田子のナイトダイビングの他のチームに愛知から来たゲストたちがいた。下田まで車で7時間。しかし、考えてみれば、静岡と愛知は隣り合わせ。東京・神奈川をまたいでやってくるよりも、はるかに近いのかもしれない。ブランクダイバー同士、気軽に話しかけてくれる同年輩の彼女らに感謝。
さて、ニコノス。夏休みをもっともっと楽しくしてくれるカメラだ。
デジタルではどうしても撮れない色がある。
日本光学(現Nikon)は戦時中、日本海軍御用達だった。
陸軍御用達の東京光学と共に、『陸のトーコー、海のニッコー』と言われて、光学機器では双璧をなしていた。
その海のニッコーで有名なのは、戦艦大和に装備されていた15mレンジファインダー(測距儀)だろう。
対測距儀は、物レンズの後ろにある鏡(またはプリズム)の傾斜角度で距離を測定する。
戦艦大和の測距儀は、最大射程42kmを誇る46cm主砲に合わせて設計されたもので、日本海軍が使用していたのが66cmとイギリスのバー&ストラウド製の1.5m測距儀であったのを考えると、戦艦大和の15mの測距儀がいかに大きいかが分かる。
当時、日本光学は、最大射程42kmの主砲に合わせ、測距範囲5~50kmを誇るその測距儀を、持てる技術全てを傾注して開発したと言われている。
結局、大和は主砲を計311発しか発射出来なかったのだが、その中でも、フィリピン沖海戦において33km離れた位置から主砲2発を米空母に浴びせ撃沈した。
この測距儀があったからこそできたのだと言われている。
この数年デジカメの誕生でダイバーには水中写真が身近になった。それでも、デジタルではどうしても撮れない色がある。
20数年ぶりのニコノスの重みと大きさに、正直戸惑っていた。そして、撮影のすべてがマニアル操作。
その場で撮影具合を確かめることもできず、現像があがってくるまでがドキドキだ。
1枚だけでも良いから、奇跡が起きる事を願ってしまう・・・ニコノスV。
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J-WALK - 何も言えなくて・・・夏