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てらまち・ねっと



 抗がん剤投与8日目の今日も、副作用はない。
 振り返って、しいて言えば、微熱の日がそれなりにあった程度。今朝の枕についた脱毛も10本程度(笑)
 
 ところで、今日の午後は「18F-FDG PETーCT検査」。
 がんの診断について、 PETでは全身のがんなどを一度に調べることが出来る。そこに「PET-CT」は、PETとCTの良い点を融合させた最新のがん検査方法。
 せっかくだから、今日のブログでは、PET-CTについて、わかりやすい記事や、詳しく、かつ納得いく説明の記事などを記録しておくことにした。図示なども利用させてもらって・・・
 だから、フェイスブックやツイッターでなく、こちらで見ると現状が理解できると思う。
 だって、あなただって、いつ、突然、ガンを宣告されるかわからないのだし・・・

 なお、私のガンは前立腺がんであるところ、
   ★≪[前立腺がん、子宮頸がん](尿中に排泄される18F-FDGの影響で検出困難なことがある≫ 旨の表現がいくつかのページにあった。
 この理由につき、私の推測は、前立腺がんが苦手ながんの一つに上がっているのは、原発巣の「前立腺」の位置が処理した薬の集積場所(膀胱など)に集積するから。逆に言えば、私のように、「骨シンチやМRI」などで「リンパや内臓の転移はない」とされ、他方で「多発骨転移」と診断されている患者は、骨の転移の様子、実際のガンの活性度の高い場所の確認、さらに万が一、リンパ、内臓に転移があるか、なども確認できると思う。

 ということで、私が調べた範囲で、一番詳しくしかもわかりやすく、勉強になったことのエッセンスのいくつを列記すると次。
★CT検査などでは形の異常を診るのに対し、PET検査では、ブドウ糖代謝などの機能から異常をみる
★がんでブドウ糖がどの程度使われているか、18F-FDGがどの程度集まるかどうかをPETで見ることにより、がんの性質を予想することが出来る
★これらの防衛反応が炎症で、免疫細胞の活動のエネルギーはがん細胞と同じブドウ糖
★PETでは、形だけのがんの抜け殻が残っているのか、それとも本当に活性のあるがん細胞が残ってブドウ糖が使われているかどうかを、18F-FDGが集まるかで正しく診断することが出来る。一方、形の変化を見るCTではこの診断が難しい。

 ということで、簡潔明瞭な解説としては以下にリンクし抜粋。
●18F-FDG PET検査のしくみ/聖隷浜松病院/ PET検査のしくみ 体の細胞はブドウ糖をエネルギーとして活動。特に、がん細胞は正常細胞に比べ3~8倍のブドウ糖が必要。/PETは、がんなど体の中で、活発に活動している部位を表示。CTは体の解剖画像を提示/PET-CTは、PETとCTの良い点を融合させた最新のがん検査方法。

●核医学検査 名古屋大学医学部附属病院 放射線部 核医学検査室/ 検査内容により使用される薬剤(放射性医薬品)が異なり、当施設では、約40種類を取り扱う/PET・CT装置2台、SPECT・CT装置2台、ガンマカメラ1台を所有

 つぎに、私が調べた範囲で、一番詳しくしかもわかりやすく、勉強になったと思った解説は次。 国立国際医療研究センター病院の解説にリンクし抜粋。下記はさらに簡略化した私のメモ。
 ★≪PETでは全身のがんなどを一度に調べることが出来る/PET検査でがんはどこまで発見できるか/癌細胞は糖を食べて仲間を増やす/「PET診断」全身がひと目で分かる/がんの活性で悪性度を診る/「PET診断」”光る物”全てが悪性ではない/癌は形じゃない”中味”だよ/FDG-PETで見えるのはがんだけではない≫

 前立腺癌のための「PSMA-PET」のことは泌尿器学会誌などてみていたけれど・・
●2) PET/SPECT画像診断【腫瘍PET】 前立腺癌におけるPSMA-PET臨床研究/ 大阪大学医学部附属病院 核医学診療科

 なお、昨日12月8日の私のブログへのアクセスは「閲覧数4,680 訪問者数857」。

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簡潔明瞭な解説として以下を記録
●18F-FDG PET検査のしくみ
聖隷浜松病院
 PET検査のしくみ
体の細胞はブドウ糖をエネルギーとして活動しています。特に、がん細胞は正常細胞に比べ3~8倍のブドウ糖が必要なことが分かっています。
18F-FDG※を注射し、PET装置で全身分布を調べます。

※18F-FDG /FDGはフルオロデオキシグルコースの略で、ブドウ糖(グルコース)に似た化合物です。
18F-FDGは、18F(フッ素)という陽電子(ポジトロン)を放出する放射性同位元素で標識した薬剤で、体にはブドウ糖と同じように取り込まれます。ただしブドウ糖と違う点は18F-FDGが尿といっしょに、腎臓、尿管、膀胱を経由し体外に排泄されることです。

