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てらまち・ねっと



 仕組みが分かりにくいけど、世界で最も面白い選挙がアメリカの大統領選。
 今回は、初の女性大統領ということでクリントン氏に期待。後半、支持率の低下で、トランプ氏の誹謗戦術に乗って非難合戦にしてしまったのは残念。
 現状に納得できない人たちの投票は流れを作る。プロ政治家のクリントン氏ゆえに発せられる有権者の疑問は、トランプ氏に有利に働くのは確か。
 投票日ごろの世論調査は、クリントン氏やや有利。でも、それは誤差の範囲。

 その世論調査について、(フォーブス ジャパン)の★≪「トランプ追い上げ」は本当? 米大統領選、世論調査の正しい読み方≫が興味深かった。≪「大統領選の世論調査は、世界最高水準だ。米国の世論調査機関は常に新しい手法を試している。業界全体での誤差はせいぜい1~2ポイントだろう」(ワン博士)≫
 
 ふむふむ。ちょうど、今朝のテレビニュースは、「アメリカの世論調査は固定電話では行っていない・・」とコメントしていた。固定電話での調査で「世論をまめとる日本のやり方。つまり、固定電話に出ることができるのは在宅している人に限られる、そういう世代も偏るのは当然、そもそも若い世代は固定電話を設置していない・・そんな日本の選挙の世論調査とは大きな違いがありそう。

 いずれにしても、微妙な結果の場合、 ブルームバーグは、★≪2000年のジョージ・W・ブッシュ氏とアル・ゴア氏の対決のように、1日で決着が付かなかった前例もある。≫とする。確かに、結果の受け入れに相当な日数がかかった、そんな記憶がある。
 なお今朝の気温は6度。本格的に寒くなるのは明日か。ともかく、朝焼けはきれいだった。

●米大統領選:好天に恵まれ投票始まる-異なるビジョンに最後の審判/ブルームバーグ 2016年11月8日
●米大統領選、勝敗は14の接戦州次第…8日投票/読売 11月08日

●選挙戦最終日 クリントン・トランプ両氏、激戦州で怒濤の追い込み/AFP 11月08日
●トランプ氏が最後の訴え「変化を起こす」/日テレ 11/8

●2016年11月8日19時ごろのGoogle検索から(各種の世論調査データ)

●「トランプ追い上げ」は本当? 米大統領選、世論調査の正しい読み方/ フォーブス ジャパン 11/07
●米紙 クリントン候補支持57社 トランプ候補支持2社/NHK 11月7日

●米大統領選、賭けサイトは75%超の確率でクリントン氏勝利予想/11月9日
●【市況】国内大手証券、「トランプリスク」炸裂なら来年1ドル=90円割れも/株探ニュース 11月08日

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●米大統領選:好天に恵まれ投票始まる-異なるビジョンに最後の審判
       ブルームバーグ 2016年11月8日 16:50
両候補は米国に異なるビジョン描く 当選には選挙人270人獲得が必要
大統領選挙投票日の8日、米国各地は総じて好天候に恵まれた。民主党候補のヒラリー・クリントン氏か共和党のドナルド・トランプ氏か、そして従来型の政治を温存するのか破壊するのか、国民が審判を下す時が来た。

  トランプ氏はなおも、自身が敗北した場合に選挙結果を受け入れるとの明言を避けている。トランプ氏はニューヨーク・マンハッタンの投票所で投票した。それに先立ちフォックス・ニュースとの電話インタビューで、世論調査の多くは「わざと」正しくない数字を出しているなどと語った。世論調査の大半はクリントン氏の若干のリードを示していた。

  クリントン氏はニューヨーク州郊外の街チャパクアで投票した。女性として初めて米2大政党の大統領候補となった同氏は、当選すれば「全力を尽くす」と語った。

  クリントン氏は8日午前、ニューハンプシャーやノースカロライナ、ミシガンなど激戦州のラジオ番組に出演した。ペンシルベニア、ノースカロライナ、フロリダなどの激戦州の投票は比較的早めに終了する。

  2億2600万人の有権者が選ぶ次期大統領は、世界最大の経済大国とともに、移民や貿易、世界における米国の役割などをめぐって修復不能なほどに分裂した国家を前政権から引き継ぐ。

