性(33)=さいたま市
橋下代表から仕事の流儀を学び、ビジネスに生かしたい。政治の世界を目指すかは、講義を通して見極める。
地方公務員の男性(39)=東京都練馬区
報道ではよく見るが、維新が何を考えているのか、直接聞きたい。
会社経営の男性(56)=大阪府豊中市
大阪は経済的に沈み、経営環境は厳しい。維新と考え方が合えば立候補したい。
医師の男性(37)=兵庫県西宮市
改革に挑む維新に共感する。子供世代に負担をかけないシステム作りのため、国政を目指す。
●維新塾に「みんな」候補8人参加…民・自は警戒
(2012年3月25日06時24分 読売新聞)
地域政党・大阪維新の会を率いる橋下徹大阪市長が24日、「維新政治塾」開講式で次の衆院選に向けて候補者養成を進める考えを示したことに、民主、自民などの政党からは警戒する声が相次いだ。
ただ、維新との連携に積極的なみんなの党は候補予定者を政治塾に参加させるなど、さらなる接近を図っている。
民主、自民など各党は、維新が掲げる大阪都構想の実現に理解を示し、法案化の作業も進めているが、国政選の候補擁立を目指す政治塾の発足には距離を置いた反応が目立つ。
民主党の城島光力国会対策委員長は「東日本大震災の復興に専念すべきで、(維新について)考える余裕はない」と語るのみだった。
自民党の谷垣総裁は大阪市内で記者団に「若い政治家を育てるのは日本にとって必要。『政治は使い捨て』なんて考えず、大事に養成してほしい」と皮肉った。維新が検討課題とする消費税の地方税化に関しては「地方が社会保障を全部やるのであれば一つの考え方だが、国の役割が分からない」と述べ、今後の連携も「(維新の)政策が未成熟で何とも論評しがたい」と言及を避けた。
各党は、維新への支持拡大が近畿圏にとどまるのか、全国的に拡大するのかを注視している。
近畿圏の小選挙区選出の自民党幹部は「近畿地方だけで30~40議席の獲得は堅い。大阪の小選挙区で維新が候補を擁立すればほとんど当選するだろう」と分析する。
ただ、別の党関係者は「維新は現状では政党要件を満たしていないため、資金面でハンデがある。近畿以外などで伸びるとは思えない」との見方を示す。
前回の衆院選で圧勝した民主党には「無党派層を維新に奪われかねない」(小沢一郎元代表グループ所属の2回生議員)との動揺が広がっている。
その一方、党幹部の一人は「維新も1年もすれば賞味期限が切れる。解散を延ばせば延ばすほど勢いがなくなる。その場合、獲得議席は30~40議席くらいだろう」と予測する。維新の躍進を阻止するためにも、衆院議員の任期満了(2013年8月)まで衆院解散を先延ばしするべきだとの考えを示したものだ。党内では「橋下氏が国政に出れば市政を投げ出したと批判され、市政にとどまれば、国政選のインパクトがなくなる」との指摘も聞かれる。
みんなの党、公明党は維新との連携に前向きだ。みんなの党は、政治塾に衆院選候補のうち少なくとも8人が参加した。みんなの党幹部は「我が党が東日本、維新が西日本で分担して候補を擁立すれば、大きく躍進できる」と語る。
公明党も大阪府議会や、キャスチングボートを握る市議会で維新との協調に前向きで、公認候補を立てることが決まっている大阪府、兵庫県の6選挙区を念頭に支援を求めたい考えだ。
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