4月25日晴れ。初めて岩手大学を訪れた。
ちょうど桜が見頃で、同大学図書館前の桜がきれいであった。
構内を進むと、農学部付属農業教育資料館があり、そこには宮沢賢治の資料が展示されている。資料館前に宮沢賢治モニュメントが置かれていた。
そばに置かれている説明板には下記が記されていた。
宮澤賢治モニュメントについて
岩手大学農学部同窓会(北水会)が、盛岡高等農林学校以来の創立百周年記念事業の一環として建立し、岩手大学に寄贈したもの。制作者は、岩手大学教育学部の藁谷収(わらがい・おさむ)教授。賢治の花巻農学校時代も終わりに近い、大正十五年始めに、農学校付近の畑で撮ったといわれる写真がモチーフ。帽子を被ってうつむいているその代表的な写真は、ベートーヴェンにならっているのだという。素材は、賢治の色々な作品の中にも出てくるなど、賢治とも関係の深い安山岩で、岩手県北の安代(あしろ)町の山中で求められ、彫刻には難しい点もあるこの素材のほとんどが手彫りでなされている。横から見ると賢治の立ち姿のシルエットが浮かび上がるところは、抽象と具象との間に真実を探ろうとしたもので、長年の構想を温めながら、直接的には半年ほどの製作であったという。横に広がる像は賢治精神が未来へとつながっていくイメージを表現していて、賢治の志を後に続く者が受け継いでいくという思いも制作意図には秘められているという。
藁谷収(わらがい・おさむ)氏は盛岡生まれだそうであるが、「わらがい」という姓から、祖先は磐城(いわき)出身かもしれないと、ふと思った。藁谷(わらがい)とは、私の祖母(父の母)の旧姓である。現在のいわき湯本町の出身である。
その後は、岩手大学から岩手県立美術館へ向かった。中学の大先輩に当たる「萬鐵五郎展」を観るためである。
到着してびっくり。先ほどの藁谷収氏が県立美術館の館長だと分かった。