世田谷区砧に行く用事があり、ついでの東宝スタジオを訪問してきました。
住宅展示場が併設されている東宝スタジオ・・・映画産業も生き残りのために必死です。
今や高級住宅地である成城と用賀に挟まれたこのエリア、高級戸建て住宅の展示場としては文句なしの立地です。
子供のころのヒーローだったゴジラがお出迎え・・・。
なかなかの迫力です。
波がドカンドカンと立ち始まる東宝のトレーラー・・・。
ドキドキ感と期待感が交錯する素晴らしきニューシネマパラダイスの世界がそこにはあります。
開演のブザーが鳴り場内の照明が落ち、妙な広告や予告編がスタート・・・その瞬間は、まさに至福のひと時です。
以前いた広告代理店の時に担当させていただいていた外資系の映画会社。
アジアのヘッドクォーターは香港にあり、たまに出張。
数週間前からテレビスポットを打ちながら、女子大生のアルバイトを十名雇って缶バッチやチラシを映画館の前で撒いたものでした。
有楽町のピカ1、ピカ2、新宿のミラノ座、そして今はなき渋谷パンテオン・・・まさに楽しきドサ廻りでした。
その時の外資系会社宣伝部のご担当者・・・。
バタ臭いと思いきや、思いっきりの演歌の世界、飲みに行っても滅茶苦茶楽しく、義理と人情に生きる人たちでした。
競馬と酒が大好きで自分を曲げないオトコの世界がそこにはありました。
映画とは呼ばず「写真」、映画館とは言わず「小屋」・・・。
それらの言葉を使うだけで映画人になった気分。
地下の試写室に行くと小さなスクリーンを見つめる有名な映画評論家(今では死語ですが・・・)が・・・。
六本木では小森のオバチャマがCOCOというスナックを経営されていました。
懐かしいなあ~。
ここ東宝スタジオの壁画も、懐かしき「7人の侍」。
写真を撮る現場で、懐かしきニューシネマパラダイスの世界に浸ったひと時でした。