  クリントン氏は大統領夫人やニューヨーク州上院議員、米国務長官を務めた華やかな経歴を持つが、公務での私的電子メール利用や一族の財団をめぐって世間の目は厳しく、信頼性に疑問符が付く。

  一方、不動産王で人気テレビ番組の司会者も務めた共和党候補ドナルド・トランプ氏は政治に関して門外漢で、政界の腐敗一掃を公約に掲げる。女性に対する言動や移民をめぐる姿勢で批判を浴び、共和党内からも攻撃にさらされた。

  米国の未来を楽観し、オバマ政権下の経済成長をさらに促進することで国民の結束を目指すクリントン氏。一方、国益に反する貿易協定と製造業衰退、不法移民とテロの脅威に米国がさらされているとし、その救世主に自らをなぞらえるトランプ氏のスローガンは「米国を再び偉大な国に」だ。

  当選には270人の選挙人を獲得する必要がある。米国民は結果判明を待ちかねているが、2000年のジョージ・W・ブッシュ氏とアル・ゴア氏の対決のように、1日で決着が付かなかった前例もある。 

●米大統領選、勝敗は14の接戦州次第…8日投票
        読売 2016年11月08日 00時11分
 【ワシントン=小川聡】米大統領選は8日、全米50州と首都ワシントンで投開票が行われる。
 第45代にして初の女性大統領を目指す民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(69)と不動産王で公職経験ゼロの異端の共和党候補ドナルド・トランプ氏(70)が激しく争っており、勝敗は現在14ある接戦州次第という情勢だ。早ければ8日夜(日本時間9日昼)に大勢が判明する。

 クリントン氏は6日、懸案になっていた国務長官時代の「メール問題」が有利な形で決着。先月新たに見つかったメールに関する追加捜査を行っていた連邦捜査局(FBI)のコミー長官が、7月に引き続き、刑事訴追を見送る方針を明らかにした。

 クリントン氏はこの問題が浮上した先月28日以降、優位だった世論調査の支持率でトランプ氏に急速に差を詰められていたが、「暗雲が取り払われた」(米紙ウォール・ストリート・ジャーナル)格好だ。

 米政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス(RCP)」が集計した7日時点の全米世論調査の平均支持率(第3党含む)は、クリントン氏44・8%に対し、トランプ氏42・1%。RCPが各州の世論調査に基づいて集計した選挙人獲得予想は、クリントン氏が203人、トランプ氏が164人で、ペンシルベニア、フロリダ、オハイオなど14州が接戦州となっている。

 両氏は6日、接戦州を中心に積極的に遊説した。7日もペンシルベニア、ノースカロライナ、ミシガンなどでそれぞれ演説を行う予定だ。大統領選は一部の例外を除き、一票でも多くとった候補がその州に割り当てられた選挙人をすべて獲得する「勝者総取り」方式で行われるため、接戦州でのわずかな差が勝敗を分ける可能性がある。

 期日前投票は、米調査会社「ターゲットスマート」の5日現在の集計で、全米で約4213万人に上り、過去の大統領選を参考にすれば、既に投票全体の3~4割に達したとみられる。

●選挙戦最終日 クリントン・トランプ両氏、激戦州で怒濤の追い込み
      AFPBB News 2016年11月08日 04:43 発信地:ワシントンD.C./
【11月8日 AFP】米大統領選の投票日を翌日に控えた7日、民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官(69)と共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏(70)は、勝敗を左右する各激戦州を巡る怒濤(どとう)の選挙戦最終日を開始した。

 クリントン氏はわずかなリードを揺らぎないものにするため、激戦区であるペンシルベニア(Pennsylvania)、ミシガン(Michigan)、ノースカロライナ(North Carolina)の3州を訪れる。クリントン氏が回れなかった場所はバラク・オバマ(Barack Obama)現大統領がカバーし、両氏はペンシルベニア州フィラデルフィア(Philadelphia)で合流し、最後の訴えを行う予定。

 対するトランプ氏は、絶対に勝利したいフロリダ(Florida)州を皮切りに、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ニューハンプシャー(New Hampshire)、ミシガン(Michigan)の5激戦州を遊説する。

