小倉にて

　昨日は，福岡県司法書士会筑豊支部＆北九州支部会員研修会で，「会社法の変遷＆商業登記の執務姿勢について」をお話しました。お世話になった先生方，ありがとうございました。

　「会社法の変遷」は，タイトルが仰々しいですが，会社法以後に発出された通達や商事課長通知等を素材に登記実務の改正点の総整理をするもので，また「商業登記の執務姿勢について」は，「商業登記と倫理」について，お話をしたものです。

相続法制の見直し～迷走？

　週刊エコノミスト２１０７年７月１１日号に，「民法改正」の特集がある。
https://www.weekly-economist.com/20170711feature/

　メインは，債権法の改正であるが，一つだけ，相続法制の見直しに関する記事（筆者は，荒木理江弁護士）があり，

「相続法制の議論も進むが，論点がどんどんと変遷し，迷走を続けている」

　ん～，迷走とは言い過ぎの感も。


「中間試案ではまったく取り上げられなかった新しい方策が次々に提案され・・・会議開催ごとに公表される部会資料が変遷し，若干迷走気味」

「今年７～９月に改めてパブリックコメントを実施・・・ただし，その対象は，『持戻し免除の意思表示の推定規定』など数項目に限る方針」

「来年２月に開催予定の法制審議会総会に要綱案を提出する方針」（いずれも上掲記事）


　となると，早ければ，来年の通常国会に上程，であろうか。