隣の韓国が大統領の直接の問題で揺れている。
韓国では現職大統領は法で守られているらしいけど、大統領自身が「検察の捜査があれば受け入れる」と表明。
表明された以上、検察も知らんふりすると国民の信頼を失うから、結局、どんな形で法と適合させるかはともかく、検察の捜査が入ることになる。その次に来るのは「失脚」。
すると、前回もきわどい選挙だったから、韓国も政権が交代するのか・・・そんなことが浮かぶ。
だから、今を確認し、記録しておいた。要点は以下。
なお今朝の気温は4.4度。それなりの服装でノルディックウォークに出かけた。
●聯合ニュース★≪朴大統領の支持率は9.2%となり、10月の34.2%から25.0ポイント急落した。
●朝鮮日報日本語版★≪2016/11/04/韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の支持率が5%にまで落ちたことが分かった。1997年のアジア通貨危機の当時、金泳三(キム・ヨンサム)大統領が記録した支持率の最低記録(6%)を下回り、歴代大統領支持率の最低値を更新した≫
●毎日★≪大スキャンダルに、韓国国民はあぜんとしている。一部の韓国メディアが、政府機密文書が政府関係者でもない一般人に漏えいしていると伝えたことがきっかけだった。 漏えいしたのは大統領の演説原稿やスケジュールなど、国家安全保障に直結しかねない文書で、事の重大さに朴大統領自ら国民に謝罪した。漏えい先とされた女性実業家、崔順実(チェ・スンシル)氏(60)は10月31日、検察当局に緊急逮捕された。だが、それでも騒動が収まらないとみられるのは、崔順実氏があまりにも「きな臭い」経歴の人物だからだ≫
●時事★≪容疑は職権乱用の共犯など。大統領府の安鍾範・前政策調整首席秘書官と共に、大統領府の後押しで設立した二つの財団に関し、大企業に寄付金拠出を強要した疑い≫
●聯合ニュース★≪検察は崔氏が公職者でないものの経済政策を統括する安氏らを利用し自身の事業を手伝うよう仕向けた側面が強く、職権乱用権利行使妨害の共犯の容疑を適用できると判断したとされる≫
●ハフィントンポスト★≪「シャーマンに国を任せた」韓国で怒り広がる。朴槿恵大統領と崔順実氏を結んだ宗教とは≫
●東スポWeb★≪朴槿恵大統領の親友・崔順実氏の「死んで償うほどの罪」を東スポが伝えた/大量の大統領報告資料を受け取り、韓流事業の立案などに関与していた疑惑/企業からの多額の資金拠出で設立した、財団2つを私物化した疑いもあるそう≫
●デイリーNKジャパン★≪北メディア「特大型の権力腐敗事件」/北朝鮮の労働新聞は・・「史上その類例のない特大型の権力腐敗事件である『朴槿恵、チェ・スンシルのスキャンダル』」と、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領を非難した。同通信によると、論評員の記事は崔順実ゲートについて「現代社会ではとうてい見られない最も奇形的で、最も不正常的で、最も愚昧な朴槿恵『政権』の実体に対する明白な論証だ」と主張した≫
●AFPBB 2016年11月04日★≪朴大統領は4日、友人の民間人女性に政府の機密情報を渡していた問題をめぐって国民に向けた談話を発表し、「全て私の過ち」だと述べて、検察の捜査を受け入れる意向を表明した≫
●スポニチ 2016年11月5★≪支持率ついに5% 朴槿恵大統領退陣なら日韓合意見直しも/退陣、政権交代となれば、日韓関係に影響が出ることも懸念される。≫
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●朴大統領支持率 1桁に低下=大統領府「仕方ない状況」
聯合ニュース2016/11/01
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領親友の崔順実(チェ・スンシル)氏が国政に介入していたとの疑惑で民心の朴政権離れが加速し、朴大統領の支持率が1桁台に落ち込んだことが1日、明らかになった。
