「日本経済の真相」
高橋洋一著
以前、購入した「積読」の一冊に目を通してみました。
意外と面白い・・・。
著者は、元財務官僚の高橋洋一氏。
サブタイトルは、「経済ニュースはウソをつく」。
元役人とは思えない歯に衣着せない直球勝負の主張。
気分爽快です。
何だか元気をいただいた一冊です。
同書は、22の論点について、俗論と真相というアプローチをとっており、著者の主張とその背景について学者的アプローチで解説。
1時間で読める本ですが、1050円にしてはとてもお得な一冊です。
以下、その論点について、まとめてみました。
×が俗論。○が真相です。
× 異常なまでの円高、打つ手なし
○ 解決は簡単。円を刷れば円安になる
× 日本のデフレ、原因は人口減少
○ 人口は無関係、デフレはお金不足でおこる
× TPPで日本の経済はダメージをうける
○ プラスの経済効果あり 参加しないと損。
× 中国はバブル経済。崩壊まで美容読み段階
○ 中国では日本のバブルが研究されている
× 日本は財政赤字で破綻寸前
○ 資産は世界一。実質の借金は350億円
× 年金は破綻寸前。増税で積立金を補え
○ 国民の不安が利用されている 膨大な未収あり。
なかなか鋭いご指摘だと思います。
日銀は、もっともっと円を刷れ!そんな結論のように思いました。
最終章には、絶対に予測しないというフレーズに反しつつ、4つの予言をされています。
ご参考まで。
予言1・・・野田総理退陣、解散総選挙になる
予言2・・・ユーロが崩壊する
予言3・・・オバマ再選
予言4・・・希望的観測だが、日銀法改正が政治日程に登る
1050円としては、なかなかお値打ちの一冊。
ぜひともお読みください。