能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

ネットが生んだ文化 誰もが表現者の時代 若者のネットの世界を垣間見ることの出来る2冊

2015年03月13日 | 本と雑誌

インターネットを中心としたICTの技術論は、様々な書籍はよく見かけますが、

インターネット文化論、インターネット若者論は、なかなか良書に出会いことがありません。

 

このたび読んだ「ネットが生んだ文化 誰もが表現者の時代」は、インターネット文化に詳しい8人が、川上さん(角川ドワンゴ会長)の監修のもと執筆した一冊。

日本におけるインターネットの文化史を正面から、そして裏面から、オジサン世代にも分かりやすく書いたもの。

本当に勉強になりました。

 

小職なども、電話回線への接続や、はたまたプリンタの接続まで、ハード部分でさんざん苦労したデジタル音痴世代。web文化のソフト面にあまり関心を持たなかったと言えます。

 

ネットが生んだ文化 誰もが表現者の時代

 (角川インターネット講座 第四巻)

 川上量生監修・著  角川学芸出版  2500円+税

 

序章の川上さんの文はとても面白く、ネット原住民とネット新住民の軋轢からはじまり、「リア充」「炎上」「コピー」「嫌儲(けんもう、けんしょ)」の4つのキーワードを取り上げて解説。

新世代ネット原住民が日本の社会を動かしていく・・・と締めくくります。

目次

序章 ネットが作った文化圏 川上量生著

第1章 日本のネットカルチャー史

第2章 ネットの言論空間形成

第3章 リア充対非リアの不毛な戦い

第4章 炎上の構造

第5章 祭りと血祭

第6章 日本文化に見るコピペのルール 山田奨治著

第7章 リア充/非リアの構造

 

第6章では、日本文化である本歌取り、連歌という文化、歴史があったことを指摘・・・日本のコピペ文化について解説されています。

なかなか面白い切り口です。

 

いま、同世代・・・45歳以上のおじ様、おば様には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

角川インターネット講座・・・勉強になります。

 


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