 トランプ陣営にとって最も望みが持てる勝利への道は、民主党が強固な支持基盤を築いてきたミシガンなど北部工業州に食い込むシナリオだ。トランプ氏も、そしてクリントン・オバマ両氏も、同域で最後の力を振り絞る意向だ。

 政治情報サイトのリアルクリア・ポリティクス(RealClear Politics)がまとめた世論調査結果の平均によると、7日の時点で第3党候補を含む支持率はクリントン氏がトランプ氏にわずか2.2ポイントリードしている。

 しかし米メディア各社は、選挙人獲得数を計算した場合、クリントン氏がトランプ氏に大勝、または堅実な勝利をあげると予想している。有力な選挙予測ウェブサイト「ファイブサーティーエイト(FiveThirtyEight)」は、当選に必要な選挙人270人の票を獲得する可能性は、クリントン氏が2対1でトランプ氏に勝ると見込んでいる。

 国務長官時代の公務に私用メールを使った問題で連邦捜査局(FBI)による捜査が取り沙汰されていたクリントン氏は6日、ジェームズ・コミー(James Comey)長官がクリントン氏による不正行為は見つからなかったと発表したことで追い風を受けた。しかし、クリントン陣営への打撃は取り返しがつかない状態にある可能性もある。

 コミー長官はこの8日前の先月28日、クリントン氏のメール問題での捜査を再開するという爆弾発表を行ったことで、クリントン氏の支持率は低下し、トランプ氏との差を縮めていた。

 これはトランプ氏にとって、女性への性的暴行疑惑で失った支持を回復する思わぬチャンスとなり、大統領選は大混戦の様相を強めている。

●トランプ氏が最後の訴え「変化を起こす」
    日テレ 11/8 13:05
 アメリカ大統領選挙の投票が日本時間8日夜に迫った。勝敗は、激戦となっている州の結果次第とあって、クリントン氏とトランプ氏が激戦州に入って最後の訴えを行っている。トランプ陣営の東部ニューハンプシャー州から中継。  

トランプ氏が娘のイヴァンカさんはじめ家族とともに登場すると、ニューハンプシャーの会場からは地鳴りのような歓声に包まれた。トランプ氏はこれまで以上に力強く「変化を起こす」と強調した。  トランプ氏「ニューハンプシャーで勝つ。ホワイトハウスを取り返す。人生で一度きりの最大の変化をもたらす」

 また、これしか巻き返しを図るすべがないとばかりに、最後までクリントン氏への批判を強めた。  投票日前日の大切な集会と位置づけたニューハンプシャー州は、クリントン氏が43.3%、トランプ氏が42.7%とクリントン氏がわずか0.6ポイントリードという大激戦(リアルクリアポリティクスより)。過去6回の大統領選では、5回、民主党の候補が勝っており、ここをトランプ氏がおさえれば、逆転に向け、望みがつながる。

 さらにトランプ陣営が期待しているのが、トランプ氏への支持を表だって言うことができない「隠れトランプ支持者」の動向。世論調査にも「隠れトランプ支持者」の声を吸い上げ切れていないとの見方もある。

 トランプ氏はさかんに、EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱を決めたイギリスの国民投票を例にあげており、「我々も事前の世論調査を覆すことができる」と息巻いている。

 トランプ氏は、7日は深夜まで5州5か所を回り最後の支持を訴えている。クリントン氏の優勢は変わらないが、トランプ氏も最後まで勝負をあきらめていない。

2016年11月8日19時ごろのGoogle検索から(世論調査のデータ)

クリントン氏支持率45%、トランプ氏に4ポイント差=CBS調査/ロイター - ‎20 時間前‎
... [ワシントン 7日 ロイター] - 米CBSが7日公表した米大統領選の世論調査によると、民主党のクリントン候補の支持率が共和党のトランプ候補を4%ポイントリードしている。 調査は11月2─6日に1753人の有権者を対象に実施。クリントン氏の支持率は45%、トランプ氏 ...

