ごきげんようでござる!
宇宙で4人しか存在しないはずのブレインマスターには、更に3人の親戚(?)存在しており、ブレインマスター達とは別の宇宙で宿敵オーバーロード(D-307、オーバーロード、5980円)と戦いを繰り広げていたでござる。
今宵は1991年にドイツやイギリスなどの欧州で販売された、オートボット(サイバトロン)陣営のモーターベイター部隊・戦闘指揮官
グリッパー(グリッパー、1450円)の紹介でござる!
本品は「トランスフォーマーV」商品として販売されたブレインマスターのブラッカー(C-320、ブラッカー、2300円)の成型色変更品であり、合体パーツを削除して欧州ハズブロより販売されたでござる。
同じく、合体パーツを削除されたラスター(C-321、ラスター、2300円)は一部成型色変更し、フレイム(フレイム、1450円)として販売され、ブレイバー(C-322、ブレイバー、2300円)も合体用パーツを削除し一部の塗装とシールの色合いを変更した、ライトスピード (ライトスピード、1450円)として販売されたでござる。
なお、本品を含むモーターベイター商品3点と欧州展開商品のサンダークラッシュ(サンダークラッシュ、2800円)とスカイクエィク(スカイクェイク、2800円)が1942年に海外パッケージのままタカラより輸入販売されたでござる。
日本販売版は海外版パッケージに日本語表記のシールを貼りつけて、日本語の取り扱い説明書を付属させたものでござる。
本品は生産国を日本からタイに変更した為に刻印がMADE IN THAILANDに変更されており、タイヤやプラスチックの材質が若干異なる為かパーツの可動がブラッカーよりも緩くなっているでござる。
本品は、生産国の変更と合体パーツを削除したコスト削減商品に加えて円高差益の輸入商品だったことで、拙者が海外生産によるコストカットの現実性を最初に知らされた商品でござる。
なお、本品に付属するシールは英語表記に変更され紙質も異なるでござるが、ブラッカーと全く同じデザインであり、合体パーツ用のシールまで印刷されているでござる。
海外版の説明書は説明文のない絵と数字のみのシール貼り付け指示でござるが、日本版の説明書では合体パーツ用シールは使わないと記されているでござる。
日本版を知らなければ余るシールが全く謎だったりするでござるな。 (笑)
因みに今回の写真撮影品はシールを貼っていない状態でござる。
武器パーツの剣は安全対策で先が丸いとか軟質パーツで製作されているとかの仕様変更はなく、ブラッカーと同じ仕様でござる。
ふむ、コレもコスト削減で無理に仕様を変更しなかった訳でござるな。
さて、本品はブレインマスターとは異なるモーターベイターなのでござるが、設定上は別物だとしてもモーターベイターと如何様なトランスフォーマーなのか分からないのでござる?
そう、ブレインマスターの様に「正義のシンボル」であるブレインが自分の分身なのか、ヘッドマスターの様にレーシングバギーが本体で顔と成るエネルゴン・ミニフィギュア(エナージョンミニフィギュア)がパートナーなのかハッキリ分からないのでござるよな?
設定上でが、エネルゴン・ミニフィギュアには、広範囲レーダーと音波スキャナーの機能を与えられているようでござるが・・・ 肝心のエネルゴン・ミニフィギュアには固体名が無いのでござるよな?
う~む・・・ グリッパーの分身だから特別な名前が無いという事でござろうか?
なお、グリッパーの能力値は、体力(9)、知力(8)、速度(6)、耐久力(8)、地位(10)、勇気(10)、火力(6)、技能(7)、なのでエネルゴン・ミニフィギュアに名前を付けるとすると・・・
導きのエネルゴン・ミニフィギュアでござるかな? (笑)
では、「ブレインセット!」・・・ と言うか、ブレインマスターではないので何と言っていいのか分からないので「フェイスオン!」と呼ばせていただくでござる。
ロボットモードは色が変わったとはいえ、寸胴な体系はかわらないでござるが、TVアニメの作画によりイメージを壊されたブラッカーよりは、TVアニメのイメージが無いぶん救われているかもしれないでござる。 (笑)
それにしても本品はマシな方でござるが、欧州販売商品のカラーリングセンスは日本人には馴染めないでござるよな。
グリッパーのキャラクター設定は、メガグリップタイヤを備えるヴィークルに変形する戦士で、勇気と純粋な強さを持った部隊リーダーだそうでござる。
しかしまあ、元々のブレインマスターは剣で戦う騎士をイメージし、イタリア車に変形する訳でござるから欧州販売はピッタリな様な気がするのでござるが・・・
合体用パーツを削除して合体を否定するとは、欧州での合体イメージは悪いようでござる?
そう本品は3体合体が無かったことにされているので、合体モード時の腕の可動が説明されていない為に、パッケージ写真では合体モードをロボットモードとして紹介しているのでござるよな?
一応パッケージイラストや説明書では通常のロボットモードのままで描かれており、説明書も特に指示されていないでござる。
が、日本語表記の説明書では「ロボットモードの完成状態はパッケージ写真と説明書の2通りあります。」と補足されているでござる。
う~む・・・ これはスーパーモードと解釈すべきなのでござろうな?
まあ、ビルドロン部隊(37、デバスター、5800円)や、ブレストフォース(D-335、ライオカイザー、5800)も合体パーツと合体ジョイントを削除しただけでなく、合体モードの腕が内蔵されているガイホーク(D-330、ガイホーク、980円)やヘルバット(D-331、ヘルバット、980円)も販売しないで合体を隠して販売した事実は、米国人の合体の合理性と個性が失われる為に嫌いという理由ではなく、欧州は過去の戦争で国や民族がくっついたり離れたりすることが多いから合体には良いイメージが無いのでござろうな?
その為に欧州で販売されたビルドロン部隊のバラ売り(全6種、日本未販売)やブレストフォースを転用したレスキューフォース(全4種、日本未販売)には固体名すら付けられず販売された訳でござるから、個性重視で合体嫌いという訳ではないようでござる?
合体ロボットの売りである合体を廃止してまで商品を販売する意味があるのか疑問でござるが、合体が嫌いなら苦にならないのでござるかな? (笑)
ちゅー事で、合体パーツを削除されたモーターベイターで禁断の3体合体をさせてみたでござる!
と、言いたいのでござるが、フレイムとライトスピードは未入手なのでラスターとブレイバーで代用してみたでござる。 (笑)
合体用パーツが無いので両腕は剣を直接取り付けているでござる・・・ なるほど、合体用パーツの必要性を感じるでござるな。
しかしまあ、本品は何故に日本でも輸入販売されたのでござろうか?
サンダークラッシュやスカイクエィクは日本販売品商品との兼ね合いや両軍リーダーなので需要は分かるのでござるが・・・
モーターベイター以外にも日本販売してもらいたい欧州販売品が幾らでもあったのに謎でござる?
まあ、3種揃えていない拙者が言うのも難でござるが、中古市場でも合体できないモーターベイターを買うよりも合体可能なブレインマスターを買うのが道理だったりするのが自然の流れでござるよな・・・ 案外、欧州販売のモーターベイターも在庫処分で日本販売されたのかもしれないでござるな。 (笑)