司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

京都消費者契約ネットワーク

2004-05-27 23:47:01 | 消費者問題
 本日、特定非営利活動法人(いわゆるNPO法人)京都消費者契約ネットワークの第1回定時総会が開催された(不肖私が議長を務めた。)。記念講演として、公正取引委員会事務総局近畿中国四国事務所総務管理官鈴木裕史氏による「消費者からみた独占禁止法・景品表示法」も行われた。
 「京都消費者契約ネットワーク」は、「京都・消費者契約法の早期制定を求める会」が発展的解消して現在に至っており、団体訴権の実現が喫緊の課題となっている。「活動の種類」として「消費者の保護を図る活動」、「活動に係る事業の種類」として「消費者団体訴訟制度の研究・提言」及び「不当約款・不当勧誘方法等の差止活動」を加える定款変更決議を行い、また、団体訴権の受け皿としての体制を構築すべく活動していくことを確認する決議を行った。

 ちなみに、独禁法第24条において、不公正な取引方法に係る違反行為を被害者(消費者)が差止請求できることとなっており、団体訴権が法改正により認められる際には、当然独禁法の改正によって、消費者団体に差止請求権が認められて然るべきである。
cf.日弁連消費者問題対策特別委員会編「消費者・中小事業者のための独禁法活用の手引」(民事法研究会)
   弁護士松井秀樹著「ケースで学ぶ公正取引ビジネスガイドブック」(経済法令研究会)

 なお、今国会での独禁法改正は見送りとなっている。
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改正DV法成立

2004-05-27 16:52:12 | いろいろ
 改正DV(ドメスティックバイオレンス)法が本日成立した。保護命令の対象が、未成年の子、離婚した相手から暴力を受けている人にまで及ぶことになる。議員立法(参議院)によるもの。

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20040527/20040527a4200.html

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司法書士の名義貸し横行

2004-05-27 11:29:08 | 司法書士(改正不動産登記法等)
 多重債務者に借金の整理を持ちかける「整理屋」に名義を貸す司法書士が存在するという忌々しき事態が生じている。実在する司法書士の名前で債務整理を勧誘する整理屋のDMが出回っており、また、スポーツ新聞に司法書士の名前を出した広告が掲載されたりしている。ここ2~3年は破産申立件数が20万件を超えており(昨年は25万件超)、そこに目を付けた輩の仕業である。「整理屋」は、ビジネスチャンスと捉えているのであろうが、当然「非弁」、「非司」の違法行為であり、あってはならない事態である。日司連も調査に乗り出すようであるが、各単位会でも対応を検討せねばなるまい。

cf.毎日新聞5月26日夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/yw/yw04042501.htm
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