司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

ベンチャリングの組織論

2004-05-09 21:49:40 | いろいろ
 慶応大学ビジネススクール高木晴夫研究室編著「ベンチャリングの組織論」(PHP研究所)。
 慶応大学ビジネススクール高木晴夫研究室大学院生の修士論文集である。総論部分と三つの論文からなり、論文のテーマは、「変革の経営者を育てる」、「社内ベンチャー」及び「現代の若者像と人材マネジメント」の三つである。特に「現代の~」が「アダルトチルドレン」をいかに処遇するかという珍しい視点からで興味深い(現実にはなかなか受容され難いはずであるが)。また、「社内ベンチャー」中の一節「すべての企業にベンチャー要素が必要なわけではなく、「イノベーション事業」に集中していく方向性を持つ企業にこそ必要なのではないか」は適確な言であろう。
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応援ファンド

2004-05-09 14:04:46 | 会社法(改正商法等)
 ワイン輸入、音楽CD作製、劇場公演等に投資する一風変わった「応援ファンド」が流行りつつあるとのこと(今日の日経朝刊17面)。新種の「応援ファンド」は、商法上の匿名組合方式により事業者が投資家から投資を募るもので、事業者は集めた資金を元手に新規事業を行い、利益が出れば投資家に配当する仕組みである。未だ市民権を得てはいないのか、インターネットで検索しても従来型の投資信託による「応援ファンド」(神奈川ファンド、北陸3県応援ファンド等)しかヒットしなかった。
 株式会社の原初的形態であり、面白い試みといえるが、マーケットが広がり投資家保護の枠組みが必要となってきたのか、「応援ファンド業界」が5月末にも情報開示項目を列挙した自主ガイドラインをまとめ、保護ルール作りがようやく動き出すとのことである。
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