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てらまち・ねっと



 抗がん剤を12月1日に投与して、今日で15日目になる。あい変わらず副作用らしきことは生じていない。
 下記の岐阜大学や乳がん患者さんの情報では、髪の毛の反応はこれから、つまり3週目に入って以降、ともとれるから、その点は注意しておくこととする。

 ともかく、一番気になるのは、「抗がん剤」を身体に入れて注意深く2週間管理されてきたのに、果たして「抗がん剤の効果は
あるのか、ないのか」。
 だから、その点の情報発信を探すが、その観点での見解はほとんどない。ただ、
 ★≪(がん治療の虚実)には「副作用がほとんど無くて、劇的な効果を発揮する患者さんは珍しくない」≫ とあった。

 ま、そんなことを気にする毎日がしばらく続きそう。
 ともかく、今日は、投与から15日過ぎての状況をまとめておく。

●化学療法を受けられる患者さんへ/ 岐阜大学医学部附属病院/ 4.抗がん剤による主な副作⽤とその対策
●抗がん剤による脱毛の理由/乳がん がん患者SS TODAY! 治療中の生活工夫/脱毛しなかったから抗がん剤が効いていない、ということではない

●質問:副作用がきついのはがんに効いている証拠と主治医に言われたが本当か?/がん治療の虚実 宮崎がん患者共同勉強会準公式ページ 2012-10-24 18:43:44
●質問: となると副作用がないのは良くない?/がん治療の虚実  2012-10-30 21:49:48

 なお、昨日12月14日の私のブログへのアクセスは「閲覧数6,128 訪問者数824」。

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●化学療法を受けられる患者さんへ
 岐阜大学医学部附属病院
 4.抗がん剤による主な副作⽤とその対策


●抗がん剤による脱毛の理由
     乳がん がん患者SS TODAY! 治療中の生活工夫
脱毛しなかったから抗がん剤が効いていない、ということではありません。
毛母細胞がん細胞は分裂、増殖の速度が速いという特徴があります。抗がん剤は活発ながん細胞を攻撃しますが、同じような特徴を持つ正常細胞にも抗がん剤が攻撃してしまいます。脱毛もそのひとつです。

脱毛発現率 ドセタキセル タキソテール 
脱毛発現率 78.4%

脱毛の程度 タキソテール  
 脱毛率が高く全身脱毛することも

 ★≪がん治療の虚実 2012-10-24 /はっきりいうと副作用の強さと効果の直接の関連はない≫
 ★≪がん治療の虚実  2012-10-30/抗がん剤治療を受ける際、相当な覚悟を持って受けた患者さんの中では思ったより副作用が少なくて本人が拍子抜ける場合がある。
 ●質問:副作用がきついのはがんに効いている証拠と主治医に言われたが本当か?
   がん治療の虚実 宮崎がん患者共同勉強会準公式ページ 2012-10-24 18:43:44
【回答】がんに効いている直接的証拠ではないが、間接的証拠になることもある
【解説】抗がん剤はたいてい抗腫瘍効果が動物実験などの基礎実験で確認されている。しかし実際に患者さんに使うときは、その抗腫瘍効果を発現出来るぐらい投与量を増やしても副作用が許容出来るかどうかの治験が行われる。これが臨床第一相試験だ。
この試験の目標はがんに効くかどうかは二の次で、少しずつ新規抗がん剤の量を増量して患者さんがどこまで副作用に耐えられるかを見ている。(他にも抗がん剤の体内薬物動態を調査する目的もある)
その性質上、有効な治療法が尽きた比較的元気ながん患者さんだけが参加出来るようになっている。
しかし抗腫瘍効果は副次的な目標であり、十分な薬物量が投与されるとは限らない。

一見非人道的な感じもするが、もう積極的治療法がないとされた上記の患者さんでも第一相試験では大まかに1割ぐらいは効果を発揮する場合があるとされており、その事情を理解したうえでボランティアで参加することになる。

少し話がずれたが、副作用が結構出ていると言うことはきっちり抗がん剤が体内に入っていると言うことを意味しているので、副作用があればその分効果を期待したいという医療側の願望が入っていると言わざるを得ない。

