「いちご白書をもう一度」・・・古いなあ~(笑)。
今年の目標の一つが、労働法の再勉強。
(そして、もう一つの目標が、毎日ブログを更新すること・・・)
労働法という法律はなく、労働基準法、労働契約法、労働安全衛生法、男女雇用機会均等法、労働組合法などを総称して労働法と言います。
最近、法改正や判例の更新について行けず、もう一回勉強するか!と決意。
まるで、60の手習い(笑)。
忙しさにかまけて、法律学の勉強をさぼっていた報いです。
社会保険労務士の義務としても、労働法を再勉強し、要件事実をつかまえるところまで行ければと考えています。
法律の勉強は、とても退屈という人もいますが、実は、とても奥深く、知れば知るほどハマる世界です。
わたしの友人などは、仕事とは全然関係ないのに刑法にのめりこみ、毎晩、刑法の本を読みながら一杯やっています。
通説、判例、折衷説、主観説、客観説などなど、一つの論点に様々な考え、主義主張が登場してきます。
友人の弁護士に聞いたところ二冊の本を推薦してくれました。
法律学講座双書 労働法 第10版
菅野和夫著 弘文堂 5300円+税
著者の菅野先生(「スゲノ」と読みます)は、日本の労働法の権威。
東大教授、中労委委員長などを務められた日本の労働法の第一人者。
たただ、この本、948ページの大作。ずっしりした重さ。枕に最適です。ちょっと硬いですが・・・(笑)。
法改正にも対応し、判例通説の王道を行く書物です。
労働法 第5版
水町勇一郎著 有斐閣 3400円+税
著者の水町先生は、菅野先生のお弟子さん。東大教授。
こちらの本も522ページの大作。が、菅野先生の本とは異なり、講義調、口語体でたいへん読みやすく書かれています。
水町さんの、労働法を学生に出来るだけ分かりやすく伝えたいという想いにあふれている一冊です。
でも、脚注が山ほどあり読みにくいという面もあります。
2冊で約一万円。
日本の労働法の権威2人が書いた本が一万円では安い!(が、小遣いに結構打撃)
学生時代から利用させていただいている水道橋の丸沼書店。
この書店では、新刊の法律書を10%割引で販売しています(マル秘情報―笑―)。
この二冊の分厚く重たい本を購入しました。
この2冊は、司法試験受験者、法科大学院の学生が労働法を学ぶ際に必読の本とのこと。
水町先生の「労働法 第5版」を中心に学び、菅野先生の「法律学講座双書 労働法 第10版」を辞書的に使用するというのが主流だそうです。
水町先生の本を1日10ページ読んで、約2ヶ月。菅野先生の本であれば、4か月以上かかります。
法律学はやっぱり地道な積み重ねなのですね。
でも、司法試験合格レベルの人たちは、これらの本を5~6時間で読んじゃうそうです。
すでにインプットされている知識を上書きしているという感じらしいです。
きっと、フォトリーディングや速読といった画像、イメージ処理をされているんでしょうね。
労働法は、まだまだ身近な法律ですし、膨大な条文や判例のある民法や哲学的で天才じゃないと理解できないと思える刑法をマスターするよりは、まだ少し楽なような感じがします。
また、一昨年に取り組んだ会社更生法や民事再生法といったテクニカルな法律よりも、まだ人間の体温が感じられるような気がします。
ちょっとずつ、この二冊のバイブルを1年がかりで読み進めていきたいと思います。
継続は力なり。
気合だ~!!!