おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

整頓し 明確・効率

2023-03-27 | マンション管理関連試験等サポート   

 

 

 

四月になろうとしています

年間の 4分の1が過ぎ去ろうとしています

 

自身の業務では 「マンション管理組合の法人化」の案件も いくつか 
前会計年度から

さらに数年度前からの懸案となっているものも あります

いつものごとくですが 役員ホボ総替わりで スタート時の説明から再びのリセット と

いう感の流れになってしまうこと多し という 推進派役員さんとのお別れが多い時季

推進者の交代による 振り出し戻り という 自身にとっても悩み多き業務 の ひとつ 

しかし 動きが まったく停滞してしまうということばかりではないので 期待持続もあり得

る希望の業務 でもあります

法人化後に サマザマな 管理運営効率化を目指すことの意義を できる限り継続して 説明

させていただいています

(本ブログに掲載の 法人化関連記事がキッカケでの管理組合訪問が 数件ありました)

 

 

 

さて 本日の マンション管理士試験過去問題

2016年度 問8  と  2017年度 問7

                     問い方を変え 利用させていただいております

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

【問 8】 管理組合法人に関する次の記述のうち、区分所有法の規定による正誤を答えよ。


1 区分所有法第3条に規定する区分所有者の団体は、区分所有者及び議決権の各4分の3
以上の多数による集会の決議で法人となる旨並びにその名称及び事務所を定めることで直ち
に法人となることができる。


2 管理組合法人の成立前の管理者の職務の範囲内の行為は、管理組合法人の成立後は、管
理組合法人につき効力を有する。


3 管理組合法人は、区分所有者を代理して、損害保険契約に基づく保険金額の請求及び受
領をすることができる。


4 管理組合法人の理事及び監事の任期は2年とされているが、規約で3年以内において別
段の期間を定めたときは、その期間とする。

 

 

 

〔問 7〕 管理組合法人に関する次の記述のうち、区分所有法の規定による正誤を答えよ。


1 区分所有者以外の利害関係人は、裁判所に対する仮理事の選任の請求を行う
ことができない。


2 管理組合法人の成立前の集会の決議、規約及び管理者の職務の範囲内の行為
は、管理組合法人には効力を生じない。


3 管理組合法人の財産をもつてその債務を完済することができないときは、規
約に別段の定めがない限り、区分所有者は等しい割合でその債務の弁済の責め
に任ずる。


4 理事が欠けた場合又は規約で定めた理事の員数が欠けた場合には、任期の満
了又は辞任により退任した理事は、新たに選任された理事(仮理事を含む。)
が就任するまで、なおその職務を行う。

 

 

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 

2016年度 問8

1 について             誤 り

 主たる事務所の所在地において登記をすることによつて法人となる。


第六節 管理組合法人
(成立等)
第四十七条 
第三条に規定する団体は、区分所有者及び議決権の各四分の三以上の多数による集会の決議で
法人となる旨並びにその名称及び事務所を定め、かつ、その主たる事務所の所在地において
記をすることによつて法人となる。



2 について             正しい

 条文に登場の文言 ほぼ ソノママ が 問われています


第六節 管理組合法人
(成立等)
第四十七条
5 管理組合法人の成立前の集会の決議、規約及び管理者の職務の範囲内の行為は、管理組合法人
につき効力を生ずる。

 

 

 
3 について             正しい
 
 条文中の一部 ソノママ が 問われています
 

6 管理組合法人は、その事務に関し、区分所有者を代理する
第十八条第四項(第二十一条において準用する場合を含む。)の規定による損害保険契約
に基づく保険金額
並びに共用部分等について生じた損害賠償金及び不当利得による返還金

請求及び受領についても、同様とする。
 
(共用部分の管理)
第十八条 
4 共用部分につき損害保険契約をすることは、共用部分の管理に関する事項とみなす。

 


4 について             正しい

 条文から ソノママ の 出題です


(理事)
第四十九条 
6 理事の任期は、二年とする。
ただし、規約で三年以内において別段の期間を定めたときは、その期間とする。
(監事)
第五十条 
4 第二十五条、第四十九条第六項及び第七項並びに前条の規定は、監事に準用する。

 
 
 
2017年度 問7

 
1 について                  誤り                
 
 必ずしも区分所有者である必要はないので 区分所有者以外の利害関係人も 仮理事の選任
 請求が可
 

(仮理事)
第四十九条の四 
理事が欠けた場合において、事務が遅滞することにより損害を生ずるおそれがあるときは、
裁判所は、利害関係人又は検察官の請求により、仮理事を選任しなければならない。




2 について                  誤り                  

 管理組合法人は 既に存在していた区分所有者の団体(3条)が同一性をもって法人格を

 得たものであるし 管理組合法人の目的・事務の執行等については それまでの組織と差異

 はないのであって 管理組合法人の成立前の集会の決議・規約及び管理者の職務の範囲内の

 行為は 管理組合法人につき効力を生ずる 



第六節 管理組合法人
(成立等)
第四十七条
5 管理組合法人の成立前の集会の決議、規約及び管理者の職務の範囲内の行為は、管理組合
  法人につき効力を生ずる。




3 について                    誤り

 等しい割合でその債務の弁済の責めに任ずる とはされていない


(区分所有者の責任)
第五十三条 管理組合法人の財産をもつてその債務を完済することができないときは、区分所有者
は、第十四条に定める割合と同一の割合で、その債務の弁済の責めに任ずる。
ただし、第二十九条第一項ただし書に規定する負担の割合が定められているときは、その割合による。
 
(共用部分の持分の割合)
第十四条 各共有者の持分は、その有する専有部分の床面積の割合による。
2 前項の場合において、一部共用部分(附属の建物であるものを除く。)で床面積を有するものが
あるときは、その一部共用部分の床面積は、これを共用すべき各区分所有者の専有部分の床面積の割
合により配分して、それぞれその区分所有者の専有部分の床面積に算入するものとする。
3 前二項の床面積は、壁その他の区画の内側線で囲まれた部分の水平投影面積による。
4 前三項の規定は、規約で別段の定めをすることを妨げない。
 
(区分所有者の責任等)
第二十九条 管理者がその職務の範囲内において第三者との間にした行為につき区分所有者がその責
めに任ずべき割合は、第十四条に定める割合と同一の割合とする。
ただし、規約で建物並びにその敷地及び附属施設の管理に要する経費につき負担の割合が定められて
いるときは、その割合による。

 

 

4 について                正しい

 条文 ソノママ の 出題 です


(理事)
第四十九条
7 理事が欠けた場合又は規約で定めた理事の員数が欠けた場合には、任期の満了又は辞任により
退任した理事は、新たに選任された理事(第四十九条の四第一項の仮理事を含む。)が就任するま
で、なおその職務を行う。




上記 問8の肢2 と 問7の肢2 は  同内容のことを 方向を変え問うている 
だけ と いえるでしょうね(連続して 同じ肢を出題しているようなもの でしょう)

 

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管理組合法人化の利点 を キーポイント で表すとしたなら

  組 合 組 織 キリッと 整 頓 
        よ り明 確・効 率 運 営

ということではないか と 自身は考えています