韓国の夕刊紙・ネイル新聞が1日に公表した世論調査結果によると、朴大統領の支持率は9.2%となり、10月の34.2%から25.0ポイント急落した。
朴大統領が就任後、支持率が10%を割る調査結果が出たのは初めて。
歴代大統領の中ではアジア通貨危機に陥った当時、大統領だった金泳三(キム・ヨンサム)氏の支持率が退任直前に6%まで落ちたことがある。
今回の調査は全国の19歳以上の男女1000人を対象に、先月31日に実施された。
調査では朴大統領の主な支持層である50代(40.0%から7.9%)と60代以上(64.5%から20.8%)の支持離れが目立った。地元の大邱と慶尚北道(44.3%から8.8%)では平均支持率を下回るなど、伝統的な支持基盤が崩壊している。
朴大統領の下野を求める声について、同意すると回答したのは67.3%(「強く同意する」が42.6%、「ある程度同意する」が24.7%)に上った。
一方、夕刊紙・文化日報が公表した世論調査の結果によると、今回の事態の収拾策について、「朴大統領の退陣」を挙げた回答が36.1%で最も多かった。
回答者の26.1%は与野党の合意で任命された首相に権限を集中させる「挙国中立内閣」の受け入れを、12.1%は朴大統領の弾劾を求めた。
こうした調査結果について、青瓦台(大統領府)関係者は「仕方ない状況だ。(支持率が)1桁になるのは時間の問題だった」として、「事態が深刻化しているため、大統領もいろいろな措置を取っている。収拾策をまとめるため、熟慮している」と述べた。
別の関係者は「朴大統領が最近、対面報告を増やしている」として、「新しい首席秘書官はもちろん、青瓦台を離れた参謀とも会い、刷新策について意見を聴いている」と伝えた。今週中に後任の秘書室長と首相の人選を目指す考えという。
●国政介入:朴槿恵大統領の支持率5%=歴代最低記録を更新
朝鮮日報日本語版 : 2016/11/04 11:30 チョソン・ドットコム
韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の支持率が5%にまで落ちたことが分かった。1997年のアジア通貨危機の当時、金泳三(キム・ヨンサム)大統領が記録した支持率の最低記録(6%)を下回り、歴代大統領支持率の最低値を更新した。
韓国ギャラップが今月1日から3日にかけて韓国国内の成人1005人を対象にアンケート調査を行った結果、朴槿恵大統領の支持率は5%で、不支持は89%だった。韓国ギャラップが4日に明らかにした。
韓国ギャラップは、先週に比べ大統領の支持率は12ポイント下落したと発表した。世代別に見ると、20代の支持率は1%、30代が1%、40代が3%、50代が3%、60代以上が13%だった。
今回のアンケート調査は、携帯電話を対象としてRDD(無作為に発生させた番号に電話をかける方法)により行われ、回答方式は電話調査員のインタビューだった。調査対象は韓国国内の満19歳以上の男女1005人。標本誤差は95%の信頼水準でプラスマイナス3.1ポイント、回答率は27%だった。
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●韓国・朴大統領が孤独ゆえに陥った大スキャンダル
毎日新聞「経済プレミア」 2016年11月2日 大澤文護 / 千葉科学大学教授
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(64)をめぐる大スキャンダルに、韓国国民はあぜんとしている。一部の韓国メディアが、政府機密文書が政府関係者でもない一般人に漏えいしていると伝えたことがきっかけだった。
漏えいしたのは大統領の演説原稿やスケジュールなど、国家安全保障に直結しかねない文書で、事の重大さに朴大統領自ら国民に謝罪した。漏えい先とされた女性実業家、崔順実(チェ・スンシル)氏(60)は10月31日、検察当局に緊急逮捕された。だが、それでも騒動が収まらないとみられるのは、崔順実氏があまりにも「きな臭い」経歴の人物だからだ。
