能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

プロジェクトマネジメントを新書版(通勤大学)で学ぶ 仕事に必須の知識体系 PMIが策定したPMBOK

2013年07月13日 | 本と雑誌

「プロジェクトマネジメント 理論編」

「プロジェクトマネジメント 実践編」

中嶋秀隆監修・浅見淳一著 総合法令出版 各890円+税


同書は、通勤大学シリーズの中の2冊。

通勤大学は、MBAシリーズで有名ですが、この2冊は、図解PMコースとして刊行。

理論編と実践編に分けて出しているところが、なかなかのものです。


プロマネだけで、これだけの分量の書籍が書けるというのも驚き。

読んでいると多少冗長さも感じられるため、まずは全体像をつかみ、現在どこを読んでいるのか意識して読み進めることが大切だと思います。


プロジェクトマネジメントは、今やソフトウェアハウスやシステム会社だけのものではなく、ほぼすべての業界で取り入れられている仕事のやり方。

一通りの理解は必須だと思います。


このプロジェクトマネジメントのベースとなっているのが、米国の非営利団体PMIが策定したPMBOK。

プロジェクトマネジメント知識体系を略したものだそうです。

これに基づきPMP(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)という資格制度も創設しています。


このPMBOKは、

統合

スコープ

タイム

コスト

品質

人的資源

コミュニケーション

リスク

調達

という9つの知識エリアに分けて体系的に整理されています。

いかにもアメリカ的。

日本人的な和の精神や阿吽の呼吸ではない、システマティックな構造です。


また、スコーブといった概念、WBSやクリティカルパス、それにTQCなどの品質管理手法もあり、プロジェクトマネジメントやタスクフォースを進めていく上でのチェックリストとして活用できそうです。

実際には、プロジェクトは最後には時間との闘い、現場は修羅場になるというのが世の常。

気合と根性で乗り切るというのが過去の経験です。


同書によって、PMBOKのフレームワークをアタマの中に入れ、入念に事前準備、計画を練るというのは有効だと思います。

アポロ計画をはじめとするビッグプロジェクトを成し遂げた米国に学ぶことも、今、有効だと思った次第です。


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