PHP文庫の新刊。哲学事典、カタカナ語事典に続く第三弾です。
いわゆる文系的な法則を70集め、これを解説したものです。今まであるようでなかった、読む事典。法則には、理科系の自然法則と文系的な経験則がありますが、この文庫本は後者を集めたものです。結構面白おかしく読むことができました。価値ある文庫本だと思います。
有名なパーキンソンの法則から80対20の法則まで、それが生まれた背景や経緯が解説してあり、国際コーディネイターとして活躍する著者のウンチクが随所に散りばめられています。基本法則、人生の法則、失敗と成功の法則、組織の法則、企業人の法則という5つの章から構成されています。
◎マーフィーの法則・・・間違いは必ず起こる
この本によると第6法則まであるとのことです。
◎パーキンソンの法則・・・支出額は収入に見合うまで増加する
この本によると第7法則まであるとのことです。
◎80対20の法則・・・売上の80%は20%の商品がもたらす
◎ハインリッヒの法則・・・大事故の背後には軽微な事故あり
◎262の法則・・・グループの優劣は2-6-2に分けられる
◎ピーターの法則・・・時間がたつにつれ、管理ポストは無能な上司で埋まる
◎KISSの法則・・・君たち、短く、簡単にせよ!
◎親指の法則・・・親指を使えば、おおよその長さがわかる
このほか、ランスの法則、ミルグラムの法則、アカロフの法則、ディルバートの法則(トム・ピーターズがいつも取り上げているヤツです)、72の法則などなど、一部、法則としては?の部分もありますが、結構読みごたえありです。経営や人事に興味関心のある方は、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
烏賀陽正弘氏の著作。税別619円。