地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

ごあいさつ

いつも訪問してくれてありがとう。 「毎日が日曜日」の日々ですが、好奇心いっぱいに、ミーハー心を忘れず生きていく様や日々の思いを綴っていきたいと考えています。  是非とも、今後とも訪問をお願いします。また訪問していただいたら、足跡・コメントを残してくれたらなお嬉しいです(4桁の数字を半角小文字で入力忘れないでくださね)。 今後ともよろしくお願いします。

ハートフル講座

2011年05月01日 | 展覧会・講演会

  

「読むことは 生きること」、「ハートフル講座」で柳田邦男さんの講演を聞いた

 今日は雨との予報だったが、なんとか雨が降らないですんだ。心配したメーデーの行進は、おかげで雨中のデモとならずにすみ、大いに盛り上がったことだろう。

 ところで、昨日は、「人権啓発 ハートフル講座」に参加させていただいた。講師はノンフィクション作家・評論家の柳田邦男さんで、演題は「いのちの尊厳を見つめて」だ。

 柳田邦男氏には、自室で自死した息子さんを発見し、意識不明で過ごし「死亡」と判定されるまでの11間を追った『犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日』(文藝春秋)の著書がある。演題からして、そうした経験を踏まえての「いのちの尊厳」について、語っていだけるものと期待して行った。

 ところが、内容は子ども達の豊かな人間形成と潤いある心を持つ心を育てるため、全身全霊で子どもを愛情を持って育てることの大切さを語られ、絵本(スクリーンに映し出された)によって、子どもたちが「よりそう心の芽生え」、「悲しみからの再生」、「生きなおす力」を獲得したエピソードがたくさん紹介された。とても素敵な講演だった。

 ただ、それ自体とはとても感動した講演だったが、参加者層が私のような高年齢のものが多い中で、子育て・子どもの育ちをテーマに語られたことは、少しだけ違和感がないではなかった。もし今日のような内容の講演ならば、「子どものこころをはぐくむ・いのちをつなぐ」とでも題していただいておくと、たくさんのお母さんたちが参加し、聞かれたのにと思い、とても残念な思いがした。全てのお母さんに聞いて欲しい素敵な講演だった。

 そして同時に今日の講演で言えば、同じ絵本について語られるならば、現在柳田さんが呼びかけられてる「大人こそ絵本を読もう」について、語って欲しかったというのが正直な思いだ。

 その「大人こそ絵本を読もう」だが、きっかけは自死された息子さんから、死の少し前に誕生日に『星の王子さま』を贈られ、既に読んでいたので本棚に並べたままにしていたが、死後に再読して感動に包まれたという。

 そこから柳田邦男さんは、絵本とは人生で3度読むべきものだとメッセージを送っている。「まず自分が子どもの時、次に自分が子どもを育てる時、そして自分が人生の後半に入った時」の3度だそうだ。

 特に人生の後半、老いを意識したり、病気をしたり、あるいは人生の起伏を振り返ったりするようになると、絵本から思いがけず新しい発見と言うべき深い意味を読み取ることが少なくないと語られている。

 「生きていくうえで一番大事なものは何かといったことが絵本の中にすでに書かれている」との柳田邦男さんの「大人こそ絵本を読もう」に応えて、私も絵本を読み返してみようと思っている。

 講演前に柳田さんのご著書は並んでなかったが、会場を出ると講演で紹介された絵本とともに、柳田さんの書籍が販売されていた。そして、柳田さんがその横に座っておられた。ミーハーであり、サインをしていただいた。「読むことは 生きること」と書いていただいた。この言葉を私も大切にして、自堕落な暮らしを改めて、少しは本を読もうと思ったりもする。今は・・・。

 

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善太と三平の会

2011年05月01日 | 身辺雑記

  

26年の歩みを経て、「善太と三平の会」は飛躍へと足を踏み出す議論を開始

 早いもので、もう5月。今日はメーデーだ。労組の活動に参加していた頃は、毎年参加していた。「晴れた五月の青空に-」と、声高くメーデー歌が歌われる中で、行進が続いたことを記憶している。しかし、「晴れた五月の青空」ではなく、昨晩から雨が降り、今日は終日雨の予報だ。

 さて、昨日は「坪田譲治 子どもの館」を会場に開催された「善太と三平の会」平成23年度役員会に参加した。以前に文化政策行政(坪田譲治文学賞)を担当していた頃のご縁で、「善太と三平の会」の役員に就任させていただいている。

 さて、昨日の役員会では、昨年度の活動を振り返りつつ、譲治の命日の7月7日に近い土曜日に、毎年開催している「第79回大会」の内容を中心にしつつ、「会報」や「読書会」のあり方、さらには「研究部」の設置などを取り上げて、とても熱心に議論された。

 この「善太と三平の会」は、1985(昭和60)年に「坪田譲治の作品を読み、その世界を味わうとともに、『善太と三平』にみられる豊かな子どもの世界を、広く今の子どもたちの心の中に育てていくことを目的」として、発足している。

 そして、1.読書会、2.講演会(一般参加)、3.作品の背景となった場所を訪れて作品をいっそう味わう、等を年三回程度例会として開催してきている。

 これまでの26年の歩みを経て、「善太と三平の会」は更なる大きな飛躍へと足を踏み出す議論が始まっていることを実感した、とても充実した会議だった。

 加えて、昨日は加藤章三「善太と三平の会」会長から、「長年の夢である『坪田譲治文学碑』の建設が、少しだけ良い方向に向かいつつある」とのお話しを聞かせていただいた。その方向が、具体化されることを願った。

 ともあれ、「善太と三平の会 第79回大会」は、「譲治の絆」を少し長く追求し、今年は「譲治とその母」をテーマとして取り上げて、ストーリーテリング、講話、そして作品の話し合いを内容として、7月9日(土)に岡山市立中央図書館で開催する。また、11月6日(日)には、「文学散歩」として、坪田譲治の生家などを中心に、坪田譲治の作品世界と照らし合わせながら歩くことも決定した。今から日程を手帳に書き込んで、是非とも参加して欲しいと願う。

同時に、坪田譲治は近代文学の中でも小川未明、浜田広介とともに日本童話三大家の一人と讃えられており、岡山市の名誉市民となっている。昨年は坪田譲治生誕120年を迎え、来年は没後30年を迎える。どうか、坪田譲治の作品を読んでみて欲しいと願う。

 

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