私が尊敬しているサラリーパースンがいます。
仕事は、あまり出来ないけれど(失礼!)、彼は気配り・心配りだけで取締役まで登り詰めました。しかも大手金融機関で・・・。バンカーとしてのスキル・能力は今一歩ですが、社長や役付き取締役の嫌がる仕事を一手に引き受け、ほぼ完璧に仕上げる・・・。渉外関係、調整や根回し、組織人として面倒な仕事を彼は見事に仕上げていきました。現代の植木等さん「スチャラカ社員」といった感じです。
入行から係長までの期間が長かった彼ですが、課長以降は、まさにトントン拍子、部長、役員と昇進をし続けていきました。
その戦術は、経営トップや役員が不快に思う仕事、面倒だと思う仕事を拾い、それを完璧なまでに仕上げるというキャリア戦術でした・・・。どんな場面でも相手を盛り上げ、感動の世界に引き込む・・・そして敵がいない・・・。サラリーマンの世界では理想的なポジションをキープし続けたのです。
自分自身の位置、期待される役割、上司との関係性・・・、それらを理解しながら日々の仕事をこなしていく。それがサラリーマンの世界。宮使いの世界は結構大変です。
状況をしっかりと把握し、日常の仕事を着実にたんたんとこなしていく・・・。そうした極めて単純なルールを把握し、それを現実の世界で行動レベルで展開していったのです。
昇格昇進には、確かに運・不運もあります。
そうした中で他者からの評価を受けるためには、真面目さ、まめな報告、勤勉さ・・・そうした姿勢が重要となります。さらに成果、業績が伴えばベストです。
彼のさらなる活躍を願っているところです。