歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

京都市中京区・平安京右京三条一坊六町跡(藤原良相邸跡) 西池の州浜が出土

2020年06月28日 | Weblog
 京都市埋蔵文化財研究所が23日、平安時代の貴族藤原良相(ふじわらのよしみ、813~867年)の邸宅「西三条第」跡(今回、邸内の北西部約2850㎡)を調査した結果、大規模な池の遺構や建物などの跡が出土したと発表した。
 小石を敷き詰めた西池の州浜が約15mにわたり出土し、過去の調査結果から西池の東西幅は43m、南北約27m以上、州浜の延長は75m以上とわかった。
 邸宅の広さは1町分(120m四方)で、邸内には長さ約48mの溝(幅1.2m、深さ40cm)でつながれた2つの池が東西にあったとみられる。当時は、寝殿造が出る直前期とされる。
 一緒に出た土器から9世紀中頃に完成し、良相の死後も補修を繰り返しながら10世紀中頃まで存続したとみられる。
[参考:共同通信、産経新聞、毎日新聞、NHK京都、KBS京都]

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 藤原良相
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陜川・玉田古墳群で多羅国伽耶将軍墓?を発掘

2020年06月26日 | 韓国の遺跡・古墳など
 陜川郡は、古代陜川に存在した「多羅国(다라국)」の最高支配層が埋葬されたとみられる玉田古墳群(합천 옥전고분군、史跡 第326号)の発掘調査をハンビット(韓光?)文化財研究院に依頼して、6月18日にこれまでの調査結果を発表した。
 木槨墓 14基、石槨墓 4基など合計18基の墓を発見した。
 中には、伽耶時代の多羅国将軍のものと推定される墓が発見された
 特に4号木槨墓で金製耳飾、環頭大刀(고리자루 큰칼)および大刀6点、馬具と武器類、土器類など多数の遺物が確認された。
 12号木槨墓では金製耳飾、単鳳文環頭大刀、馬具、武器、土器など多羅国を代表する遺物が多数出土した。 また、新羅地域で主に確認される魚尾形杏葉が出土して両地域の交流も確認することができる。
[参考:2020.6.19聯合ニュース]

 多羅国は大伽耶の東部にあり、玉田古墳群は、洛東江から西に流れる黄江の北岸に位置する。
 4号墓が将軍を埋葬しているとみられ、札甲なども出土している。

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 玉田古墳群


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