はっきりいうと副作用の強さと効果の直接の関連はない。ただし大腸がんに対する抗EGFR阻害薬(アービタックスやベクティビックス)のように副作用としての皮疹が強いほど抗腫瘍効果が発揮されるという報告もあるが例外的だろう。

通常第一相試験で人間が耐えられる最大投与量が判明して、その一段階減量した量を推奨用量として設定される。
ところが抗がん剤は体内に投与された後、その分解代謝は体質による個人差がある。例えば早く分解代謝される体質(遺伝子多型などが関与)の患者さんの場合、抗腫瘍効果を発揮するほど抗がん剤の血中濃度が上がらず、副作用も少ないというケースもあるだろう。
そのため副作用があった方が投与した抗がん剤がそれなりに作用している間接的証拠として医療側が考えたくなるわけだ。
ただし、副作用がほとんど無くて、劇的な効果を発揮する患者さんは珍しくない。
やはり副作用の出方と抗腫瘍効果は切り離して考えるべきだろう。
これは次の質問回答でもう少し補足する。

余談ながら、実際に投与してその副作用次第で減量するのが基本だが、逆に副作用が少ないときはその分抗がん剤を増量出来るのではないかという考えもある。
そのため副作用が少ないときは抗がん剤を増量出来る選択肢を用意している臨床試験も実際ある。

投与して副作用が少なかった場合、標準量を超える抗がん剤の増量を行う一部の相当自信のある医師(有名な平岩正樹先生などは凄腕ともいえる手法を披露していて感銘を受けた)もいるが、かなりアクロバティックな方法で、一般的には推奨されない。

●質問: となると副作用がないのは良くない?
 がん治療の虚実  2012-10-30 21:49:48
【回答】副作用はないほうが良いに決まっている
【解説】前回の質問では副作用は治療継続出来るある一定の強さまでは抗がん剤を増やすことで抗腫瘍効果を期待出来る指標と言えるかもしれないと書いた。

抗がん剤治療を受ける際、相当な覚悟を持って受けた患者さんの中では思ったより副作用が少なくて本人が拍子抜ける場合がある。 

もちろんなんの考えも構えもなしに、きつい副作用に見舞われ、意気消沈してしまう患者さんよりはずっとましだが、副作用が少なかったら素直にそれを喜んで、治療以外の自分の生活と人生を充実させるのが賢明だ。


治癒を目指すためにどんな犠牲でも払いたくなるのはわかるが、それが現実的にも可能ながんの状態であっても、時に不幸な結末になることはある。

ということは目標は治癒だけではなく、治療を受けている今そのものの時間を充実させる必要がある。そうしないと治療をがんばるという意欲が全くの無意味になる。

治療法が進歩し、長期生存を目指せるがんが増えたのは事実だが、治療に一生懸命になるあまり途中で力尽き、副作用を他の人より多く長く味わう時間だけが延びただけという患者さんは思ったより多い。
それも治癒や長期生存という希望を持てるようになったから、しゃにむにがんばりすぎたためという皮肉な論理から来ている。

もちろん子供が小さいから、あるいは大事な仕事をかかえているからなど、治療をがんばることを譲れない人は多いだろう。
しかし常に最悪の事態でも受け入れられる準備をしておくことは大事だ。
縁起でもないという意見もあるが、常に次善の策を用意しておくことはがん治療だけでなく、世の中の多くの事例で感じることだ。

こういう視点から考えると、副作用がありすぎると次善の策がどうのこうのという話ではなくなってくるどころか、治療自体が仇となり、それこそ20年以上前の悲惨な抗がん剤治療と変わらなくなる。
副作用がありすぎると精神的にも肉体的にも消耗し、かえって寿命が短くなるのは常識だが、それをいかに主治医に伝えて対処してもらうかという点に関してはこのブログで繰り返して書いている。

抗がん剤治療の原点はがんが治癒しようとしまいと、患者さんの苦痛の少ない元気な時間をどれほど確保出来るかということに尽きる。



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