歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

康津郡・月南寺址 三層石塔から、舎利瓶とみられる青銅瓶を発見

2017年07月29日 | 韓国の遺跡・古墳など
 韓国文化財庁は27日、朝鮮時代に廃寺になった全南月南寺址三層石塔(宝物298号、高さ約8m)の三層石下から舎利が入れられたとみられる青銅瓶(高さ22㎝、最大幅11㎝)が出土したと発表した。
[参考:聯合ニュース]

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 康津郡月南寺址
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小松市・八日市地方遺跡 弥生時代中期前半とみられる鉄製やりがんなが出土

2017年07月27日 | Weblog
 石川県県埋蔵文化財センターが27日、小松市の八日市地方(ようかいちじかた)遺跡で、弥生時代中期前半(約2300年前)とみられる柄付き鉄製やりがんなが出土したと発表した。
 全長は16・3cmで、鉄の部分(長さ5・1cm)を柄の中に一部挟みこんだ後、糸と桜の樹皮をまいて固定していた。柄には斜めの格子文様が彫られ、先端はバットのグリップのような形に削り出されている。
 木製の柄もある完全な形の「やりがんな」としては国内最古といい、鉄器が列島へ普及する過程を考える上で貴重な資料としている。
 [参考:朝日新聞]

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 やりがんな、ヤリガンナ、槍鉋
 1999.5 弥生時代前期の環濠集落・御坊市堅田遺跡から「日本最古の青銅器ヤリガンナの鋳型出土」


キーワード:八日市地方遺跡



弥生中期の木製品削る「やりがんな」出土 JR小松駅前
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福岡県春日市・須玖タカウタ遺跡 把頭飾の土製鋳型が初出土

2017年07月27日 | Weblog
 福岡県春日市教委が25日、同市の須玖タカウタ遺跡で、弥生時代中期前半(紀元前2世紀ごろ)の「把頭飾」の土製鋳型とみられる破片(長さ3.5cm、幅2.6cm、厚さ2.7cm)が見つかったと発表した
 市教委によると、朝鮮半島を含め把頭飾の土製鋳型の出土は初めて。
 青銅製把頭飾は全国で約20点の出土例がある。この鋳型と同型の把頭飾は、吉野ケ里遺跡(佐賀県)や、岸田遺跡(福岡県)などから11点の出土例があるが、従来は朝鮮半島製と考えられていたが、今回の発見で国産の見方が強まったという。
[参考:共同通信、読売新聞、毎日新聞] 

過去の関連ニュース・情報
須玖タカウタ遺跡
 2015.6.02 国内最古の青銅鏡鋳型が出土
2014.11.12 弥生時代中期前半(紀元前2世紀)に生産された国内最古級の青銅器の鋳型(石製と土製)の破片が出土。有柄式銅剣の石製鋳型の出土例は朝鮮半島を含めて初めて。
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栗東市・椿山古墳 国内最大級の笠形木製埴輪出土

2017年07月20日 | Weblog
 滋賀県栗東市教育委員会は20日、同市安養寺の椿山古墳(5世紀)から、国内最大級の木製笠形埴輪が出土したと発表した。
周濠の底から、楕円形の木製笠形埴輪が6点見つかり、うち2点は長径が76cmと75cmで、応神天皇陵とされる誉田御廟山古墳(大阪府羽曳野市)から出土した90cm台の埴輪2点に次ぐ大きさだった。
 椿山古墳は全長99mの帆立貝形前方後円墳、後円部直径70m、前方部長さ25m。
 笠形埴輪は高貴な人物にかざす蓋(きぬがさ、日傘)を模したとされ、奈良県を中心にこれまで計313点が出土しているが、大半は直径30cm程度。材料はコウヤマキで、内側を丁寧にくり抜くなど応神陵の出土品と共通点が多い。大和政権との深い結び付きをうかがわせる貴重な資料としている。
 栗東市小野の栗東歴史民俗博物館(077・554・2733)で、29日午後1時から調査報告がある。 
 出土品は25日~来月6日、同博物館で展示する(31日休館)。
[参考:時事通信、共同通信、毎日新聞]

過去の関連ニュース・情報
 笠形木製埴輪



国内最大級の木製埴輪出土=応神天皇陵に次ぐ―滋賀・椿山古墳
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御所市・條ウル神古墳 前方部でも埋葬施設発見

2017年07月15日 | Weblog
 14日、御所市教委の調査で、條ウル神(じょううるがみ)古墳(全長約70m前方後円墳、6世紀後半)で、前方部にも後円部と同様に被葬者を埋葬した石室と石棺があったことがわかった。
 昨年に同古墳の前方部に調査区を設定し、発掘調査したところ、深さ1.7m以上の「落ち込み」を確認し、中から円筒埴輪や古墳時代の須恵器に混じって、凝灰岩製の石棺の破片や、花崗岩製の石室石材の破片が多数見つかった。落ち込みは前方部につくられた石室跡で、中に被葬者を納めた凝灰岩製の石棺があったとみている。石室・石棺は破壊されたと推定される。
 條ウル神古墳の被葬者は巨勢氏の兄弟(後円部は兄、前方部は弟ら)が埋葬されていた可能性があるとしている。
橿考研付属博物館(橿原市)では15日から始まる速報展「大和を掘る35」で石棺片を初公開する。
[参考:産経新聞]

関連ニュース・情報
條ウル神古墳
  2015-03-28 全長70mの前方後円墳


前方部でも埋葬施設発見 奈良県御所市の條ウル神古墳 巨勢氏首長の兄弟らを埋葬か
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明日香村・飛鳥寺 塔跡から飛鳥時代の真珠が含まれていた 仏教荘厳具で最古

2017年07月04日 | Weblog
 奈良文化財研究所が3日、わが国最古の寺院とされる飛鳥寺の塔跡で見つかった塔心礎埋納物」(飛鳥時代)に、当時としては極めて珍しい真珠14点が含まれていることが分かったと研究紀要で報告した。
 真珠は仏教の七宝(しっぽう)の一つに数えられ、今回見つかった真珠は荘厳具(しょうごんぐ)関連遺物では最古とみられる。
 これまで、塔心礎埋納物の中には挂甲(けいこう)や馬鈴(ばれい)などもあり、古墳時代の色彩が強いとされてきたが、今回の発見で仏教施設の荘厳具としての様相が分かったという。
 韓国では、百済時代の弥勒寺址から真珠が出土している。
[参考:産経新聞] 

過去の関連ニュース・情報
 飛鳥寺
 弥勒寺址

仏教の七宝
 真珠が含まれるのは、大乗仏教の経典の1つである法華経による。
 金、銀、瑠璃(るり、青色の玉)、玻璃(はり、クリスタルの和名)、硨磲(しゃこ、シャコガイに代表されるような美しい貝殻)、真珠、玫瑰(まいかい、紫色をした美石)

飛鳥寺塔跡から飛鳥時代の真珠 仏教荘厳具で最古 奈文研
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