新大阪駅-鹿児島中央駅
大阪午前6時発の下り直通1番列車みずほ601号は、15秒で全席(指定席・グリーン席計306席)が完売。
鹿児島中央発博多行きさくら400号、鹿児島中央発新大阪行きみずほ600号が、いずれも約50秒で完売。
昨日のことだ。すごい。
3月12日、山陽新幹線~九州新幹線が全通する。新大阪駅からは、最速達みずほならば、鹿児島中央駅まで3時間45分。一月前の、昨日、12日お昼のニュースで取り上げられていた。
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飛行機との競争力比較をしてみよう。
大阪国際空港(伊丹国際空港)~鹿児島空港の所要時間を調べてみたが、1時間15分から20分になる。この時間だけならば、飛行機の勝ちである。でも、そうではない。
起点を大阪駅として、比較してみよう。なお、時間は特記されていない限り、Googleのルート・乗り換え案内による。
【鉄道】
大阪駅から新大阪駅まで4分。
乗り換え5分。
新幹線3時間45分。
・・・4時間見れば大丈夫。
【飛行機】
大阪駅~大阪国際空港は自動車(阪神高速経由)だと20分、公共交通機関利用(バス便)だと32分である。
飛行機が1時間20分。
空港から鹿児島中央駅まで高速道路利用のバスで36分。
問題は空港での搭乗手続き。飛行機に乗る時と、降りる時の時間だ。ビジネスならば手荷物は1個。それほど時間はかからない。それでもプラス30分は覚悟しないといけないだろう。
・・・3時間。
新大阪駅から鹿児島中央駅、飛行機利用に競争力があると考えられる。
ここまでだけならば、飛行機がやっぱりいいと言うことになる。ただし、ビジネス利用では、一概にそうとは言えない。
大阪国際空港の鹿児島便は1日13便。朝の1番早いものは7:55発である。この便は鹿児島空港に9:10着。新幹線のみずほ601号の出発(6:00)よりも2時間近く遅い。なお、この列車は9:46に鹿児島中央に着く。
・・・朝早くならば、新幹線の方が楽ちんである。
みずほは、3月12日のダイヤ改正時は、1日4往復(朝夕時間帯に設定)である。相当飛行機を意識している。
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みずほの停車駅は、新大阪、新神戸、岡山、広島、小倉、博多、熊本、鹿児島中央である。
JR西日本エリア内では、新神戸(神戸空港)、岡山(岡山空港)、広島(広島空港)にそれぞれ空港がある。鹿児島空港への便があるのは、新神戸の神戸空港1日2便のみ。神戸市内からならば、神戸空港からの便を使う人はいるかも知れない。神戸空港の鹿児島便は7:15発である。この便は鹿児島空港に8:25に着く。空港から鹿児島中央駅(市内)へは、36分かかる。だいたい9時ころになるから、競争力があることになるかな。でも、空港までの手間を考えると、みずほに新神戸で乗車した方が、楽みたいだ。
JR九州エリア内では、小倉(北九州空港)、博多(福岡空港)、熊本(熊本空港)にそれぞれ空港がある。鹿児島空港への便があるのは、博多の福岡空港1日5便。でも、使う人はいないだろう。
こう見ると、なかなか厳しい勝負だ。ただ、ことビジネスユースということでは、新幹線勝っているのではないか。