面白い本に出合いました。
コンテンツは、ちょっとプアですが、切り口が面白い一冊です。
ケースに学ぶ青山企業のマーケティング戦略
先進的で好感度の高い顧客が多い東京・青山で成功している企業の特徴とは?
宮副謙司編著 中央経済社 2900円+税
編著者は、青山学院大学ビジネススクール教授。
ゼミ生に一人1社のケース研究をさせ、それを本としてまとめた一冊です。
社会人学生の人たちが、夜な夜な集まり学び、休日返上でまとめ、中央経済社と交渉し、世に出た書籍だと思います。
「青山企業」とは、「青山に本社あるいは、主要店舗・拠点を構える企業」と定義されています。
青山フラワーマーケット、紀ノ国屋、本田技研工業、日本オラクル、ワコールなどの青山に立地する企業を取り上げ、それぞれの企業のマーケティング研究をレポート化しています。
各社のマーケティング研究では、キーワード3語でくくっています。
青山フラワーマーケット・・・市場創造、店舗革新、AFMモデル
紀ノ国屋・・・商品開発、業態開発、店舗戦略
本田技研工業・・・企業理念、事業ポートフォリオ、基礎力の強さ
日本オラクル・・・パートナーチャネル、グローバル&ローカル、先行者優位の維持
ワコール/スパイラル・・・生活文化創造、事業多角化、コーポーレートブランディング
ベネッセ・・・拠点の戦略性、顧客リレーション、双方向・個別対応
エイベックス・・・360度ビジネス、プラットフォーム戦略、アラアアンス
ナチュラルハウス・・・オーガニック、生活提案、顧客参画
ディーン&デルーカ・・・魅せる力、食テーマでの事業開発、複合の価値創造
キハチ・・・プロサービス、サービスプロフィットチェーン、組織ID
Sansan・・・市場創造型ベンチャー、非合理性、ティッピングポイント
東京・青山というお洒落でソフィスティケイトされた街・・・。
それを企業、マーケティングという切り口でまとめた面白い一冊でした。