能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

世界最低、日本人のやる気 もっともっと働こう!労働意欲、29ヵ国中、日本のエンゲージメント指数は最下位

2012年11月18日 | マネジメント

何となく沈滞ムードや閉塞感が漂う今のニッポン。

3.11以降、いやそれよりも前から元気、活力のない社会が現出しつつあったように思います。

少子高齢化が進んでいくという理解でいたのですが、今週号の日経ビジネス2012.11.19のリポート「一人のリーダーに頼る限界」の中のASTD(米国人材開発機構)、人事コンサルティング会社ケネクサの調査には驚愕しました。


なんと世界29ヵ国中、日本のエンゲージメント指数は最下位。

同指数は、「自身の仕事と組織に誇りと満足感を持ち責任感を持って現在の仕事を続け組織を支持すること」、つまり社員のモチベーション、やる気のことです。


◆2012年 やる気 国別トップ5

1位 インド 77%

2位 デンマーク 67%

3位 メキシコ 63%

4位 アメリカ 59%

5位 オランダ 59%


◆2012年 やる気 国別ワースト5

25位 ロシア 48%

26位 ドイツ 47%

27位 フランス 45%

28位 韓国 40%

29位 日本 31%


フランス、ロシアは、その国民性のイメージから何となく分かりますが、26位ドイツはなぜ?といった感じです。

また、最下位の日本の31%という数字はダントツのドンケツというものです。

会社組織からの締め付け、ノルマ、職場のストレス等が原因なのでしょうか?

また、サムソン、LG電子等のいけいけどんどんモードの韓国もブービーの28位。


軍隊型の組織運営では、もう社員のやる気を鼓舞できないのか?

はたまた、老害の蔓延する日本型職場は、もう限界なのか?・・・


個人的には、WLB(ワークライフバランス)の風潮、育メンの台頭、バリキャリからチョイキャリ(上昇志向を持ってバリバリとキャリアを開発していくことから落ちこぼれないようにちょっとだけキャリア開発すること)へのシフトなどに少し辟易しているところ・・・。

QOL(生活の質)もそのとおりだと思いますし、個人的にはジェンター主義者でフェミニストだと自負しています。


ただ、

もっと休め、

趣味を持て、

育児や家事に積極参加しろ、

仕事とプライベートを分けろ!

等々の社会風潮の押しつけは、大きなお世話だと思っています。


先輩でもある今の団塊世代は、文字通り滅私奉公で24時間仕事、それが今の日本の繁栄、インフラを築き上げたのです。

それが、ピークを迎えたとたんに、それ休め、育児家事をしろ、能力開発はホドホドに・・・。

国際競争力が落ちるのも、開発途上国に追い抜かれるのも必然です。


今後も、仕事が趣味で何が悪い!ということを身体を張ってレジスタンスしていきたいと思っています。

高度成長期にはモーレツ社員、バブル期にはリゲイン社員(24時間戦えますか)がもてはやされましたが、今は働き過ぎは罪。

労基法までもが働くことをセーブさせるように機能しています。


働くことは楽しいし、ヘタなゲームよりも段違いの娯楽性もあり、さらには報酬もついてきます。

(ただし、中毒性、ワーカホリックもあるので、ご注意!)

危険有害業務や神経を使う仕事には当然規制が必要ですが、

ホワイトカラーの仕事、企画・開発等の仕事に対して、規制を加えたり、変な風潮に従わせたりすることは、生産性を下げ、人的資源の無駄遣いにつながると思っています。


20歳代に職場の先輩から言われたフレーズを今でも覚えています。


とにかく20代は死ぬ気で働け。

それが財産になる。

どれだれ働いても多分死なないから。


あの時、死ぬ気で働いたこと、月100時間残業したことが、今大きな財産、自信になっているように思います。


ただ、ビジネスパースンはカラダが資本。

ムリ・ムダ・ムラなく、仕事をしていきましょう!


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