降って来るもの

写真と散文とぽえむ

百の要件を

2020-02-17 13:42:30 | 詩20

      百の要件を

 

何につけ宿願を叶えるには

用意周到が七割

当たり前のことだが

粉骨砕身が一割

残りのうちの一割は運任せ

それから

付け足しのような残り一割

そうして

それが一番厄介なんだが

あと一割はkokoroの持ち様如何に尽きる

 

百の要件を満たせる

千の艱難をものともせぬ

万の微塵を拾い集める

 

強靭でしなやかで

深い深い懐の持ち主だけが

きっと百%を叶えられる

 

そんな風に結論を口外すれば

斯くいう僕など

きっと希の五割も満たせない

半端者に違いないのだが・・

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The-endまで

2020-02-17 05:06:39 | 詩20

      The-endまで

 

ほんとうに大事だったmonoやhitoは

当事者で居る渦中では

解らないものだ

 

ほんとうに必要だったkokoroやkimochiは

動顚している機会には

失われている

 

そんな理だから

物事の結末にはいつでも

ほろ苦い悔恨が伴うのだ

 

ほんとうに要り様だったhitoやanataは

巡り会いの途中では

気付かないものだ

 

別れ離れ遠去かって

初めて

胸締め付ける切なさもある

 

イノチの物語に

不覚にも零してしまった

ブルーblackのinkの一滴のように

それはきっと

The-endまで消えない

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必撮シリーズ㊄~MAGO~

2020-02-16 08:17:22 | 

    ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

 お生憎様・・の雨降る日曜日の朝デス。硝子越しに見る外の風景はやっぱり冬そのもののようで、その侘しさが硝子と障子を擦り抜けて心身に浸透してくるように感じられます

 こんな朝には飛びっきりの明るさをと、いつもの必撮シリーズは”或る日”の孫の有り様を

    

仲良くアニメを・・

真剣に!!

 

                蒼唯

 

この子の中で好きという感情が

どんな風に育っているのかは

僕の勝手な想像でしかないけど

 この孫娘が

時折に口にしてくれる”じいじ大好き!!”の一言に

この古希の大人は

不覚にもmeromeroになるのだ

 

この子の知覚の中で

好きという事の意味が

どれ程の理解で存在するのかは

僕に知る由も無いけど

 この二歳九か月の蒼唯が

偶に”じいじ大好き!!”と

両手拡げて走って来る喜びを経験すると

団塊の世代の僕は

天にも昇る気分に成って

胸襟を全開にするのだ

 

特別仕様のITOとITOで

この愛しい孫と結ぼれであることの

幸運と幸福とtimeに

迷わず喝采を

             02/16 08:44 まんぼ

 

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簗師

2020-02-16 05:34:20 | 詩20

      簗師

 

不意に起こる洪水は

 押し止めようがないから

突然に堰を切るコトバの奔流には

 抗う術はないから

僕はただ簗師になって

必要な部分の必須の分だけ

 仕掛けた網に掬い取る

 

それだから

瞬間刹那の噴出は

予知も予見も不可能だから

 僕はときどき

尋常じゃない場所や時間に

kokoroの汗を拭うことになる

 

けれど自由意思で選べない現実が

 ときには

幸甚を齎すこともあるのだ

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凡庸

2020-02-15 20:13:06 | 詩20

      凡庸

 

多岐にわたって才能が有る訳じゃないし

幾つもの能力を装備している訳でもない

 

凡庸のイノチを

ようように繋いでゆけるほどの

凡庸の才能や能力を

持ち合わせているに過ぎないけれど

それでも

身に誂えてもらったその分の幸福を

授けてもらった運命の措置を

inochiの主に感謝するしかない

 

僕はこうして

ひと言の一行を連ねる幾許に

過不足なく存在する

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糸を絲に

2020-02-15 04:22:35 | 詩20

      糸を絲に

 

撚り合さった糸の数で

広さや奥行きや深さは測れる

攀じり合った密度の濃淡で

長さや色合いや光沢が違う

 

それがそれぞれの特徴で

それがおのおのの持ち分で

そこに軽重の差はないのだが

その糸でお互いに編む模様が異なるのだ

 

いざ鎌倉!!に被る布の

温もりが違う厚さが違う大きさが違う

 

それだから

幸運にも掌に握る糸の一本一本

想いで磨き行き交いで潤し

縁り合わせで強靭にし温めて弾力を与え

どの一本も

必要不可欠な僕の絲にしたいのだ

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「悠久の月日」を-挽歌二十四首-

2020-02-14 07:01:05 | 短歌

      挽歌24首「悠久の月日」を

 

○ 競うごと 大和歌壇に投稿せし 竹馬の友の逝きし 古希にて

 

○ 入選の 歌数甲乙つけ難し ライバル消えたり 大親友の

 

○ 突然の 弔辞依頼に うろたふに ゑみし遺影に 五分語りぬ

 

○ 癌とふ奴 悪鬼の如し 丸五年 戦い抜きて 友力尽く

 

○ 君と在りて 濃厚なりし 若き日の その日その時その場所その顔

 

○ サヨナラを告げし 彼岸でまた会ほふと 弔辞終えたり お別れの会

 

○ 共に載る 大和よみうり文芸の 順位の後先 こころ騒ぎて

 

