能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ ビジネススクール教授の新刊

2015年03月24日 | 本と雑誌

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ

ロバート・スティーヴン・カプラン著 福井久美子訳 

阪急コミュニケーションズ刊 1500円+税

 

著者のカプランさんは、ハーバードビジネススクール教授。

生き馬の目を抜くと言われるゴールドマンサックス社に22年間勤務されたサラリーマンのプロフェッショナルでもあります。

興味深いですね。

同書の中には、期待していたGS社での事例があまり出てこないのですが、仕事人としての気配り、心配りがいたるところで出てきます。

やはり、サラリーマンのプロフェッショナルになるためには、専門性、仕事力とともに人間関係、人脈というものをフル活用していくべき・・・と感じさせる内容となっています。

 

同書は、今から社会に出る大学四年生や20歳代後半の若者に読んでもらいたい一冊。

誰も教えてくれない若き日のキャリアの積み重ね方を、この一冊はさまざまな事例、ケース、体験から炙り出しています。ここを押さえるだけでも、生き方のアドバンテージをとれると思います。

 

目次

第1章 あなたが生まれ持った使命 はじめの一歩

第2章 自分の長所と短所を知ろう 自分の能力は自分で伸ばす

第3章 あなたが本当にやりたいこと 夢を見よう

第4章 自分を理解しよう 心の声の影響力について

第5章 チャンスを活かす方法 仕事力とキャリアマネジメント

第6章 優秀な人と一流の人の違い 品格とリーダーシップ

第7章 人間関係の重要性 すべてを一人でやることは出来ない

第8章 なりたい自分に近づくために それぞれの道を歩む

 

同書は、大きく、

「あなたが生まれ持った使命」

「自分自身を知る」

「チャンスを活かす方法」

「さらなる飛躍を目指して」

という4つのブロックから構成されています。

マイミッション、現状把握、仕事への取組み、ネキストプランという流れ・・・まさにキャリアディベロップ論です。

 

面白かったのが、「自分史」を書くことの有効性に触れた部分。

単に振り返るだけではなく、勝者の口調敗者の口調で書くというメソッド

同じ出来事でも、異なる切り口で書くことで、新たな気づきや自分自身の価値が見えてくるように思います。

一度、チャレンジしてみようと思います。

 

著者が同書の最後で箇条書きにしているのが、より良い人生にしていくための、「次なるステップ」。

当たり前のことで、なかなか出来ないこと・・・これは年配のベテランサラリーマンでも役立つチェックリストになっています。

1.  日記をつける

2.  新聞を毎日読む 文学や文化も

3.  できるだけ貯金をする

4.  スケジュールの中に休暇や休日を入れる

5.  人間関係を劣化させない

6.  困ったときは専門家に相談する

 

あなたにとっての成功は、あなたの生き様によって決まるものであり、

あなたの仲間の尺度で測れるものでもないはずです。

同書は、こう締めくくっています。


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