能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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「日本経済の真相」 高橋洋一著 デフレの原因は?TPPは損得?年金はどうなるか?・・・

2012年05月10日 | 本と雑誌

「日本経済の真相」 

 高橋洋一著


以前、購入した「積読」の一冊に目を通してみました。

意外と面白い・・・。

著者は、元財務官僚の高橋洋一氏。

サブタイトルは、「経済ニュースはウソをつく」。


元役人とは思えない歯に衣着せない直球勝負の主張。

気分爽快です。

何だか元気をいただいた一冊です。

同書は、22の論点について、俗論と真相というアプローチをとっており、著者の主張とその背景について学者的アプローチで解説。

1時間で読める本ですが、1050円にしてはとてもお得な一冊です。


以下、その論点について、まとめてみました。

×が俗論。○が真相です。

 

× 異常なまでの円高、打つ手なし

○ 解決は簡単。円を刷れば円安になる

 

 

× 日本のデフレ、原因は人口減少

○ 人口は無関係、デフレはお金不足でおこる

 

× TPPで日本の経済はダメージをうける

○ プラスの経済効果あり 参加しないと損。

 

× 中国はバブル経済。崩壊まで美容読み段階

○ 中国では日本のバブルが研究されている

 

× 日本は財政赤字で破綻寸前

○ 資産は世界一。実質の借金は350億円

 

× 年金は破綻寸前。増税で積立金を補え

○ 国民の不安が利用されている 膨大な未収あり。

 

なかなか鋭いご指摘だと思います。

日銀は、もっともっと円を刷れ!そんな結論のように思いました。


最終章には、絶対に予測しないというフレーズに反しつつ、4つの予言をされています。

ご参考まで。


予言1・・・野田総理退陣、解散総選挙になる


予言2・・・ユーロが崩壊する


予言3・・・オバマ再選


予言4・・・希望的観測だが、日銀法改正が政治日程に登る

 

1050円としては、なかなかお値打ちの一冊。

ぜひともお読みください。


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