沼津市東熊堂にある古墳時代初期の前方後方墳「高尾山古墳」(全長62mの前方後方墳)の発掘調査を進めていた同市教委は27日、古墳は230年頃に墳丘が完成し、250年頃に埋葬されたと、調査結果を発表した。
年代を明確にするために、主体部を中心に幅1m、深さ2mの溝を計7本試掘し、追加調査を今年5月から7月まで行った。 発掘の結果、墳丘から出土した多量の土器から築造時期は230年頃、副葬品として見つかっている鉄鏃から埋葬時期は250年頃と判断した。
主体部周辺から見つかっていた230年ごろの土器は埋葬時に混入したと結論付けた。
[参考:静岡新聞]
過去の関連ニュース・情報
高尾山古墳(旧・辻畑古墳)
2012.04.11 高尾山古墳の発掘調査を行っていた沼津市教委は調査報告書がまとまり、市議会文教消防委員会に報告した。
同古墳は、市教委が2008年に発掘調査を開始し、09年には国内最古級の230年頃に作られた高坏が見つかり、西暦230年頃に成立したとの説と、副葬品の鉄鏃などがそこまで古くないため、同古墳が250年頃にできたと唱える専門家もいる。 報告書には、2つの年代説を併記。
年代を明確にするために、主体部を中心に幅1m、深さ2mの溝を計7本試掘し、追加調査を今年5月から7月まで行った。 発掘の結果、墳丘から出土した多量の土器から築造時期は230年頃、副葬品として見つかっている鉄鏃から埋葬時期は250年頃と判断した。
主体部周辺から見つかっていた230年ごろの土器は埋葬時に混入したと結論付けた。
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