●大統領親友の逮捕状請求=前高官と共犯容疑-韓国検察
時事 2016/11/02
【ソウル時事】韓国の朴槿恵大統領の親友、崔順実氏(60)の国政介入疑惑などを調べている検察の特別捜査本部は2日午後、崔氏の逮捕状をソウル中央地裁に請求した。地裁関係者が明らかにした。地裁は3日午後3時(日本時間同)、崔氏に対する審問を開始し、逮捕状を出すかどうかを決める見通し。
韓国メディアによれば、容疑は職権乱用の共犯など。大統領府の安鍾範・前政策調整首席秘書官と共に、大統領府の後押しで設立した二つの財団に関し、大企業に寄付金拠出を強要した疑い。
●朴大統領親友の逮捕状請求 職権乱用などの容疑=韓国検察
聯合ニュース
2016/11/02
【ソウル聯合ニュース】韓国の検察は2日午後、朴槿恵(パク・クネ)政権の「陰の実力者」と呼ばれ、国政に介入していたなどの疑惑が持たれている朴槿恵大統領の親友の民間人女性、崔順実(チェ・スンシル)氏の逮捕状を裁判所に請求した。
検察は崔氏に対し職権乱用権利行使妨害(共犯)、詐欺未遂の容疑を適用した。
崔氏は安鍾範(アン・ジョンボム)前青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官を利用し、大企業に対し自身が実質的に支配する文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」に800億ウォン(72億2000万円)近い資金を拠出するよう強要した疑いが持たれている。
これに先立ち、検察は両財団への拠出金以外に別途、崔氏が寄付を受けたり、受けようとしたりしたロッテグループとSKグループの関係者を呼び、資金の強要疑惑を調査した。
検察はロッテ関係者からKスポーツ財団に追加で70億ウォンを提供する過程で崔氏側の強要行為があったとする趣旨の供述を確保した。
検察は崔氏が公職者でないものの経済政策を統括する安氏らを利用し自身の事業を手伝うよう仕向けた側面が強く、職権乱用権利行使妨害の共犯の容疑を適用できると判断したとされる。
だが、崔氏は検察の取り調べで「安氏のことは全く知らない」と供述するなど、自身の容疑を全面的に否認しているため、令状審査では検察側と弁護側の激しいやり取りが予想される。
検察はひとまず崔氏を逮捕し、最長20日間の時間を確保した上で捜査の最大の鍵となる国政介入疑惑について本格的に取り調べを行う方針だ。
このほか、両財団の資金流用疑惑、長女の大学の不正入学疑惑についても究明が急がれる。
崔氏の逮捕の可否は3日午後3時ごろに始まる裁判所の令状審査後、夜遅くに決定する見通しだ。
安氏は2日午後、検察の聴取を受けるため、出頭した。2日付の東亜日報は、安氏が「すべては朴大統領の指示でやったことだ」と証言していると報道。大統領の関与の実態解明が進むかどうかが焦点となる。
出頭した安氏は記者団に「誤った部分については責任を取る。検察にすべてありのまま話す」と語った。
●「シャーマンに国を任せた」韓国で怒り広がる。朴槿恵大統領と崔順実氏を結んだ宗教とは
ハフィントンポスト 2016年11月02日 執筆者: KIm Dohoon, Kim Subin, Taichiro Yoshino
韓国の朴槿恵大統領が、国政・外交文書を事前に渡したり、国政や人事への介入を受けていたと言われる知人女性・崔順実(チェ・スンシル)氏。
崔氏の父が新興宗教団体の教祖で、自身も活動に深く関わっていたことで、「ムーダン(シャーマン)に国を任せていたのか」という韓国民の怒りが吹き荒れている。
崔氏の父親と朴槿恵氏との関係も、宗教と密接に関わったものだった。
崔順実氏と朴槿恵大統領の関係は、崔氏の父である崔太敏(チェ・テミン)氏までさかのぼる。崔太敏氏への信頼が、5人目の娘・崔順実氏まで続いたというのが定説だ。
参考記事:「韓国のラスプーチン」朴槿恵大統領を陰で操る謎の女性・崔順実氏とは?
