【撮影地】鹿児島県熊毛郡上屋久町(2009.5月撮影)
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・・・号泣した。
不登校の中学3年生の男の子が家出をしての屋久島へのヒッチハイク道中、長距離トラックの女性ドライバーの家に一泊した際に、彼女の自閉症の息子と友情を深めて、翌朝の出発の際、自閉症の子が詩を裏に書いたジグソーパズルを記念に手渡される。
そこに書かれた「浪人の詩」。長距離トラックの女性ドライバーが自分の息子の知らなかった一面を知る。
母親の子を思う気持ちが、ぼくの心を締め付けて泣けた。声を出して泣いたっけ。
屋久島にかぎらず、ぼくが旅に出るのは、こうした人情のふれあいを求めてのことなのかもしれない。
不登校に悩む中学3年生の大介は、学校や家庭の管理から逃れ大人の価値観や押しつけをはね返し、七千年の歳月を生きてきた縄文杉に逢いたくて、無謀にも横浜からヒッチハイクの旅に出る。長距離運送のトラックを乗り継いで九州へ行き、旅の途中で出会う人々に助けられそして助けて、最後は自分の足で険しい屋久島の山道を登る。樹齢7千年という縄文杉に問うた自分探しの旅。生きるということの意味・・・・。そんな少年に、縄文杉はどう答えたのだろうか。彼の目には、屋久島の風景がどのように映ったのだろうか。
ちっぽけな機関車が木材を載せたトロッコを引っ張って走る森林軌道。屋久島の森林軌道ができたのは大正11年らしい。屋久杉伐採の前線基地である小杉谷までの区間を、わずか1年半で完成させたとのこと。最盛期の小杉谷は、多くの作業員住宅や小中学校がある堂々たる集落で、このトロッコを唯一の交通手段としていた。小杉谷は昭和44年に、伐採の終了とともに廃村となり、今では石作りの学校の門柱のみが、往時を偲ばせているだけだ。
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