歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

福岡県筑前町・中原遺跡 弥生時代4例目のすずりが出土

2017年06月24日 | Weblog
 柳田康雄国学院大客員教授(考古学)が桜井市纒向学研究センター(奈良県)の研究紀要「纒向学研究」で、福岡県筑前町の中原遺跡で竪穴住居跡から見つかった石片が弥生時代後半の硯(すずり)とみられることが報告された。
 石片は、最大長さ9.4cm、最大幅7.4cm、最大厚さ約0.7cm。
 弥生時代の硯(すずり)は田和山遺跡(松江市)で1例、三雲・井原遺跡(糸島市)で2例出土しており、4例目となる。
[参考:共同通信、産経新聞]

過去の関連ニュース・情報
2016.9.29三雲・井原遺跡 倭人伝を裏付ける? 最古級すずり片の2例目が出土
2016.3.3 三雲・井原遺跡 倭人伝を裏付ける? 最古級すずり片が出土
 田和山遺跡(松江市)で、平成10年(1998)に弥生中期ごろの地層から、硯と研石の破片が見つかっている。



キーワード:弥生硯
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橿原市・瀬田遺跡 脚に「四方転びの箱」が付いた編み籠が出土

2017年06月22日 | Weblog
 奈良文化財研究所が21日、橿原市の瀬田遺跡で弥生時代末期(2世紀末)の精巧な脚(台)付き編み籠が見つかったと発表した。 昨年5月に見つかった大型周溝墓の周溝から出土した模様。
 脚は「四方転(しほうころ)びの箱」と呼ばれる箱形の木製品で、弥生~古墳時代の「四方転びの箱」はこれまで約50個出土しているが、脚付き編みかごの出土は全国初という。 収穫した農作物などを入れた実用的な容器と考えられる。これまで、「四方転びの箱」は、箱とはいえ底板も蓋も確認されていなく、今回の発見で用途が分かった意義が大きい。(注1)
 かご部分は半分失われているが、部材は薄いタケ・ササ類(幅3mm、厚さ0.3~0.4mm)などで、復元すれば直径約30cm、高さは約20cmという。
[参考:産経新聞、共同通信、毎日新聞、ABCニュース、朝日新聞、
(注1)山形県埋蔵文化財センター研究紀要第7号2015.3 「破鏡と四方転びの箱」高橋敏]

過去の関連情報・ニュース
 2016.5.14瀬田遺跡 弥生時代末期の大型の円形周溝墓見つかる
 瀬田遺跡

橿原・瀬田遺跡で精巧な編みかご出土 脚に「四方転びの箱」国内初

弥生時代の脚付き編みかご出土、全国初 奈良・橿原

【奈良】瀬田遺跡で弥生時代の「編みかご」を発見
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南あわじ市松帆地区 松帆銅鐸 科学的な年代測定により紀元前に埋納か

2017年06月08日 | Weblog
 兵庫県教委などは6日、南あわじ市で出土した「松帆銅鐸(まつほどうたく)」(弥生時代前期末~中期前半)が科学的な年代測定により紀元前4~同2世紀ごろに埋められたとみられると発表した。銅鐸に付着した植物から、初めて特定した。弥生中期末(紀元前後)に一斉に埋められたという有力説が否定され、それより150年以上古く、紀元前に遡る可能性が出て来た。
 松帆銅鐸は2015年4月、計7個が出土。大小の銅鐸が重ねられた3組のうち、内側の3個(高さ約21~22cm)の内面と、その中につられていた舌(ぜつ)に、埋められた際に混入したとみられる樹皮やイネ科植物の茎やススキ属の葉などが付着していた。これらの植物片8点を奈良文化財研究所が民間調査会社に依頼して放射性炭素年代測定した結果、1個の銅鐸とその舌から採取した4点が、いずれも紀元前4~同2世紀のものと判定された。
[参考:神戸新聞、読売新聞、産経新聞、朝日新聞、毎日新聞]

過去の関連ニュース・情報
 松帆銅鐸


松帆銅鐸、紀元前に埋納 定説より150年古く
【淡路島・松帆銅鐸出土】科学的測定で「埋納時期」解明に前進 新たな謎も
淡路島で発見の銅鐸、紀元前に埋設 付着植物で特定
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