なんで止まらないんだろう…と思っていましたが、原子力資料室が分かりやすく、解説してくれています。
原子力という力のすごさ、怖さを改めて強く感じました。ずうと熱を出し、ずうっと冷やし続けないといけないんですと…。きちんと情報を共有したうえで対策を考え、パニックにならないようにしなくてはいけないと…。
http://www.ustream.tv/recorded/13371747
上関原発建設、山口県知事が中断を要請
東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故を受け、山口県は、中国電力が同県上関町で進める上関原子力発電所建設について工事の中断を同社に申し入れた。二井関成知事が14日の記者会見で明らかにした。
同社の松井三生(みつお)副社長が13日に県庁を訪問。会談した西村亘副知事が、上関原発が福島第一原発と同じ沸騰水型であることに触れ、「国と東京電力の対応を見極め、必要な措置を講じてほしい」と、工事中断を求めた。
松井副社長は「申し出の趣旨は重く受け止める」と答えたという。
中電によると、上関原発はマグニチュード(M)8・6の地震を想定し、4・6メートルの津波に耐えられる護岸を整備する計画。
二井知事は「今回、上関原発で想定する規模を超す地震(M9・0)が発生し、事故が起きたのだから、国や中電は今後どうするかを考えることになるだろう。工事を中断して対応してほしい」と述べた。
上関原発を巡っては、県が2008年、中国電力に公有水面埋め立て免許を交付。同社は18年3月の1号機運転開始を目指し、造成工事や海域の埋め立て工事などを進めている。
今以上に原発事故による被害が広がらないように…。
現地で働いてくださっている皆様に感謝します。
原発の外部電源17日中に確保へ 大型ポンプで注水に道
2011年3月17日12時27分
東京電力は17日未明にあった記者会見で、東北電力から福島第一原発への送電ラインを復旧させ、発電所敷地内で放射線量が比較的少ない場所を選び、ポンプに外部電源をつなぐための機器を設置する計画を明らかにした。17日午後にも電源が確保できる見通しだ。大型電源が確保できれば、復旧作業が大幅に進み、危機脱出の大きな命綱になる。
必要な資材の一部はすでに福島県内に運ばれており、設置の作業は17日朝から始まっている。
地震によって送電のシステムが壊れ、事故や災害時の原子炉の安全を確保するための緊急炉心冷却システムが作動できずにいた。また、送電システムのバックアップ用の非常用ディーゼル発電機も津波で冷却装置が故障していた。電源を確保するため、第一原発では10台程度の電源車で対応していた。
原子炉などを冷やすためには大量の水を送り込む必要があり、大きな電源が必要。このため、東北電力からの送電ラインを接続することにした。経済産業省原子力安全・保安院によると、17日中に工事して、電源確保ができる見通し。東電も「準備もだいぶ整っており、今回はかなり期待できる」と話す。
外部からの電力が確保できれば、大電力を必要とする大型ポンプを動かすことができる。まずは緊急措置として、燃料が破損して外気に大量に放射性物質が飛散するのを防ぐため、使用済み燃料プールに水を送り込むためのポンプに外部電源をつなげて動かす。
さらに、今回津波が原因で作動しなかった、原子炉を安全に冷やす緊急炉心冷却システム(ECCS)も作動できる。各原子炉は2系統の大型ポンプを持っており、大量の水を原子炉に注入できる。冷却が一挙に進めば、原子炉を安全に冷やし、原子炉を安定した状態で止める「冷温状態」に素早く持っていくことができる。
照明も復活し、夜間の作業などもできるようになる。さらに、現在使えなくなっている水位計や圧力計なども作動し、原子炉の状態を監視できるようになる。