テリールーム terryroom

読書と旅行の感想記 Impression of reading and travel

日本文化私観 My view for Jamanese culture

2010年06月14日 | 読書
友人から薦められた本の第二弾の読書です。坂口安吾の『日本文化私観』を読みました。

日本文化について、坂口安吾の私見が述べられています。
無頼の作家ならではのエッセーでした。短編でした。

美しい建物や伝統美よりも、人が生活している現実の建物の方が重要なのだ!京都や奈良の古い寺が焼けても、日本人が存在しているかぎり、日本の伝統はゆるぎないと言い切っていました。

ものよりもひとなのだ、日本人の精神が文化なのだと読みました。
僧侶のいない寺があっても意味がない、寺がなくても僧侶がいる方がいいのだと、ひとの心を意識させてくれた本でした。

私の読後評価は4☆です。

I read " My view for Japanese culture " of an essay book by Ango Sakaguchi yesterday.