米大統領選支持率、クリントン氏4ポイントリード=ユーガブ調査/ロイター - ‎12 時間前‎
... [ワシントン 7日 ロイター] - 調査会社ユーガブが7日公表した米大統領選の世論調査によると、民主党のクリントン候補が共和党のトランプ候補を4%ポイントリードしている。 支持率はクリントン氏が45%、トランプ氏が41%だった。統計の誤差はプラスマイナス1.7ポイント。

米大統領選投票まで2日、激しい選挙戦続く/TBS News - ‎2016年11月6日‎
アメリカ大統領選の投票が8日の火曜日に迫る中、共和党・トランプ候補はアイオワなど5州を精力的に回る一方、民主党・クリントン候補はペンシルベニア州などで票固めに動いています。 「君たちのために私はアウトサイダーになった。私は“政治屋”ではない。君たち、米国民の ...

クリントン氏、支持率4ポイントリード=WP/ABC調査/ダイヤモンド・オンライン - ‎2016年11月4日‎
... [ワシントン 4日 ロイター] - 米紙ワシントン・ポストとABCが4日公表した米大統領選に向けた支持率調査から、民主党候補ヒラリー・クリントン氏が共和党候補ドナルド・トランプ氏に4ポイント差をつけリードしていることが明らかになった。 調査は10月31日─11月3日に実施 ...

<米大統領選>クリントン氏支持率が優勢/河北新報 - ‎2016年11月6日‎
... 【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルとNBCテレビが6日発表した世論調査結果によると、大統領選の民主党候補クリントン氏が全米支持率で共和党候補のトランプ氏を4ポイントリードした。期日前投票を済ませた有権者の間ではクリントン氏が12ポイント上回っ ...

米大統領選 支持率、激戦州でなお接戦 全国的にはクリントン氏リード/SankeiBiz - ‎13 時間前‎
米大統領選をめぐる終盤戦で、民主党候補のヒラリー・クリントン氏と共和党候補のドナルド・トランプ氏は支持固めに取り組むとともに、互いの支持基盤の切り崩しを狙う。 トランプ氏は6日、伝統的に民主党支持者の多いミネソタ州を訪れ、クリントン氏は7日にミシガン州を再び ...

【米大統領選】両候補が「最後のお願い」 重要州を遊説 クリントン氏3州、トランプ氏5州/産経ニュース - ‎9 時間前‎
... 【ワシントン=小雲規生】米大統領選の投票日を翌日に控えた7日、民主党のヒラリー・クリントン候補と共和党のドナルド・トランプ候補はそれぞれ重要州を遊説し、有権者に支持を訴えた。米メディアの予測ではクリントン氏が優勢だが、トランプ氏が逆転する可能性も残って ...

クリントン氏4%リードの47%、トランプ氏43%=世論調査/エキサイトニュース - ‎8 時間前‎
... [ワシントン 7日 ロイター] - 米紙ワシントン・ポストとABCが7日公表した米大統領選の世論調査によると、民主党のクリントン候補が共和党のトランプ候補に4%ポイントリードしている。 調査は1763人の有権者に実施。クリントン氏の支持率は47%、トランプ氏は43%となった ...

米大統領選支持率、クリントン氏が6%リード=モンマス大学調査/ロイター - ‎17 時間前‎
... [ワシントン 7日 ロイター] - 米モンマス大学が7日に公表した米大統領選挙の世論調査によると、民主党のクリントン候補の支持率が共和党のトランプ候補を6%ポイントリードしている。 調査は802人の登録有権者を対象に実施。クリントン氏の支持率は50%、トランプ氏 ...

●「トランプ追い上げ」は本当? 米大統領選、世論調査の正しい読み方
       Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) 2016/11/07 11:30
投票日を8日に控えた米大統領選では、毎日のように世論調査での支持率の増減が報じられ、そのたびに特定の候補が「勢いを得ている」といった話題が沸騰している。だが、私たちは世論調査結果を信頼していいのだろうか?米大統領選の世論調査は、どう理解し、利用するべきなのだろうか?専門家のサム・ワン博士に話を聞いた。

誤差が大きい個別調査、組み合わせれば信頼度増す
物理学者で、2004年からウェブサイト「プリンストン選挙コンソーシアム」で全米の世論調査データを収集し、選挙結果の統計モデルを構築しているワン博士によると、世論調査では国民全員に対する調査は不可能であるため、数パーセントポイントの誤差はどうしても避けられない。