半減期(物理的半減期) /半減期とは放射性同位元素の数(放射能の強さ)が1/2になるのに要する時間のことをいいます。18Fの場合110分です。

正常細胞に比べがん細胞に18F-FDGが多く集まるため、がんを見つけ出すことができます。
PET検査では以下に挙げる事由において、診断が難しい場合があります。
1.見つけにくいがん
胃がん・前立腺がん・肝細胞がん・胆道がん・高分化型肺がん・白血病・腎臓、尿管、膀胱など尿路系のがんや膀胱近くに位置する臓器のがん[前立腺がん、子宮頸がん](尿中に排泄される18F-FDGの影響で検出困難なことがあります)・・・(略)・・・

PET-CTとは/PET-CTは、PETとCTの良い点を融合させた最新のがん検査方法です。
PETは、がんなど体の中で、活発に活動している部位を表示します。
一方、CTは体の解剖画像を提示します

●核医学検査 名古屋大学医学部附属病院 放射線部
      核医学検査室
●放射性同位元素(ラジオアイソトープ)で標識した薬剤を体内に投与し、体内から放出される微量の放射線を画像化する検査です。 検査内容により使用される薬剤(放射性医薬品)が異なり、当施設では、約40種類を取り扱っています。

●当院は、PET/CT装置2台、SPECT/CT装置2台、ガンマカメラ1台を所有しており、それぞれの装置で検査の内容が異なります。


●PET/CT検査:当院はサイクロトロンを所有しているため、PET/CT検査で使用する薬剤はすべて院内で生成しています。当院で生成しているPET/CT用薬剤は約10種類です。
このうち、腫瘍や炎症部位を特定する18F-FDGを用いたPET/CT検査が一般的に知られています。
・・・(以下、略)・・・
(上記のうちの左上、次の機器が私が今日 入ったドーム)


 私が調べた範囲で、一番詳しくしかもわかりやすく、勉強になったと思た解説は次。
 ●PETでは全身のがんなどを一度に調べることが出来る
  国立国際医療研究センター病院 
PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) の略で、放射能を含む薬剤を用いる、核医学検査の一種です。放射性薬剤を体内に投与し、その分析を特殊なカメラでとらえて画像化します。

CTなどの画像検査では、通常、頭部、胸部、腹部などと部位を絞って検査を行いますが、PET検査では、全身を一度に調べることが出来ます。核医学検査は、使用するくすりにより、さまざまな目的に利用されていますが、現在PET検査といえば大半がブドウ糖代謝の指標となる18F-FDGというくすりを用いた"FDG-PET検査"です。

CT検査などでは形の異常を診るのに対し、PET検査では、ブドウ糖代謝などの機能から異常をみます臓器のかたちだけで判断がつかないときに、機能をみることで診断の精度を上げることができます。

・・・(略)・・・ FDG-PET検査はこうして行われる
PET検査を受けるときは、ブドウ糖の代謝状態を正しくとらえるために、
検査前5-6時間は絶食していただきます。水や緑茶などは飲んでかまいませんが、ジュースやスポーツドリンクなど糖分を含む飲み物は禁止です。

検査のためのくすり(18F-FDG)は静脈注射し、全身にくすりが行き渡るまで1時間から2時間は安静にします。その間、体を動かすと使った筋肉にくすりが集まってしまうので、安静に過ごしてください。前日に激しい運動をしても、筋肉にくすりが集まってしまうことがあり注意が必要です。余分なおくすりは尿に排出されるので、撮影の前に排尿をしていただきます。・・・(略)・・・

PET検査でがんはどこまで発見できるか
がん細胞は、勝手に仲間を増やして大きくなり、転移などを起こして広がります。その活動のエネルギーの元はブドウ糖で、がん細胞は正常細胞の何倍もの量のブドウ糖を取り込むため、18F-FDGを注射すると、このくすりもがんの病巣に集まります。くすりが集まったところからは放射線が多く放出されるので、それを捕らえて画像化することにより、がんの病巣を見つけ出すことができます(図2)。

癌細胞は糖を食べて仲間を増やす

一般に、がんが1cmほどになればPET検査で発見できるといわれています。
・・・(略)・・・前立腺がんや腎臓がん、膀胱がんなどもPETが苦手とするがんです。
・・・(略)・・・
X線・CT・PET「診断」

「PET診断」全身がひと目で分かる
現在はPETとCTを組み合わせた"PET-CT検査"が一般的です。くすりが集まる様子を撮影するPETと、臓器の形状を撮影するCTを組み合わせ、一度の検査で両方の画像を重ねて表示することができるようになり、診断精度が向上しています。