○ ボロアパート 共同生活 自炊せし 青春のひととき 忘れ難かり

 

○ 君送る 君の葬儀に 僕が居て 僕の別れに 君居ぬ不都合

 

○ 青春の 蹉跌分け合いし 日日の 必須の友なり 前半生の

 

○ 渾名にて ハタン・マンボと 呼び交わす 瑞瑞し日々 遠く遙けし

 

○ 掲載の 入選歌読み 知り初むる 去年の睦月に 癌と戦すと

 

○ 歌詠みの 君に相応し 入選の 一首葬儀の 御礼の葉書に

 

○ 残りたる コトバと想い 君の待つ 向こう岸にて いつか語らむ

 

○ 寂しいぞ ハートの欠片 持ち去りし 君の仕業の 故の虚ろさ

 

○ 会者定離 熟語知りしが 現実の 厳しおさらい 胸深く落つ

 

○ 朝が来て 昼来て夜来て 何事も なく移ろいぬ 君のみ不在の

 

○ 幸せの 時間生きしか 穏やかに 笑みたる遺影 そを物語りて

 

○ ペン持てば 五七五は すらすらと 一気呵成に 七七に至る

 

○ ひと息に 挽歌二十四首 書き上げて 仏前に手向けぬ 些かの供養に

 

○ 君と居た 空間月日 時間場所 その悠久を 慈しみ抱く

 

○ 君の死に 詠みし挽歌の 易々と 追悼歌集編む 「悠久の月日」を

 

○ 歌と詩と 君に届けむ 喪失の ”のたうち”幾つ 言霊にして

 

○ 書けるだけ 迸るだけ Utaにせむ 君と契りし 悠久の月日を

 

※挽歌「悠久の月日」二十四首を、わが友「Y・H君」の墓前に捧げる。

 

 

        別れUTA「心ゆくまで別れの咆哮を」

 

ああ、其処此処でイノチは生まれ

ああ、其処彼処でイノチは亡くなる

 

誰かが何処かで繰り返す生死

知らぬ間に循環してゆくイノチのサイクル

数知れずの哀楽を育み

その都度に

億リットルの涙を絞って

移ろってゆく月日の無常よ

 

ああ、一粒の砂の悲哀よ

それゆえ、触れ合った一粒の

永遠の別れを心ゆくまで・・

 

睦み合った奇蹟の時間を

結び合った幸福のひとときの縁のことを

おお、心ゆくまで・・

              R2 02/14 07:00:07 万甫

 

 

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必撮シリーズ㊃~残り雪~

2020-02-13 13:29:00 | 詩16

02/09 夜の間に冬からの最後の短い便りのように、ほんのちょっぴり雪が降った。

快晴の日曜日。キリリとした空気の中を歩いた。

万葉集142番のUtaに「有間皇子」の作歌として

-家にあれば笥keに盛る飯ihiを草枕旅にしあれば椎の葉に盛る-

を連想させて~笹の葉に盛る残り雪~

       

車の轍跡にも靴跡にも

ログのテーブルの上にも

耕作された畑にも

黒いビニールの皺にも

            

柊の葉っぱにも

Houseの屋根にも

初めて見る人もいるかな?笹群の中に見つけた”蟷螂”の巣

             02/13 13:48 まんぼ

 

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Answer-kimiへ-

2020-02-13 04:59:30 | 詩20

      Answer-kimie-

 

僕は生きるしかあるまい

生きたかったkimiの

幾分の幾つを貰って

納得のイノチを継続するしかあるまい

 

kimiらの無念を受け止めて

譲り受けた幾許の生を

意味深く恥じず慎ましやかに恙なく

引き継ぐしかあるまい

 

残ったものの責務として

残されたものの荷重として

この淋しさと哀しみの先にある己の道を

有意に生きねばなるまい

 

kimiの死を一個のcommaにして

僕はまだ

この先に続く僕の物語を

倦まず綴ってゆくしかあるまい

            R2 02/13 05:20 万甫

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追悼抄-サラバ!!-

2020-02-12 13:47:21 | 詩20

     

 

 追悼抄-サラバ友よ!!-

 

-令和二年 二月十一日 告別式

我が人生に於いても五本の指に入る”竹馬の友”の

青天の霹靂の訃報の結末に立ち会う

 

何処かに”ッナグ”使者が居るのだとしたら

しみじみと語らい、心残りなく

「サヨナラ」を言いたかった友が

又、ひとり逝ってしまった

去年も、一昨年の今頃にも

親友が同じように、この如月の寒中に

永遠の無の彼方へと旅立ったのだ

一体僕に何ができただろう

イノチの河の両岸は

余りに遠く、余りに遙けし

僕は唯、此の此岸に居て

彼岸へと離れてゆくキミを見送るしかない

 

心を込めてBuddhaの読経と、無念残念の声明を唱えよう

そうして、せめて

温かい部屋で花咲いた梅花の

優しい香りをお供えにして

惜別の想いを薫らせよう・・

”サラバ友よ!!”と胸に叫びながら

 

お別れ会で、突然”弔辞”を頼むと・・

僕は最期に”さいなら”と伝えた

そうして、後で”また会おう”と言って

別離の一瞥を遺影に送った

        Y・H君へ R2 02/12 02:10pm まんぼ

 

 

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