明暗 Bright and Dark

夏目漱石の『明暗』を読みました。長編小説でしたが、途中からは読むスピードが上がって、読み易くなりました。
大正5年に書かれた作品ですが、読んでいて古さを感じませんでした、読んで良かったです。

ブルジワの円満といえない夫婦関係を軸に、話は進みます。
新婚なのに、前の彼女に会いに行く主人公・・・。
漱石病没のため、未完の小説といわれています。

出来事があるのではなく、人間の心を中心に、小説は書かれています。
人間のエゴ、自己中心な会話、人間関係の駆け引き、他者との間に生まれる心模様が描かれた小説でした。

人の心理とはなにかを考えていられる方には、参考になる小説だと思いました。

私の読後評価は4☆です。

I read "Bright and Dark" of a novel by Soseki Natsume today.

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