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てらまち・ねっと



 今日は、かの人々に憎まれし「抗がん剤」を点滴で身体に注入する日。
 朝から、看護師や医師たちが時々来る。
 9時ころには、CTやレントゲンの撮影も入ったから、との日程表も来た。

 加えて、前回16日から一週間の入院中の最後の方の20日に「腰の腸骨」からガン細胞をとる手術(これらの結果は昨夕、主治医から説明があったので後日記す)のとき5針縫ったけれど、その抜糸が整形外科の担当医の外来で入っている(その整形医からの報告、どこをどの程度とった、という骨の画像も示されたので、コピーしてもらってきたから、それも後日)。

 それらが錯綜しながら進んでいくらしい。
 ともかく、昼前には届くはずとされていた抗がん剤の点滴は、結局、上記が全部済んだ13時半からになった。

 時系列を戻すと、先立つ作業として点滴の血管確保は10時前。
 12時50分くらいからは、「吐き気止め」の薬の点滴。
 それに続けて、整形外来から呼び出しがあり抜糸。
 処置してもらって戻った13時半に抗がん剤の点滴開始。
 二人の看護師が確認しながら、点滴のチューブに抗がん剤をつないだ。

 予定は1時間。

 昨日、薬剤師が説明してくれた副作用のハンドブックには、

「点滴中にアレルギー症状が現れることがあり、多くの場合、点滴を開始してから10分以内に起こります。身体がかゆいとか・・・」

と記されている。

しかし、10分過ぎても、20分過ぎても、何も体に反応が出ない。

 30分過ぎて、つまり14時過ぎても、身体に何の反応もなく、どこにも違和感すらないから、退屈でもあり、今日のブログに実況を書くことにした。 
 パソコンをオン。

 ちょうど、偶然にも点滴開始直後にベッドで読んでいた、現代医療の標準療法を前提に、他の療法も取り入れている医師の実例や理論、解説がタイミングとしてピッタリだ。
 そこで、その医師の抗がん剤の副作用についてわかりやすく触れた部分を引用すれば次。

「抗がん剤がガンに効けば効くほど、副作用は出にくくなる。効くということはガン細胞が抗がん剤の成分をとりこんでいるということになるからだ。抗がん剤が効かない、つまり、がん細胞が抗がん剤の成分をとりこまないとなると、その分の抗がん剤の成分が結果として正常細胞や骨髄に行って、悪さをしてしまう結果となる。簡単に言えば、抗がん剤ががん細胞に拒絶されて、悪さをしてしまう。これを私は、"悪い副作用"と呼んでいる。 
 ・・もう一つ、"いい副作用"というものもある。・・・ガンが小さくなってくると、どうしても余りや漏れが出てしまって、それが正常細胞などに悪さをした結果起こる副作用だ。これがゼロになることはほとんどない。ただし、この場合は、副作用のの出方を観察しながら、抗がん剤の量を調節していけば、その度合いも軽減できる。
 ・・・・だから、『副作用で苦しい』というのは、運命の分かれ道なのだ。副作用が出ている意味を理解して治療にあたることががんを克服する大きなポイントだ」(がん患者一万人の がんと向き合う後悔なき選択 82.83頁/吉田年宏/幻冬舎)
 


途中で様子を見に来た看護師に、かゆみもなんともない、とはなすと「良かった」と喜んでくれた。

 14時半ごろの抗がんを終えての後処理のときも、かゆみ、吐き気など問われたが、「何とも無し」。
 自分で、これでいいんだろうか、やっぱり私は鈍感なんだろうか・・・と感じたのが正直なところ。

 ところで、13時半の点滴開始の時、ケアする看護師は、今年よく映像で見るコロナの患者への対応の時のあの種類のいでたちに替え、マスクの上に顔面全体のシェード、全身のカッパに替えた。
 その装備は、私のためなのか、ケアする側のためなのか・・・2メートルほど横のもう一人の看護師は通常のままなので、理解できない。

 ともかく、抗がん剤の点滴を終えて、最後は少量の水を点滴から流し入れます、との旨。

 その点滴チューブが空になったので、ナースコールしたら、通常の服装で着て、さっきの防護装備に替えて、点滴の針やチューブなど一式を外してくれた。
 5時間ほどの左手拘束で、かの評判のわるい抗がん剤の投与が済んだ。

 15時過ぎ、「抗がん剤」という「医師の8割、9割までが自分や家族には抗がん剤はやらない」という書き方をする表現が流通しているという専門家にも不評の抗がん剤、とりあえず、その副作用の第一のハードルを越えた。

 だから、自分へのご褒美にと、1階のコンビニにコーヒーを買いに行った。もちろん、これからは、感染などは通常以上に注意が必要な期間になっていくことは承知しながら・・・

 戻ってしばらくして、薬剤師が来て、「具合はどうですか」との確認の問。
 全くなんともないです、と答えると笑顔で「良かったですね」。

 やっぱり、それだけ、「抗がん剤」というものの投与中から直後の体調の是非という最初のハードルは厳しいステージなのかと改めて実感した。

・・・・・・・・・・(ここまで、投与中から投与直後の入力)・・・・・

 以上の部分は、文中の時間表示の通り、投与中から投与直後に書いた。
 その間やその後、パートナーらにラインで報告。

 あとは、前掲の書物を最後まで読んだ。とっても面白く、ガン当事者を励まし、あるいは警鐘をならしている方向の本だった。抗がん剤治療を大前提とする医師の本だから、もしさきほど、あるいは今時点で私が抗がん剤に苦しんでいたら読みづらい本だったろう。が、16時前には空腹感におそわれ、つまり食欲がもりもで、今でも、何の不調も違和感もなく5時間が経過していのから、その本は、逐一納得のいく論点、論調として読めた。(人とはいい加減ものだ。いや、私は・・だ)

 いずれにしても、病院にいると、本の読みが進む。
 ・・・と書いているうちに、時計は18時半、夕ご飯が届けられてきたので、そろそろ食事としよう。
 この後から、明日の朝までに起きるかもしれない体調変化、あるいは何もないかもしれないこともあろうが、それらの経過をまた明日書ければ、と思って今日はここまでにする。

 なお、昨日11月30日の私のブログへのアクセスは「閲覧数5,468 訪問者数1,340」。

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