・・・(略)・・・
●朴槿恵大統領の「親友逮捕」の波紋 「死んで償うほどの罪」の中身とは
2016年11月2日 東スポWeb
ざっくり言うと
朴槿恵大統領の親友・崔順実氏の「死んで償うほどの罪」を東スポが伝えた
大量の大統領報告資料を受け取り、韓流事業の立案などに関与していた疑惑
企業からの多額の資金拠出で設立した、財団2つを私物化した疑いもあるそう
韓国・朴大統領の「親友逮捕」の波紋 「死んで償うほどの罪」の中身とは
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(64)の親友、崔順実(チェ・スンシル)氏(60)が31日、朴氏から機密資料を受け取り国政に介入した疑惑を巡り当局に緊急逮捕された。聯合ニュースによると、崔氏は事情聴取のため出頭した際、記者団に「死んで償うほどの罪を犯しました」と陳謝した。朴氏が傾倒していた崔氏に関しては巨大な利権が絡んでおり、今後、建国以来の大スキャンダルになるかもしれず、政権にとってさらなる打撃となるのは必至だ。
崔氏は朴氏の親友で、“陰の大統領”と呼ばれるほど政治に介入していたとされる。崔氏は31日、記者団に「国民の皆さん、許してください。申し訳ありませんでした」と話す一方、検察には容疑を否認しているという。検察は具体的な容疑内容を明らかにしていないが、「容疑者として取り調べる」としている。
朴氏は10月25日、崔氏に資料を提供して国政について意見を求めたことを認め、国民に謝罪した。崔氏や一部大統領府高官の「個人的な犯罪」との結果になっても、検察が政権を擁護しているとの批判拡大は避けられない。
崔氏は朴氏の演説原稿に手を入れたり、毎日のように大量の大統領報告資料を受け取り、韓流事業の立案などに関与したりした疑いも報じられている。さらに、大統領府高官が設立を支援し、大手企業から多額の資金を拠出させた2つの財団を私物化した疑惑もある。
検察はこれらに関わった疑いがある2人の大統領府高官(30日に更迭)の出国を禁じており、当面はこの2つに関わる背任や横領、大統領記録物管理法違反容疑で調べるとみられる。
韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏は「韓国では、政権末期に大統領とその一族による不正蓄財や利益供与が明らかになり、退陣後の逮捕につながるのは恒例といってもいい。今回は利益供与の相手が大統領の血族でなく、親友だったということを除けば予想の範囲内でしょう」と指摘する。
ただ崔氏の場合は、大統領の肝いりで2つの財団を任せられ、そこに財閥企業からの莫大な融資を誘導するなど不正のスケールも大きく悪質だ。
「以前も言いましたが、崔氏の父も元夫も朴槿恵の愛人と言われた人物。両親を若くして凶弾に失い、弟妹とも不仲と伝えられる朴大統領にとって崔一族は唯一心を許せる、というよりも腐れ縁といっていいでしょう。実際、朴大統領と順実氏は友情を超えた特殊な関係であるとさえささやかれています」と但馬氏。
崔氏が私物化している疑惑がある2つの財団の一つは、スポーツ振興をうたい文句にした「Kスポーツ財団」だ。
「ここは来る平昌オリンピックにおける利権の総本山と言えます。このKスポーツ財団のキーマンとされるのが、先頃検察の聴取を受けたコ・ヨンテという40代の男性です」
コ氏は1998年のバンコクアジア大会で金メダルに輝いたこともある元フェンシング選手で、その後、生活苦に陥り一時は釜山でホストをしていたという謎の人物。一説には崔氏の愛人とも言われている。
「コ氏は2000年代になって突然、バッグなどを扱うアパレル・メーカーを立ち上げたのですが、当然資金の流れも気になります。東方神起メンバーの御用達として日本のファンの間でも騒がれたバッグがまさしくコ氏の経営するブランド。人気タレントを広告塔にするのも大きなコネが必要とされます。おそらくコ氏は平昌五輪の選手のバッグなど公式グッズの利権を狙っていたでしょうが、この件でその計画も流れたことでしょう」
もうひとつの財団が「ミル財団」で、韓国の文化コンテンツを扱うというのが名目の財団だ。
但馬氏は「映像監督でプランナーとして知られるチャ・ウンテク氏ががっちり食い込んでおり、平昌五輪の公式PR映像にチャ氏が関わっています。財団のキム・ヒョンス延世大学教授がチャ氏の恩師で、これもコネ。もっとも崔氏にチャ氏を紹介したのが先のコ・ヨンテ氏で、これが原因で崔氏の寵愛がコ氏からチャ氏に移ったとも言われ、内心面白く思っていないコ氏は聴取で、あっと驚くことをぶちまけた可能性もあります」
“崔ショック”は、政治問題を超え、産業界、スポーツ界、芸能界まで巻き込んで韓国始まって以来の大スキャンダルに発展してきそうだ。
●北メディア「特大型の権力腐敗事件」
デイリーNKジャパン 2016年11月01日