また、各調査機関はそれぞれの判断に基づき、結果に修正を加えている。対象となるグループによって、電話に出る割合や、実際に投票を行う割合に偏りがあるため、正確な結果を出すためには、調査実施側の独自判断と計算が必要とされる。

だが、各世論調査の統計を取れば、本物に近い結果が出せるという。世論調査の統計を取る各組織がまとめたデータを見ると、今年に入ってからの選挙戦ではクリントンがトランプに対し常に一定のリードを保っていることが分かる。次のグラフは、ハフポスト・ポールスターによる統計結果の例だ。


ここで重要なのは、各調査結果の「平均値」ではなく、統計対象となる一連の数値を順番に並べ、ちょうど中間にある数値を取った「中央値」を調べることだ。平均値は、少数ながらも極端な数値の影響を受けやすい。

例えば、ミシガン州での世論調査では、クリントンが数ポイントリードしているとの結果がほとんどだが、うち一つだけ、クリントンが20ポイントもの差をつけているとの調査結果が出ている。中央値を取れば、クリントンのリードは数ポイントという結果が得られるが、平均値を取った場合、クリントンのリードが実際よりも大きく解釈されてしまう可能性が高い。

重要なのは全国支持率よりも州ごとの支持率
ワン博士は、全国を対象にした世論調査についても警鐘を鳴らす。これには、米大統領選では実際の獲得票数ではなく、各州に割り当てられた「選挙人」の獲得数で勝者が決まるという理由の他、全国調査はその性質上、結果が大幅に揺れやすいという理由もある。


例えば、ABCとワシントン・ポストの全国世論調査では今月1日、数日前に6ポイントあったクリントンのリードが消滅し、トランプが1ポイントのリードで逆転する結果となり、ソーシャルメディアを騒然とさせた。だが同じ世論調査では6日、クリントンが5ポイントリードという結果が出ている。

ワン博士によれば、約20ある世論調査のうちこうした極端な結果が出る調査が毎日1つは出ており、こうした「はみ出し者」はより大きな注目を集める傾向にある。そのため、注視すべきは全国支持率ではなく、激戦州の支持率だという。「トランプの勝利は、激戦区の数州を制さなければ絶対に不可能だ」(ワン博士)

トランプの「追い上げ」は単なる「平均回帰」?
このところ、各世論調査の集計結果でトランプの支持率が2~3ポイント上昇したと伝えられている。トランプ支持派はこれを、勝利への「はずみ」を得ている兆候と解釈しているが、ワン博士はこうした見方に注意を促している。

「過去5回の大統領選での世論調査の傾向として、支持層の固定化がある。世論の変動幅は狭い範囲に限定されている。金融などの統計分析ではこうした動きを『平均回帰』と呼んでおり、2008年と12年に続き今年もこれが起きている。物事が一方向に振れ過ぎると、中心に戻る力が働く。クリントンの支持率は落ち込んでいるが、平均回帰の作用が働けば、盛り返すだろう」

ブレクジットの衝撃は「不正確な世論調査」のせいではない
英国で今年6月に行われた欧州連合(EU)脱退の是非をめぐる国民投票では、大勢の予想に反して英国のEU離脱(通称「ブレクジット」)が承認されたことから、米大統領選も同じ結果になるのではないかという疑念が上がっている。だがワン博士は、こうした懸念を払拭する理由を幾つか挙げている。

「ブレクジットのメディア報道を見ると、失態を犯したのは識者らだったことが分かる。コメンテーターらは、EU離脱派が勝利する可能性はないと断言していた。だがデータを見れば、残留派のリードはごくわずかだった。私は当時、両者の差は小さすぎるため結果は予測できず、どちらに転ぶ可能性もあると言っていた。識者が残留派勝利を予測したのは、調査結果のせいではない」

また、ブレクジットは1回きりの出来事だった一方で、米大統領選の世論調査には長年にわたる経験の積み重ねがあるという違いもある。

「大統領選の世論調査は、世界最高水準だ。米国の世論調査機関は常に新しい手法を試している。業界全体での誤差はせいぜい1~2ポイントだろう」(ワン博士)


