演説を読み直して、なんだか物足りなさを感じた。何かが足りないような気がしたのだ。
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学校は1回。学級も1回。教育は2回。
演説でこの3語が教育関係と見なせる部分。わずかこれだけである。学習、学力、研究、大学、国際交流、国際理解は1回もく出てこない。
なんなんだ?
3.最小不幸社会の実現 -第二の国づくりの理念-
(生き生きと暮らせる社会の形成)
こうして、社会保障の枠組みをしっかり築くとともに、国民の皆様が生き生きと暮らせる社会の形成に向け、具体策を充実させていきます。子どもたちに夢を実現する力を与えるため、幼保一体化を始め子ども・子育て支援と教育を充実させます。小学校一年生は、一学級三十五人以下にします。高校授業料の実質無償化を着実に実施し、奨学金も拡充します。
6.平和創造に能動的に取り組む外交・安全保障政策
(平和創造に向けた貢献)
国際社会が抱える様々な問題の解決にも、世界の不幸を最小化する観点から貢献します。私が協力をお願いした延べ二十六名の非核特使の皆さんが、被爆体験を語るため世界各国を訪れています。唯一の被爆国として、核軍縮・核不拡散の重要性を引き続き訴えていきます。環境問題、保健・教育分野での協力やアフリカなどの開発途上国に対する支援、包括的な中東和平、テロ対策やPKOを含む平和維持・平和構築にも、各国と連携して取り組みます。国連改革・安保理改革も主導していきます。
全体では、子どもは5回、子育ては6回、少子化も1回演説に出てくる。でも、教育への言及は少ない。施政方針演説で、「教育」にはあまり時間は割かれていない。これが何か足りないと感じた理由だと思う。