がんの活性で悪性度を診る
早期の肺がんは、ブドウ糖代謝の低いがんで、PETでもほとんどとらえることができません。
一方、肺がんの中には、非常にブドウ糖代謝が高く、18F-FDGが豊富に集まるがんがあります。このようながんは、進行が早く転移しやすいがんで、悪性度が高いため要注意です。つまり、がんでブドウ糖がどの程度使われているか、18F-FDGがどの程度集まるかどうかをPETで見ることにより、がんの性質を予想することが出来ます(図6)。

「PET診断」”光る物”全てが悪性ではない


がんの形の変化でなく、活性の変化で抗がん剤の効きを診る。
・・・(略)・・・どこまで病巣が広がっているかを診断するのが重要になります。CTでは首や胸、腹など撮影した範囲の多数の断層画像からリンパ節の腫れを診断することが出来ます。

PETでは通常、頭から大腿まで全身の画像を撮影し、輪切りの画像から全身像を作り、一目で病巣の広がりを診断することが出来ます。悪性リンパ腫にはFDGが良く集まるものが多く、PETで非常にわかりやすく病巣の広がりを診断することができます。一般的に部分的な病巣だけであれば、手術や放射線治療が、全身に広がっていれば抗がん剤が選択されます。

悪性リンパ腫の抗がん剤による治療は、非常に進歩しています。
細胞を詳しく検査して細胞の型を診断し、それにより抗がん剤の種類や治療法が変わります。最初に使う薬、それが効かなければ次の薬、と薬を使う順番も標準が決まっています。
薬がよく効いているかどうか、どこまで同じ薬で治療してよいか、いつ次の薬を使うかの判断が治療の成否、いわば生死を分けると言っても過言ではありません。
治療が効いているかどうかの診断は、病巣が全身に広がっている状態では、やはり全身を見ないと判断がむずかしくなります。PETで全身の病巣の広がりと病巣の活性を見るのは治療効果を判定するのに大変役に立ちます。

さらに、治療が効いているのにいつまでたっても病巣が小さくならないということがまれに起こります。
これは、傷の上に"かさぶた"が出来てふたをするように、がん細胞が抗がん剤で死んだあと、線維がふえて腫れの中を埋めるため、いつまでたってもリンパ節などの病巣が小さくならないという状態が起きてしまうからです。これをがんが残っていると判断してしまうと、必要の無い強い抗がん剤を使うことになり、副作用で苦しんだりします。
PETでは、形だけのがんの抜け殻が残っているのか、それとも本当に活性のあるがん細胞が残ってブドウ糖が使われているかどうかを、18F-FDGが集まるかで正しく診断することが出来ます。

一方、形の変化を見るCTではこの診断が難しくなります(図8)。

癌は形じゃない”中味”だよ


FDG-PETで見えるのはがんだけではない
   FDG-PETでは、ブドウ糖がいっぱい使われている場所に18F-FDGが集まり、PETで見えてきます。実は、ブドウ糖をいっぱい使っているのはがんだけではありません。脳神経の活動の元になるのはブドウ糖です。脳はブドウ糖しかエネルギーに使うことができません。心臓や骨格筋は雑食性で、ブドウ糖は働くための燃料のひとつです。
FDG-PETの画像をみると、脳に18F-FDGがたくさん集まり、筋肉には運動中や運動後に18F-FDGが集まります。心臓はブドウ糖を使うときだけ18F-FDGが集まります。脂肪酸を使うときは18F-FDGは集まりません。18F-FDGは正常臓器のブドウ糖代謝の指標になります。
 一方、18F-FDGはブドウ糖そのものではないので、腎臓から膀胱へ、尿の中に排泄されます。撮影前に排尿していただくのは、膀胱にたまった尿の放射能を減らすためです。

病原菌が体に入ってくると、白血球などの免疫細胞が活動して細菌を殺し、壁を作って毒素が体内に広がるのを防ぎます。これらの防衛反応が炎症で、免疫細胞の活動のエネルギーはがん細胞と同じブドウ糖です。
・・・(略)・・・発熱が続くがいろいろ検査しても原因がわからない"不明熱"の患者さんにFDG-PETを行うと、他の検査ではわからなかった原因病巣が診断できることがあります。・・・(略)・・・
光るのは癌だけではない!

・・・(略)・・・

●2) PET/SPECT画像診断【腫瘍PET】 前立腺癌におけるPSMA-PET臨床研究  大阪大学医学部附属病院 核医学診療科
前立腺がんの再発・転移を高精度で検出する最先端画像診断であるF-18 PSMA-1007 PET臨床研究 を2019年9月に国内で初めて開始しました。
PSMA-PETでは、CT や骨シンチといった従来の画像診断では同定できなかった再発・転移巣が検出できることがわかっています。
今回のPSMA-PET検査薬(F-18 PSMA-1007注射液)は、国産の標識合成装置(住友重機械工業製)で製造され、安定した製造に成功しています。
PSMAは前立腺がんの治療ターゲットとしても有効であり、治療用核種で標識することで、進行がんにおいても大きな治療効果が得られることが示されており、今後国内においても治療への展開が期待されます。


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