●米紙 クリントン候補支持57社 トランプ候補支持2社
     NHK 11月7日 17時11分
アメリカ大統領選挙は、日本時間の8日夜から投票が行われます。アメリカの有力紙のうち、民主党のクリントン候補を支持しているのは57社に上るのに対し、共和党のトランプ候補を支持しているのはわずか2社という異例の状況になっています。
アメリカでは、大統領選挙のたびに、新聞各社がどの候補者を支持するかを社説などで表明するのが恒例です。

カリフォルニア大学サンタバーバラ校が有力紙100社の支持の状況を調べたところ、民主党のクリントン候補を支持しているのは「ワシントン・ポスト」や「ニューヨーク・タイムズ」など57社で、前回4年前の選挙で民主党の候補者だったオバマ大統領を支持した41社を上回っています。

前回の選挙で、共和党のロムニー候補を支持した35社のうち、共和党の地盤のテキサス州にある「ダラス・モーニングニュース」を含む14社が、今回はクリントン氏の支持に転じました。その結果、共和党のトランプ候補を支持しているのは、ネバダ州とフロリダ州のわずか2社にとどまっています。

さらに大手紙の「USAトゥデー」など3社が、支持する候補者について「トランプ氏以外」と表明する異例の状況となっています。
メディアの多くはトランプ氏の資質に疑問を投げかけていますが、トランプ氏は、多くの有権者の支持を得てクリントン氏に迫っていて、アメリカのメディアの論調と有権者の意識との隔たりも浮き彫りになっています。

異例な選挙を反映
共和党のトランプ候補はメディアを従来の勢力の一部と位置づけ、「メディアが選挙を不正に操作している」などと批判を繰り返しています。
今回の調査を行ったカリフォルニア大学サンタバーバラ校のウーリィー教授は、メディアが圧倒的にクリントン氏を支持しているのに対して、世論調査でトランプ氏がクリントン氏にひけをとらない支持率を獲得していることについて、「メディアは偏向していると繰り返すことでトランプ氏の支持者は新聞社の動向を気にしなくなっている」と指摘しています。そのうえで「新聞社が候補者を支持する代わりに非難することは珍しく、今回の「異例な選挙」を反映している」と話しています。

●米大統領選、賭けサイトは75%超の確率でクリントン氏勝利予想
        2016年 11月 9日 04:41
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米大統領選当日の8日、賭けサイトでは総じて75%以上の確率で民主党のヒラリー・クリントン候補の勝利が見込まれている。

アイルランドのブックメーカー(賭け業者)、パディー・パワーが織り込むクリントン氏勝利の確率はこの日、83.3%から81.8%に小幅低下する一方、トランプ氏は20%から22%に上昇した。

英ブックメーカー大手ラドブロークスでは、クリントンの勝率が76%、トランプ氏が24%。
英国のベットフェアでは、クリントンが80%、トランプ氏が20%となっている。

ラドブロークス、ベットフェアでは、米大統領選の結果に関する取引量が英国の欧州連合(EU)離脱決定時を上回る見通しという。想定外となったEU離脱決定の鮮明な記憶が取引需要を高めているもようだ。

米国内の賭けサイトも同様の結果を予想している。

●【市況】国内大手証券、「トランプリスク」炸裂なら来年1ドル=90円割れも
         株探ニュース 2016年11月08日14時26分
「株探」多機能チャートより 三菱UFJモルガン・スタンレー証券証券は7日、米大統領選挙に対するドル円相場の見通しを発表した。そのなかで、メール問題による「クリントン訴追リスク」は後退したが、最終的な選挙結果に関して予断は禁物と指摘。ただ、市場関係者は7割以上の確率で「クリントン勝利を織り込んでいそう」とみている。このため、万が一、共和党のトランプ候補が勝利した場合、「ネガティブサプライズがマーケットを席巻する」とし、その日のうちに1ドル=98円台以下の領域に下ヒゲが一気に差し込むこともあり得るとみている。また、17年後半にかけては90円割れのリスクも意識している。

 一方、クリントン氏勝利の場合、12月利上げも意識し108円前後までドルは反発の可能性もみている。ただ、しばらくすると、「まだ見ぬ“クリントノミクス”への不透明感が台頭し始め上値を抑制する要因になる」と予想している。

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