山口市は29日、中世守護大名大内氏が拠点を置いたとされ大内氏関連町並遺跡(山口市大殿地区など)から、出土した土師器(皿)片から金や銀の付着を確認したことを発表した。
このうち2000年に発掘調査が行われた16世紀後半のゴミ捨て場の跡から金属の精錬に使われたとみられる土師器(いずれも直径約10cmほど)が見つかっていた。土師器は大内氏が滅亡した直後のものと見られている。山梨県立博物館でその土師器についてX線撮影や電子顕微鏡で詳細に分析して、付着物を特定した。
当時、山口の中心地で貴金属の精錬や製品の製作が行われていたことを示す貴重な資料だという。銀が付着した皿片からは鉛も検出し、鉛を触媒にした「灰吹法(はいふきほう)」の精錬技術との関連もうかがえる。
今回の土器は山口市歴史民俗資料館で10月5日から11月28日まで一般に展示される。
[参考:産経新聞、NNN山口放送]
このうち2000年に発掘調査が行われた16世紀後半のゴミ捨て場の跡から金属の精錬に使われたとみられる土師器(いずれも直径約10cmほど)が見つかっていた。土師器は大内氏が滅亡した直後のものと見られている。山梨県立博物館でその土師器についてX線撮影や電子顕微鏡で詳細に分析して、付着物を特定した。
当時、山口の中心地で貴金属の精錬や製品の製作が行われていたことを示す貴重な資料だという。銀が付着した皿片からは鉛も検出し、鉛を触媒にした「灰吹法(はいふきほう)」の精錬技術との関連もうかがえる。
今回の土器は山口市歴史民俗資料館で10月5日から11月28日まで一般に展示される。
[参考:産経新聞、NNN山口放送]