ライフワークの一つが、商店街の研究。
シャッター商店街や少子高齢化といったネガティブな要因で、衰退の道を歩んでいる商店街。
その「下山の思想」というか、さびれゆくワビとサビという感覚を体感できる空間です。
中小企業診断士として、いくつかの商店街振興組合で、活性化のお手伝いをさせていただいたこともありますが、ヒト・モノ・カネといった経営資源に恵まれた商店街振興組合は、ほぼ「ない」ように思います。
でも、知恵と行動力と地道な努力で、街に人を呼び込む可能性は高まります。
武蔵小山 パルム商店街
東急線の武蔵小山駅前からはじまる、800メートルのアーケードを持つ下町風の商店街です。
後背地には住宅地、学校などが林立、元気のある商店街。
すぐそばの戸越銀座商店街や「おばあちゃんの原宿」と言われる巣鴨商店街などとともに、東京を代表する商店街です。
このパルム商店街、1956年にアーケードが完成した時には、東洋一の商店街と言われたそうです。
近隣には、4つのスーパーマーケットがあるものの、人の流れは、商店街を中心に動いています。
商店街振興組合が、しっかりと機能しているようで、お客さんへ直接的に働きかけるサービスセンターがあったり、ホームページでも充実した内容のインフォメーションを発信しています。
ここまでやっている商店街は、珍しいと思います。
商店街を構成する業種も、比較的バランスが取れています。
東京は地価が高いため、店主が自ら経営する店舗を閉めて、人に貸して家賃で暮らすというパターンが多いのですが、そういった動きも、まだまだ少ないように思います。
全国チェーンのドラッグストアやコンビニ、ケータイショップも、まだまだ少数です。
武蔵小山パルム商店街、戸塚銀座商店街を有する品川区の北部・・・住みやすい街だと思います。
少し前、テレビ東京で「昼のセント酒」という深夜番組をオンエアされていました。
銭湯好きなサラリーマンが、昼から銭湯を楽しみ、風呂上りの一杯を居酒屋で楽しむというストーリー。
サブタイトルがなかなか秀逸・・・「背徳と至福、ここにあり」。
商店街があるということは、そのそばに必ず銭湯があり、そして、その近隣には焼き鳥屋や居酒屋、立ち飲み屋が必ずあります。
休みの日に半日空くと、手拭いと財布を持って、「商店街-銭湯-居酒屋」へとショートトリップに旅立ちます。
わずか数時間と数千円で、昭和レトロを楽しみ、黒湯に浸かり、ほろ酔い気分を味わうことが出来ます。
ホントは、ゆかたか着流し、雪駄や下駄で出かけたいのですが・・・ちょっと変な人になっちゃいそうなので、ノーマルで。
武蔵小山にも、名湯「武蔵小山温泉・清水湯」があります。
黒湯に黄金の湯、露天風呂まであります。
わずか460円・・・この10倍出しても価値のある素敵な銭湯です。
黒湯は、地下200メートルから汲み上げた古代の海水・・・本当に真っ黒です。
戸塚銀座温泉や東海道の天神湯も、黒湯・・・。
肌がスベスベになります。
黒湯温泉を堪能した後は、ちょっと喉が渇きました・・・。
泡立つ黄色の液体で、水分補給をしますか・・・。
それでは。