北朝鮮の労働新聞は31日、論評員の記事で「崔順実(チェ・スンシル)ゲート」を取り上げ、「史上その類例のない特大型の権力腐敗事件である『朴槿恵、チェ・スンシルのスキャンダル』」と、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領を非難した。
同通信によると、論評員の記事は崔順実ゲートについて「現代社会ではとうてい見られない最も奇形的で、最も不正常的で、最も愚昧な朴槿恵『政権』の実体に対する明白な論証だ」と主張した。
さらに、「チェ・スンシルの『秘密事務室』では、我がもの顔に振る舞う各界の専門家が集まって『大統領』諮問会議を彷彿させる会合を毎日のように開き、朴槿恵が公開席上で行う演説と各種の行事計画はもちろん、外交安保政策をはじめとする重大機密まではばかることなく論議、決定した」と指摘した。
そのうえで、「南朝鮮に押し寄せたこんにちの悲劇的事態は歴史の必然であり、植民地手先である朴槿恵『政権』の避けられない運命である」と強調した。
●韓国の朴大統領、捜査受け入れ表明「誠実に臨む」支持率5%に
AFPBB 2016年11月04日 発信地:ソウル/韓国
【11月4日 AFP】韓国の朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領は4日、友人の民間人女性に政府の機密情報を渡していた問題をめぐって国民に向けた談話を発表し、「全て私の過ち」だと述べて、検察の捜査を受け入れる意向を表明した。
朴大統領の長年の友人で、国政に介入した疑いがもたれている崔順実(チェ・スンシル、Choi Soon-Sil)容疑者は3日、職権乱用の共犯と詐欺未遂の容疑で正式逮捕された。
朴大統領はテレビを通じた談話で、「必要なら私も検察の捜査に誠実に臨む」と表明。「すべて私の過ちであり、私の不覚によって起こった」と述べ、崔容疑者に対して油断があったと語った。
しかし、崔容疑者の父親が設立した新興宗教団体に操られ、青瓦台(Blue House、大統領府)内で宗教儀式を執り行っていたとする報道など、疑惑をめぐるうわさについては否定した。
韓国の憲法規定では、大統領は在職中、内乱罪と反逆罪を除いて刑事訴追を受けない。
一連の疑惑をめぐって朴大統領が談話を発表するのは、この10日間で2度目。世論調査会社ギャラップ(Gallup)が4日に発表した最新の世論調査結果によると、朴大統領の支持率は、在任中の韓国大統領として史上最低の5%に低下した。(c)AFP
●支持率ついに5% 朴槿恵大統領退陣なら日韓合意見直しも
スポニチ 2016年11月5
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が親友で民間人の崔順実(チェ・スンシル)容疑者(60)を国政に介入させた疑惑の影響で4日、朴氏の支持率が同国歴代最低の5%まで低下した。同国ギャラップ社が発表した。朴氏はこの日、国民に向けて談話を発表し、検察の捜査に協力すると明言。退陣、政権交代となれば、日韓関係に影響が出ることも懸念される。
支持率はついに1桁まで落ち込んだ。10月28日発表の17%から12ポイントの大幅減。9月3週から7週連続の低下となった。韓国の大統領では歴代最低で、政権の継続に暗雲が立ちこめている。
朴氏はこの日、テレビを通じ国民向け談話を発表し、謝罪した。「検察の捜査に最大限協力する」とし、自らへの捜査も受け入れると表明した。検察の事情聴取を受ければ、現職の大統領としては初めて。「過ちが明らかになれば私も全ての責任を取る」と述べた。しかし、国政の空白が生じてはならないと強調し、退陣する意思がないことを明らかにした。
5%の低支持率にもかかわらず、今のところ、国会内で辞任を求める動きは少ない。朴氏が辞任すれば60日以内に新大統領を決めなければならず、野党は急ごしらえで候補選びを進めるよりも、来年12月の大統領選での確実な政権交代をもくろんでいるからだ。
一方で、国民の声を無視することもできない。コリア・レポートの辺真一編集長は「政権は完全な死に体」とし、野党にとって今後の支持率の動きと12日に予定される大規模デモがポイントになると指摘。「翌週も支持率が1桁なら、野党の退陣を求める動きも加速する」とした。12日のデモには20万人以上が参加するとされており「本当に20万人規模になれば無視できない」と話した。
朴氏が辞任した場合、日本にはどのような影響が出るのか。韓国最大野党の「共に民主党」は昨年結ばれた慰安婦問題に関する日韓合意に反発している。辺氏は「政権が交代すれば日韓合意の見直しを要求される可能性もある」と話した。また、12月開催で調整されていた日中韓首脳会談が見送られれば、朴氏の初来日もなくなる。もしそうなれば、朴氏は8人目にして初めて一度も訪日しなかった大統領になる。辺氏は「日韓関係には悪い影響ばかり」と懸念した。
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